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  かつてアフリカの大地がガルモアと呼ばれていた時代……西の王国ヴェイダの東端、王制ソナクスとの国境沿いに位置する貿易都市パガンの街が壊滅した。 それは滅びの宴であり、約束の時が訪れたことを生者に告げる鐘鈴(しょうれい)でもあった。 世界の均衡は崩れ、戦火の狼煙(のろし)はいたるところで立ち上り、死が徘徊し、魔の供物が捧げられ暗黒の到来を祝福した。 流れはいたるところで淀み、離合集散を繰り返しては勢力を増し、次第に強力な方向性を示すことになる……それは世界がある者の支配を受け入れた証拠となるだろう。 ただし、時間の特異点にある者達は常に未来へ影響を与え続けるのだが………。    
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