読書日記④(戦国時代を全部❗)

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>今手元にある本。これを紹介しようとしてためらってます。 あ、タイトルだけ先に書いておくね。 光文社文庫版「服部半蔵」全十巻。 >これが、池波正太郎とか司馬遼太郎の本なら楽なんだけど。でも知ってるよそんなの、で終わっちゃうよね。 >とりあえず、戦国武将全部、剣豪全部、有名な忍者全部出てきます。話も面白い。 作者のいわゆる語り手としての手腕は老練そのもの。 是非一度手に取ることをお勧め、と簡単に言えないのが難儀なところ。 >主人公は伊賀忍者の家元みたいな家柄の当主。(煙りの裔という名乗り)その半蔵を狂言廻しにして描いているのは戦国時代そのもの。最終十巻は本能寺で信長が討たれるところで終わっているし。 >これだけの大長編を描き切って破綻させないのは見事だと思います。 じゃあ何が不満なのかというと全部余さずに書くって姿勢そのものなのかもしれないな。 >あくまで俺の趣味だけど。何を書くか、それは何を書かないかを決断する作業を乗り越えなきゃ出来ないんじゃないかと。 >全部書くことで逆にこういう作品はある水準を絶対に越えられないように感じられました。 >でも、決してつまらないってことじゃない。現に俺は楽しんで読ませてもらったし。 >初読の人には素直に剣豪小説の短編集のほうをお勧めしておきますけどね。
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