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(少女A)
徹夫君、どうして死んでしまったの。
どうしても、信じられない。
私、涙がとまりません。
あなたが好きでした。でも、あなたは私にとってあまりに大きな存在でした。とても近づく勇気がありませんでした。
でも、今、こうしてあなたの死を迎えて、私の考えは間違っていたことがよくわかりました。
だって、もう2度と、決して、あなたと声を交わすことができなくなってしまったのですもの。
寂しすぎます。つらすぎます。
どうして、どうして、もっと勇気を持ってあなたに向かっていかなかったのかと、悔やんでも悔やんでも・・・今は、ただ、涙が溢れるばかりです。
さようなら、徹夫くん。
あなたの分も、私きっと幸せに生きていきます。
あの世から、見守っていてください。
当分、涙が止まりません。
きっと。
(少年B)
本心は、やったね、だ。
俺のライバルがいなくなったからだ。
これで校内で一番は俺がもらった。
おまえにはいくら勉強してもかなわなかった。どこで、勉強しているのか分からないのに、いつの間にか何でも知っている。不思議な奴だった。
でも、おまえがいなくなったおかげで、おれの内申書は一番になる。これで志望校にも、より近づいたことになる。感謝しなければいけないな。
俺も、おまえはいい人材だと思っていた。けれど、仕方がないな。頭がいいだけでは、世の中渡っていけない。神経が図太いくらいでないとな。
心から、おまえの冥福を祈る。そして、ありがとよ。
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