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「以上。父さんと母さんの馴れ初めでした」
「あう、うあー。う?」
父親の膝の上ではしゃぐ娘を、母親は微笑ましく眺めている。
「言ってもわからないだろ」
「わかるさ。俺とお前の子だぜ?」
「お前の血が流れてる時点で怪しいもんだな」
「…てめー」
クスクスと笑いながら陸が立ち上がる。
後ろを向いて、彼女の髪を留める簪に視線が向いた。キラキラと輝くそれに、口を綻ばせながら、柊は幸せそいに、娘の頭を撫でた。
END
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