It seems to be totally an angel

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  曲が止まって、うっすら目を開ける。 ギターのネックを持ったまま ハイドは立ち尽くしていた きっとハイドも 同じ事を考えてるんだと思う よく見えなくて確信は持てないが ハイドは泣いている もう十何年一緒だとなんとなく 相手のことは解ってくる。 泣き止んだのか何なのか 暫くしてハイドは ギターを元にあった場所に置いて 俺を振り返り、 「ちょっとケンちゃんとこ行ってもええ?」と赤い目をして尋ねてきた。  
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