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「コレ、本当に食べて良いのか?」
キラキラした瞳をあたしに向けてくる少年に、笑って頷いた。
「いただきますっ」
オムライスとシーザーサラダ、コンソメスープにトースト。
久し振りに作る一人じゃない休日の昼食とあって、少し作り過ぎたかなと思ったけれど、どうやら杞憂だったみたい。
すごいスピードで目の前の料理を平らげていく少年に、改めて中学生は育ち盛りだな、と思い知らされた。
「スゲー旨い。アンタ料理上手いんだなっ!」
スプーンを持ちながら、ニカッと笑う少年に、あたしも自然と頬が緩んだ。
もうずっと言われてなかった言葉に、くすぐったさを感じる。
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