604人が本棚に入れています
本棚に追加
2008年11月後半。オレはやたらと過去に自分が経験した病気の名前を聞いたり病歴について誰かと話す機会が多かった気がする。
職場の上司の友人が15年前に当時のオレと全く同じ症状の病気にかかり突然死んだとか、某女優さんが1年前のオレと同じ病気だとか、オレ何回死にかけてるんだよ?とか…
とにかく病気について考えることが多かった。
そして同じ頃、体調に異変が生じていた。
毎日同じ時間帯に吐き気を覚えるのだ。
ものすんごく気持ち悪い。
吐いたら楽になれるとわかっているのに、意地でも吐かないってか吐きたくないと耐えるおバカなオレ。
毎日続くから、体も慣れてアホな思考をする余裕も出てきた頃、その事に思い当たった。
“ガキの頃にも経験したんじゃねぇの?”
記憶はなくとも、体は覚えていた。あの感覚を!!
“あれ?ってことはだよ?オレひょっとすると、死ぬのか?マジで?(笑)”
早速妹に報告。
「オレ死ぬかも(笑)」
「はい?」
「いや、だからね、ガキの頃の病気と同じ症状出たんだわ。ってことで、もうすぐ死ぬんじゃねぇかな?(笑)」
「アンタ…笑いながら突然そんなこと言うなよ」
「しんみり言って欲しかった?」
「それのが嫌。アンタらしくない」
「だろ?(笑)」
オレならこんな姉やだな。
最初のコメントを投稿しよう!