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「ハイド!!落ち着け!!!」
背中からテツに腕を抑えられて
でも、躯に残っている衝撃は
俺を離さなくて……
「なんでッなんで、ケンちゃんやったん!? なにっ 何これっ!?」
こんな悲惨な世界だれも望んでない
「ハイド!!ストップ!!止まれって!! 」
冷静でいられる訳ないだろ
だって そこのベッドで
ぐるぐる包帯を巻かれて
沢山…哀れな程に 管につながれてるのは
ケンちゃんなんだよ?
いつも 笑って 何やらかしても
許してくれて
あんな 優しくて……
どうして もう笑わないの?
「…ハイド……」
やっと落ち着けた俺はテツに腕を
抑えられたまま
顔がぐちゃぐちゃになるくらい泣いた。
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