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三行から参加できる 超・妄想コンテスト  第103回「傘」

相合い傘、ビニール傘の盗難、悲しい日に降る雨、メリーポピンズ……傘は物語性の深いアイテムなだけに、お題の使い方が非常に高度な作品がたくさん集まりました。思わず「技あり!」と言ってしまいそうな巧みな作品が多かったです。

大賞(賞金3万円+選評)

お客さんの傘が頻繁に破れてしまう喫茶店。その謎を解明する少年と青年のタッグ。思い込みが激しくてある意味素直すぎる少年と、博識でひとを思いやれる、ともすると影が薄いように見える青年、釣具店の店主や困ったバイトなど、キャラクターが立っています。謎もすっきりと納得のいく解明がなされており、充実度の高いミステリーです。

準大賞(賞金2万円+選評)

死者の魂を送るために現れる使者・アンブレラン。親友のそばにいるアンブレランの姿がなぜか見えた主人公は、親友を守ろうと決意して…。サスペンス的要素にハラハラさせられるとともに、80年代少女漫画のようなレトロ感のあるポップさに、現代的な要素も交えて描かれる世界感が素敵な作品です。

入賞(賞金1万円+選評)

カフェで借りた傘、優しいお姉さんが渡してくれた傘、幼い少年が差し掛けてくれた傘。真っ赤な傘が人から人へめぐっていく物語。切ないシーンが連続しつつ、悲しい気持ちを前向きに切り替えるきっかけになる傘が読者の心も温かくしてくれるような良作です。

佳作

1880年代のウィーンを舞台にしたミステリです。不可解な状況で令嬢が殺害された。その犯人とは。読み応えのあるミステリーでした。キーアイテムである傘を主軸に謎が解明されていくくだりは読むのが止められないでしょう。
人のいい傘職人・照衛門が作る傘は大人気であったはずが、良からぬ噂が流れて商売が立ち行かなくなってしまい…。 時代物らしい人情味のある物語でした。話の緩急がしっかりあり、傘の描写も美しくて惹き込まれました。
授業で習った傘形連判状。クラスで起きたとある事件に、傘形連判状を用いることを思いついた男子たち。登場人物たちの優しさにほっこり癒されつつ、最後にクスっと来るオチもあって楽しく読める短編です。
傷ついた心を癒しきれないまま転校先にも馴染めずいる少女には、ある秘密があって…。 傘で飛ぶ魔女、をただかわいいファンタジーとしてだけでなく思春期の女の子の悩みと一緒に描いており、共感性を持って読める物語に仕上がっています。友情のはじまりも示唆するラストが素敵です。
母子家庭を必死に支える母と、日々成長していく幼い息子。気を張っていた自分の状態に気付くきっかけは息子の言葉で……。登場人物みんなの思いやりに胸が熱くなる作品です。柔らかい関西弁が物語をより優しくしています。
傘を持ちながらもそれを使えずに雨宿りをする「頭の悪い」少女と、少女にいらつくやけっぱちの主人公のお話。少女の愚直さと、主人公のひねくれ方に説得力があります。主人公が傘をきっかけに改心する様子が自然に、無理なく、かつ劇的に描かれており、筆力を感じました。
神様が用意したくじに当たり、「傘が必要になるとき、必ず傘が手に入る」ようになった主人公。しかし、それはただ便利なことではなかった…。 因果応報、自業自得の寓話的な物語です。傘を持っていって途中で手に入った傘を人にあげてはいけないのか、という疑問だけ残りましたので、少し補足してあげるとより良くなるかと思います。
姉のお下がりではなく、自分の傘が欲しいと母にねだった幼少期。大人になった主人公が直面した母の状況は……。母と娘、姉と妹と、家族の愛情や関係性が青い傘を主軸に描かれます。大切な気持ちに気付かせてくれるような作品です。

