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激しく
強い風が窓から炎を消そうとするとき、なんとも言えない不快な心境が私を襲う…
(辞めて…)
私は決して後悔しない人生を選択してきたんだから…
けれど、そんな強い私は存在しない。
きっといつも、もしあの時…この選択をしなかったら…誰にでも振り返りたくなる想い出が美しい現像を残す。
けれど、選んだ以外の現像は再び戻らない。
それでも忘れた振りや、日常の忙しさに消え薄れなければ生きて行けない現実が用意されて要る。
今夜宿る炎の顔は、懐かしい貴方…
出会いが有れば、別れが有る。
その理由は解らない…
けど炎に映る貴方との想い出は、激しく・厳しく…
けれど温かい…
出逢いは、私の寂しさだけ用意されているのだろうか…
違う…
誰だって寂しい…
ふと寄りかかり、元気をもらった有り難うを何故伝えず別離を選んでしまうのだろう…
最後に残るのは、笑顔…もう逢えない友達や恋人や大切な人…
あなたに見えますか…
そっと炎を吹き消し一度しか無い明日へと旅立とう…
きっと素敵な未来が有る…
そして…
簡単に黄泉の国の炎は消せやしない…
自分の意志で消えない…
★おやすみなさい★
倫香
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