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『ヒロ…レナを殴っているな?またレナを殴ったな?』
…また?…
この常連さん松さんは私よりもヒロとレナと長い付き合いだ
レナを娘の様に可愛いがっていた
またって事は過去にも同じ事があったのであろう…
ヒロは黙って下を向いている…
何を聞かれてもふてくさって黙っている
‼‼‼バキッ‼‼‼
シビレを切らした松さんがヒロに殴りかかった
ヒロは椅子から転げ落ちた
レナはヒロに飛び付いた
もう一発松さんの拳がヒロに降りおとされた…
『レナ‼‼‼』
レナは体を張ってヒロを守った
『ヒロを叩かないで…
私が悪いの、お金を…
前の日ヒロが負けちゃって次の日の資金がなくなったから私が工面しなきゃいけないのに…私お金中々作れなかったから…
だからヒロは悪くないの‼』
泣き叫ぶレナ…
…なんて理不尽な理由なの…
レナが悪い事は一つも無い…
でもレナは本気で自分が悪いと思っていた
私は涙が出て止まらなかった…
松さんも下を向いたまま黙っていた
この時私は決心した
レナを守っていこうと…
恋愛にも似た感情が私に芽生えていた…
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