14人が本棚に入れています
本棚に追加
/53ページ
朝目を覚ますともう父は仕事へ行ってる。
そんな毎日に慣れるほどお姉ちゃんになるのに時間は少しかかった。
仕事から帰ってくるのは、6時半過ぎで、父のいない時間弟と二人だけなのだ。
朝のパンを焼き、お昼はインスタントラーメンを作り食べた。
夜ご飯は、父が作ってくれる事もあるが、ほとんど外食だった。
家族連れがいるようなファミリーレストランになどは連れて行ってはもらえず、父のお酒のあてになるような居酒屋ばかり。
それでも文句一つ言わず父と弟3人で過ごせる唯一の時間だからと、この時間を楽しみにしている私がいた。
子供の姿など目にする事はなく、周りは酒飲みのおじさんばかり。
店主と仲良くなり、いつも帰り際にあめちゃんをもらうのが楽しみになってる小学3年生ってどうなんだろう。
最初のコメントを投稿しよう!