あるアーティストとの出会い

3/6
前へ
/7ページ
次へ
時は2000年の夏 長崎県の島原市という小さな町に一人の少年がいた。 その少年は高校二年になったばかり。 高校には電車で通い、中学時代からずっと部活でやっているバスケットに熱中し、勉強のほうは疎かになっていた。 たまにいるスポーツ馬鹿だ。 学校に行っては、前日のバスケ疲れで授業は爆睡して、昼休みには、バスケに支障がでないよう消化しやすくするために、母親が作ってくれた弁当をゆっくり時間をかけて食べた。 そして、授業が全てがおわり、部活も終了して帰宅。 部活がないときは、夕方からラジオを聴きMDに流行の音楽を録音したり、バンド仲間とセッションしたり。 少年はそんな毎日をおくっていた。 この頃はあのアーティストの存在を知らなかった。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

22人が本棚に入れています
本棚に追加