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6年になった克也は夜更かしを少し覚えたのか、なかなか寝にいかない。
少し反抗もでてきたり…
ま、それは成長期にはよくある事、俺もそうだったしな。
けど、今日は早く寝てもらわないと困るんだよ!
「克也~早く寝ろよ。早く寝ないと俺みたいにデカクなれないんだぞ?」
「寝ろ寝ろ煩いなー。はいはい、お邪魔虫は寝にいきますよ!」
「なに言ってるのよ克也は!本当、最近マセテきて…。」
「はは……邪魔じゃないけど、早く寝ろー。」
克也は
「仕方ない!じゃ寝るわ!
おやすみなさい。」
「おーおやすみ!」
「おやすみ。」
わざと大きなお辞儀をして、笑いながら自分の部屋に入っていった。
俺とさくらは顔を見合わせて、苦笑いをしながらさくらは
「本当、最近ませてきたと言っていいのか…やたら大人ぶったり。」
「ま、そんな時期だよ。子供だけど、大人ぶりたいんだよな。まだまだかわいい息子をぶら下げてるのに。」
それにはさくらも大笑いをした。
あぁ 至福の時。
本当、こんな些細な事が幸せを感じる。
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