このコンテストは受付を終了しました

未完結でも参加できる 執筆応援キャンペーン「栄光と没落」

大賞

主人公ユウの立場に感情移入する読者は多いと思います。下からは突き上げられ、過去の成功体験は通用しない。油断ならない相手に頭も下げなければならない。歌唱力に自信はあっても、不本意な仕事をせねば生きていけません。売れっ子アイドルグループとの対比によって、芸能界の光と影、人気商売の現実をうまく浮き彫りにしています。複雑に入り乱れる人間模様が、とてもドラマチックです。先の展開が楽しみになる作品でした。

準大賞

魔法兵器の活用で劇的な戦果をあげたティム。ところが、冤罪によって投獄。自身を陥れた連中への復讐劇を開始します。物理法則を無視した魔法ならではのリベンジ方法は大きな見どころ。手を変え、品を変えたバリエーションが楽しいです。とはいえ、ミリタリー色の強いハードな世界観で、主人公の非情な行動には息を呑みます。同時にティムの虚ろな気持ちの表現によってドラマに厚みが生まれていました。

入賞

ウェディングプランナーである奈々子が担当するのは、最愛の元婚約者の結婚式。胸が締めつけられるようなシチュエーションです。ただ最初は悪意ある人物に見えても、その背景を丁寧に描くので、単純な善悪の構図に収めていません。皆が少しずつ好機を逃してしまう悲劇。登場するキャラの秘めた思いが交錯して、バチバチと火が着きそうです。それぞれの本当の願いが、なかなか実現しない焦らし方は、秀逸なストーリーテリングでした。
軽快な小気味よい文章です。物語の進行するテンポがとても心地よい。戴冠式を控えた王子を双子の弟が襲う。信じた者に裏切られ、幽閉される運命。誉れある地位から真っ逆さまに転落です。一方、入れ替わった側の視点でも描かれ、正体を疑う相手との丁々発止のやりとりに火花が散る。中世ヨーロッパをモデルにして虚実入り混じった歴史や文化も面白く組み上げられています。大河のように流れ続ける物語の行く末が楽しみです。
セリフが引き締まっています。短い言葉でも内容やキャラの感情が伝わってくる。しかも、初出の名称を出すと、すぐに説明を入れるのは丁寧な演出です。リーダビリティがとても高い。ストーリー性も抜群です。瀕死の上司、謎の怪人の出現など、冒頭から高揚感を得られます。医師である主人公と同調して、読み手の気持ちにも“ドライブ感”がかかっていく。部長を殺したのは、中学生の息子なのかという謎は強く物語を牽引しています。
分断と不信という現代的なテーマを感じる作品です。異なる集団同士の争い。相手を「魔神の民」と呼んで攻撃する。異質な存在を排除したい心理、誰かに都合の良い歴史によって悲劇が起こる。その争いの中、騎士と竜巫女が互いを理解しようとします。敵というレッテルを貼るのではなく、個人として相手の本質に触れるのです。アクション場面には躍動感があります。上質な文章が連鎖しています。読み手の心に希望の灯火を点ける作品でした。
大坂夏の陣に敗れ、非業の死を遂げた豊臣秀頼。史実では、活躍することなく一生を終えた彼が、異星に転生して新たな人生を見出そうとする。古風な言い回しや表現で、歴史モノとしての雰囲気も漂います。前世で彼の行動を制限していた母・淀の方を乗り越えるのは痛快です。元豊臣家の家臣を集め、一旗揚げようとする姿は、英雄誕生として描けています。聡明で、豪胆で、決断力のあるカイヤ(秀頼)がなにを成すのかを見届けたくなる作品です。

