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I think that I may die.
「えっ、あ うん、ええで」
少し面食らったようにそう返せば
ハイドは困ったように笑った
その笑顔があの日からで1番
昔の柔らかな笑顔に似ていて
こっちまでなんだか
訳も無く泣きだしそうになってしまった。
「…ほんまに寝てるんやね」
彼の寝室に入ってすぐ
ハイドはそう零した
生暖かい部屋の空気を物ともせずに。
「うん…なんか 変な感じやろ」
変な感じ…ハイドがそれを感じるか
どうか解らなかったが
当人はすぐ意味を理解して
「そうやな」と頷いた。
今にも
目を醒ましてくれるんじゃないかって
また 笑ってくれるんじゃないかって
思ってしまう程に ケンは眠っていた
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