story1

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「ほら、あの子よ あの子が王子の…」 廊下越しから聴こえる声 「次から次へと、よく増えるな」 と、関心しながら言うのは私の悪友、鈴城あわ。 「あ~あ勿体ない ここが学校じゃなければ見物料取ってるのに」 と、綺麗な顔に悔しそうな表情を浮かべ、大きな溜め息を吐く 「あわは二言目にはお金ばっか」 と、呆れながら私が言う 「当たり前じゃん それが私なんだから!」 威張って言うあわに苦笑いした あわは、美人だしスタイルだって抜群 それなのに男には興味がなく、『お金が生涯の伴侶』と断言している 勿体ない!是非とも、その容姿をくれ!なんて頼んだら「いくらで?」って言われそうだから怖いな… 「で、これだけの騒ぎになってるわりには動揺しないのね」 あわは、廊下を見ながら言う 「うん、承知済みだしね」 「まぁ、確かに我が校の王子様だったら、それ位安易に予想つくか…」 「そう言う事!」
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