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次の日 目が覚めると優はすでに起きていて朝食を食べていた
この小児病棟は付き添いの者も子供と一緒にベッドに寝るようになっていて 寝転がっている千恵の足元の方に ちょこんと座ってお粥を食べる優は千恵を見て笑った
優「ママ起きるの遅い」
毎晩旦那の実家で過ごしていた優
千恵はこの雰囲気を新鮮に感じた
優とのんびり過ごすこの時間を愛しいと思った
今まで淋しい思いをさせてきた事を考えると うっすらと涙さえ浮かんできた
優「ママはご飯食べないの?」
千恵は無言で優を抱き締めた
突然抱き締められた優は驚きもせず…
千恵の肩に腕を回して抱き締め返した
優「ママ…」
優は千恵を抱き締めたまま言った
優「ママだーいすき」
千恵「ママも優が世界で一番大好き」
千恵は優に分からないように涙を流した
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