第一章

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バシュゥゥゥウ!! 光が一際強い輝きを放ち四散する。 そこにいたのは一人の人間ではなく、純白の鱗に包まれた一匹の龍だった。 「キシャァァァァア」 吼え声をあげる龍化した奏凪。 菊は初めてみるその圧倒的な迫力に思わず気圧され動作が遅れる。 その刹那の隙を見逃さず長大な尻尾を頭の真上から叩き付ける。 バシッ!!ドゴォォオン!! とてつもない質量と速度で頭に叩き付けられ地面に激突した菊はそのまま気絶した。 「能力を過信するからそうなるのよ。 もっと精進して出直しなさい」 人に戻った奏凪が言う。 「なっ!? なんとぉぉ!! 空中でドラゴン化してそのまま大迫力の尻尾で一撃ノックアウト!! やはり龍は強かった!! そして奏凪選手が龍だということを初めて知りました!! こんど色々聞かせてくださいね!! さぁお次は第五戦!! 準備を初めてください!!」
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