1人が本棚に入れています
本棚に追加
「は?何を言っ…」
「黙って下さい。
蓮井先輩、本音言っちゃえばいいんです。恋愛に関しては詐欺師じゃない。少なくとも私はそう思います。」
「私、時々見せる高遠くんの優しさもやる気も知ってます。そんな彼が好きです。だから高遠くんが告白した時は『高遠くんにとって私は詐欺対象なんだ。』って…だけど今回会長より高遠くんの心配して…だから気付いたんです。『例え騙されてるとしても付き合いたい位好き』だと…。」
「お断りじゃ。」
その返事に蓮井は泣きそうになった。しかし
「俺をなめたらいかんぜよ。俺は信じられるまで待つ。疑心なんて消え去るまで。だから疑ってるうちは付き合わん。」
「…?つまりどういう…」
「どんなに時間かけても俺を信じさせちゃる。焦らんでいい。お前さんは自分に素直でいるだけでいい。
俺はそんな偽りないお前さんに恋したんじゃから。」
最初のコメントを投稿しよう!