佳作

ヒロインの真帆のキャラが際立っています。卓越したIT技術に、勇敢な闘志と、家族思いの心を備えています。Xと名乗る人物からの謎のメッセージに端を発し、彼女は事件の渦中に放り込まれる。実在の国名の出てくる未来世界。真帆と親友の青春ロマンスと、各国を巻き込んだスパイ・アクションが同時進行していきます。没落した経済大国の日本が復興するのかというテーマも含有されている。多彩な魅力の詰まった作品です。
主人公の勤務先であるスーパーの店内や、同僚の描き方にとても臨場感があります。その他の場面も、実在の固有名詞が散りばめられた堅実な描写です。優秀な社員として出世し、家庭も円満。公私ともに順風満帆と思われた主人公に不穏な影が忍び寄ります。冒頭の記述によって、数々の不幸に見舞われるのが判明している主人公の幸せな時期。この日常の部分を積み増していくからこそ、崩壊が始まれば、大きな落差が物語力を生みます。
昔の主家の娘と、執事の息子が立場を逆転させて再会します。まさに栄光と没落にふさわしい。短編の尺に多めの情報が詰められているのに、提示の仕方がわかりやすく見事です。男女2人のキャラの会話を中心に進めて、過去と現在、この国の政情などを巧みに読者に紹介しています。平時とはまるで違う価値観で行動する人々をよく描けています。そのうえで、2人の恋愛ストーリーに仕上げているのは舌を巻きました。
優れた筆力による芳醇な文章です。ボキャブラリーが豊富で、シーンごとに多彩な言葉を取り揃えていました。印象的なのは高校生の与一が異世界転移した場面。まず温度の変化を体感し、次に不気味な風景を目にし、遠くから迫る地響き音。五感を駆使して読者に説明する手練手管は絶品です。合戦シーンもどのキャラがどんな動きをしているのかが的確に伝わってきます。個性的な若者たちがスペクタクルな活躍をしてくれそうで楽しみです。
文章の連なりがとてもキレイで、リズミカルに読み進められます。弛緩した描写が一切なく、主人公の心情に気持ちよく同化できました。ミュージシャンがコンピュータと対決する構図はフレッシュなシチュエーション。熱気漂う描写の畳みかけによってドラムの音が聴こえてくるようです。同時に従来の打ち込み音の特徴を的確に解説するので、勝負の内容を理解しやすい。人生を変えるのは、つねにドラムという一貫した姿勢に惹かれる作品でした
ホームレスの“タケさん”と仲良くなる高校生・達彦。小説家志望の彼は、成功者ポジションから転落したタケさんの半生を取材します。偏見のない、フェアな態度。縁のできた相手のために献身的にふるまう主人公にとても好感が持てました。一方のタケさんも裏切られたのに、誰も恨まずに、どんな環境でも明るく、たくましく生きている。根が善良なキャラをまっすぐに描いているので、彼らの成功に素直にエールを送りたくなる作品です。
シュールな家族像の物語で、甘ったるい絆はありません。母親の自殺をきっかけに、覆い隠されていたモノが噴出する灰田家。故人の部屋を物色する伯母。君臨していた覇権が崩壊する祖父。そして謎多き森下……。金と欲と恨みが渦巻く家。各キャラが登場時の印象から変貌していくのは、何重にも折り重なった人間の心を見事に表現していました。か細い1本の糸でも、家族はつながっていると信じたくなる独特の世界を生み出しています。
主人公は執事にして社長秘書。片思いしていた主家の娘である社長は同僚と結ばれてしまいます。そんな彼は本社ビル内のコンビニで気になる女性店員と出会う。簡単には2人の距離が縮まらないヤキモキ感は、ラブストーリーの醍醐味です。他人を押しのけて幸せになろうとしない精神の俊介は、まさに好感度の高い若者。人を容易に寄せ付けない綾芽とどう恋が展開していくのか気になります。ロマンチックな世界観を構築できていました。
牧歌的な村パニエッテン。主人公エルバの雑貨屋の店主としての日常が淡々と描かれます。魔法のある世界で、木や鉄でモノを作るDIY精神の主人公がユニーク。生活物資を提供して村のインフラを担っているプライドの持ち主です。そんな彼の前に貴族ジュチルが現れ、物語が急転する。他界した父親は賢者の石を研究していた。物語の先を追いかけたくなる怒涛の展開です。またスラスラ読めて、内容もスッと頭に入る文章でした。
主人公の成長を順を追って、丁寧に描いています。魔法学校では向かうところ敵なしのシエル。その強さを鼻にかけ、ライバルや校長先生まで侮る高慢な性格。嫌味な人間にさえ見える言動に、読者のフラストレーションが溜まったところで、シエルを最大のピンチが襲います。魔法が使えない立場になって、初めて弱い者の気持ちがわかる。それまで非力だったキャラが勇気と能力を発揮させるのも盛り上がります。この先の成長を見守りたくなります。
