オトコとオンナ

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「アンタ、俺のこと覚えてるか?」 男の質問に、あたしはぶんぶんと首を横に振る。 「やっぱりな‥‥」と溜め息を吐いた男は、居心地悪そうに上体を起こした。 そして、徐にあたしを挟んでベッドの下に腕を伸ばした。 「ちょ‥‥っ!?」 あたしは目の前に迫った男の上半身に、パニックに陥った。 鍛え抜かれ、筋肉の付いたしなやかな無駄が無いボディ。 逞しい腕は日焼けして、健康的で。 昨夜、もしかしたら‥‥‥と考えていたあたしは、その肉体を見るなり、途端に顔に熱が集中していくのが分かった。
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