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時は2000年の夏
長崎県の島原市という小さな町に一人の少年がいた。
その少年は高校二年になったばかり。
高校には電車で通い、中学時代からずっと部活でやっているバスケットに熱中し、勉強のほうは疎かになっていた。
たまにいるスポーツ馬鹿だ。
学校に行っては、前日のバスケ疲れで授業は爆睡して、昼休みには、バスケに支障がでないよう消化しやすくするために、母親が作ってくれた弁当をゆっくり時間をかけて食べた。
そして、授業が全てがおわり、部活も終了して帰宅。
部活がないときは、夕方からラジオを聴きMDに流行の音楽を録音したり、バンド仲間とセッションしたり。
少年はそんな毎日をおくっていた。
この頃はあのアーティストの存在を知らなかった。
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