レナ~ある少女の物語~

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次の日… 私は開店に間に合わず少し送れて店に入った 店内を見回す ヒロとレナが居た レナはマスクをしていた …レナ風邪…まだ治ってないのかな… そう思いレナに声をかけた 『レナ風邪大丈夫?』 レナは黙って頷く… …声が出ないのかな?… この日何を話しかけてもレナは頷くだけだった レナがトイレに立った 私もレナの後を追う 先にトイレに入ったレナはマスクを外して鏡を見ていた… ‼‼‼‼‼ レナの口元は紫色に変色し腫れていた 『レナ‼どうしたの⁉』 私に気付いたレナはすぐにマスクを付ける 『どうして⁉誰かに叩かれたんだね?どうして?』 尋ねる私にレナは 『私がいけないの…みぃちゃん見なかった事にして‼』 痛さでレナの顔が歪む… …痛さで話せなかったんだ… 『ヒロにやられたの?』 私の質問にレナは答えない… ただ必死に言い訳をしている レナ…… 私はヒロがどうしても許せなかった でもその正義感がヒロの暴力を悪化させたのだった…
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