超短編賞

持って出ると絶対に雨が振らない、だから"役立たず"な傘。主人公のしたたかな作戦をこの短さで切れ味鋭く書いており、うまい!と言いたい一篇です。
梅雨どきに特に増える、傘辻斬りとは…。実際に困ったことがある人も多いのではないでしょうか。小さなことですが共感しますし、話題性も感じました。

続きが読みたい賞

人間と、人間を捕食する夜鬼。相容れないはずの少年と少女に共通するのは「孤独である」といことで…。 二人のキャラが立っていて魅力的です。二人の絆が世界にどんな影響を与えていくのか、続きが読みたくなりました。世界感も現代なのか、未来なのか、どの程度のファンタジー要素があるのかなど気になりましたので、そこも踏まえた長編を読んでみたいです。

トンデモ賞

駅のホームで傘をスイングすると始まる「死神ゴルフ」。負けると代償に……。 傘というテーマからゴルフスイング、そしてデスゲームへと発展させていくぶっ飛び方が気持ちよかったです。デスゲームものとしても面白い仕掛けがありました。

優秀作品

スケジュール
・募集期間: 2019年5月29日(水)12:00:00 ~ 2019年6月30日(日)27: 59: 59 ・最終結果発表:2019年8月上旬予定
賞
大賞(賞金3万円+選評)1作品 準大賞(賞金2万円+選評)1作品 入賞(賞金1万円+選評)1作品 佳作(選評)数作品   超短編賞(選評)  続きが読みたい賞(選評)  トンデモ賞(選評) ※大賞、準大賞、入賞または佳作(以下、「受賞」という。)の作品はエブリスタの短編小説シリーズ「5分シリーズ」に収録される可能性があります。(収録を依頼する場合には、受賞者に別途、ご連絡させていただきます。) 短編小説シリーズ「5分シリーズ」 ※受賞作品はエブリスタ公式SNS等で配信・紹介等される可能性があります。  優秀作品(結果発表ページでご紹介)  ピックアップルーキー(結果発表ページでご紹介) ※大賞・準大賞・入賞作品を除く上位30作品を優秀作品として、結果発表ページでご紹介します。 ※上位30作品まであと一歩だった作品の中で募集期間終了日より3ヶ月以内に会員登録された新規作家の作品を、ピックアップルーキーとして数点、結果発表ページでご紹介させていただきます。
募集概要
新作限定!初心者大歓迎! 三行だけでも、中編小説でも、妄想を炸裂させた文章ならなんでも応募できるコンテスト、 第103弾です。 今回のテーマは、「」です。 どこかに必ず「」が登場する妄想を投稿してください。
・空をふわふわ浮かぶ風船……と思いきや、人が傘で空を飛んでいた! ・黒板に書いた相合傘。すぐに消そうとしたのに、なぜか消えなくなってしまって? ・晴れの日も傘を持つ老人。その正体は、仕込み傘を得物に使う暗殺者……。 ・100均で買ったビニール傘が突然喋りだし、唐傘お化けを名乗って!?
傘ってちゃんと持っていくと降らないのに、忘れた日に限って雨が降り出すのはなんででしょうね? そんな「」にまつわるあなたの妄想をお待ちしています!
応募要項
・本コンテストの募集期間内に新規投稿された作品。 ・文字数は100文字(三行程度)~8000文字 ※制限文字数未満又は制限文字数を超えた作品は選考対象外となります。 ※非公開設定している作品は、選考対象外となります。 ※連載中の作品の場合、募集期間終了時点での作品の完成度も含めて選考いたします。

次回予告

次回、妄想コンテスト第104回のテーマは「赤」です。 本コンテストと平行する形で2019年6月12日(水)より開催予定です。 ※作品は次回の妄想コンテスト第104回の募集期間内に新規投稿してください。募集期間前に投稿した作品はご応募いただけませんので、ご注意ください。

コンテストの注意事項(必読)

超・妄想コンテスト