詐欺師の告白

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「なぁ、ホントに愛しとる。どしたら信じてくれるん?」 「詐欺師と名高い人の台詞なんて何したって信じません。」 「まぁそう言わずに、試して見ては如何ですか?」 そう言うのは生徒会長・近藤洋一。 『試す?』 意外な発言に二人はハモった。 すると一年ながら会長に就任しただけあり(?)クスッと笑い提案した。 「つまり、高遠先輩は何をどうしてでも蓮井先輩に想いを信じて頂きたい訳ですね?だったら話は簡単です。蓮井先輩の言われるままになり誠意を示す。それが最善策です。」 「なるほど…伊達に一年で会長やっとらん訳か。構わんよ。なんでもしちゃる。」 「へぇーなんでも…。じゃあ『I can fry』と言って此処から飛び降りて貰おう。」 と蓮井が言うと高遠は窓を開けて足をかけ… 「あ…」 「はい。ストップ。間違っても自殺紛い事私の目の前で下さい。」 飛び降りようとしたのを近藤が止めた。 「なん?誠意を見せるよ?」 「あ、それもそうですね。」 そう言って止める為に掴んでいた手を離した。 となると焦るのは蓮井だ。 「ちょ、納得しないでよ。死んじゃうよ?」
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