居場所

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  trururu… trururu…   「はい。」 「あ…あの…。」 「はい?どちら様ですか。」 「優花ちゃん…?」   え? 誰だろう… 知らない男の人の声。   「優香ちゃんのお宅ですか?俺覚えてる?」 「誰?」 「吉野家一緒に行って…。」 「あーー!誰?どれ?」 「一番背の高いのんおったやろ?」 「あーー!おったな。何?」   わざと素っ気なく返事した。   「忘れてたやんなー。ごめんなー急に。」 「今から電話しますよって言ってから、電話かけてくる人おらんやろ。」 「そやなー。今度さ、二人で会えへん?お茶でもどう?」 「別にいいけど。お茶だけやで?こっちこれるん?」 「うん。そっちまで行くわ。優花ちゃんの事もっと知りたいし。自己紹介考えとてな!」   待ち合わせの日時を決め電話をきった。   私の何を知りたいんやろう。 知れば飽きてまた捨てられるだけやん…。
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