序章

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「…ではそう言うことで生徒全員強制参加で、学園祭を催しますから、皆さんしっかりと準備しておいてください」 例の会議から三日後に行われた全校集会で、あと三日後にいきなり学園祭と言われた生徒達は疑問をあげる。 「学園祭っていっても、実際にはただの色んな分野での最強決定戦じゃない。なにをじゅんびするの?」 一番前の橙色の髪の毛の女生徒が質問する。 「だから特訓とか、練習とか」 にっこり笑って返すリース。だが、 「でも先生、私達もうかなり強いけど」 そうなのだ。 この女生徒が言うとおりこの学園には、生まれつき尋常ではない魔力や希有な才能を持つ、つまり一度暴走すれば まず普通の人では止めることの出来ない子供達が集められた学園なのである。 「そんな事を言ってると、痛い目に遭うわよ?」 笑みは変わらないがその笑顔に何らかの圧力を感じ、言った女生徒は後ずさる。 「学園祭までは全ての先生が徹夜で起きてます、授業も無く存分なコンディションに仕上げてください。 修行をしたい生徒はいつでも頼っていいですよ。 では学園祭まで解散」 全生徒が目を光らせ、方々へと散っていった。
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