オトコとオンナ

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「ねえ。良かったら名前、教えて?」 少年は一旦スプーンを動かす手を止め、水で食べ物を嚥下すると口を開いた。 「そう言えば言ってなかったな。俺は神谷 亮巴(かみや りょうは)。15歳で中等部三年。アンタは?」 「あたしは神崎 都(かんざき みやこ)。24歳でごく普通のOLよ」 まるで、あたしも中学時代に戻ったかのように胸が高鳴っていた。 名前一つ聞くことって、こんなにも緊張する事だったっけ? 新鮮な感覚だった。
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