失われた古代文明アトランティス。その研究所で働く科学者ユウリ。彼はトランダール出身で能力者です。はるか古代の都市に生きる人々を、ポップなテイストで描写しているので、現代の感覚とシンクロしやすい。とくに友情と純情と、青臭い理想を若者たちが生き生きと体現しています。また見えない絆で結ばれた“魂の片割れ”という設定は、物語を効果的に盛り上げていました。
40代の管理職が若い女性社員と不倫。一見メロドラマ的なプロットを、丹念にこだわって仕上げています。まず前半部は極端なまでにセリフが少ない。その分、主人公のモノローグは雄弁で、彼女への妄想がたくましい。2人の関係が動き始めると同時に、会話が解禁されるのは“タメ”の効いた演出です。くり返される「透明感」というワードも禁断の愛をコーティングしていました。ビジネスや組織の描写がリアルなのもクオリティを高めています。
青春アウトサイダーといえる作品です。完璧なシステムによって管理されたアルカディア。職業選択の岐路に立った青年ユラは理想郷への疑念を抱きます。反政府組織と接触し、アルカディアの外に出るユラ。彼の視点で語られるので、昨日までの生活が一変する苦悩や戸惑いが伝わってきます。自分のいる社会や世界は正しいのかを考え続け、目覚めた者は世界の真実に近付く。違った価値観のキャラクター配置も巧みでした。
募集概要
良い作品を執筆したい!というあなたの気持ちをエブリスタが応援します! 「未完結でも参加できる 執筆応援キャンペーン」!! 【コンテストの特徴】 執筆意欲を応援するために、3つの特典をご用意しました! ・優秀15作品以上に、作品へのアドバイス ・大賞受賞者には、キングジム社の「pomera DM200」をプレゼント ・準大賞作品以上は完結後に、「完結作品特集」へ掲載 【こんな方にオススメ!】 書きかけの作品、眠っていませんか?  書きかけの作品も積極的に応援します!  眠っている作品、構想段階の作品でも、どしどしご応募ください! 昔書いた作品、アイディアはいいと思うんだけどなあ……  このコンテストに応募すれば、さらに良い作品にできるかも!?  ぜひ昔の作品にもう一度光を当ててみてください! どんな風に続きを書くか迷ったときは、こちらの記事を参考にしてみてください。 書きたい気持ちに火がつくメディア monokaki(創作ハウツー)
募集テーマ
第23回目のテーマは「栄光と没落」です。
・貧乏貴族の長男に生まれた俺は、家の再興のため、一族の歴史を紐解く。そこには意外な真実が隠されていた。 ・人気アイドルが過去にいじめをしていたことがSNSで拡散された。事務所は解雇され、脅迫状が届き、追い詰められた彼女は…… ・怪我が原因で若くして引退した天才野球選手。荒れた生活を送る彼の前に現れたのは、かつての恋人だった。
など、「栄光と没落」の要素が登場する小説を募集します。 次から次へとページをめくってしまうような、続きが気になるお話をお待ちしております!
スケジュール
・募集期間: 2020年8月3日(月) 12:00:00 ~ 2020年10月4日(日) 27: 59: 59 ・最終結果発表: 2020年12月中旬頃予定
賞
大賞 1作品 ・賞金3万円 ・作品へのアドバイス ・キングジム社「pomera DM200」をプレゼント ・完結後に特集掲載※ 準大賞 1作品 ・賞金2万円 ・作品へのアドバイス ・完結後に特集掲載※ 入賞 5作品 ・賞金1万円 ・作品へのアドバイス 佳作 10作品以上 ・作品へのアドバイス
大賞の方にプレゼント!
※ 特集掲載は、受賞から半年以内に完結した作品を対象とさせていただきます(投稿時に完結している作品も含まれます)。完結後、受賞連絡時にお伝えする宛先へご連絡ください。ご連絡を頂けなかった場合は、特集掲載できない場合がございます。 ※大賞、準大賞、入賞または佳作(以下、「受賞」という。)の作品はエブリスタ公式SNS等で配信、紹介等される可能性があります。
応募要項
・文字数は20,000文字以上 ・20,000文字まで読んで選考、作品へのアドバイスをいたします。 ・連載中の作品も応募OK! ・すでに完結している作品 並びに エブリスタ内の公式コンテスト及び他サービス等の投稿コンテストで落選した作品を、募集内容に沿うように再構成してご応募いただくことも可能です。 ※非公開設定している作品は、選考対象外となります。
注意事項
選評の送付や書籍化の打診は、エブリスタに登録されたメールアドレス宛にご連絡いたします。迷惑メール防止の為にドメイン指定受信の設定をされている場合、メールが正しく届かないことがございますので、「@estar.jp」を受信できるよう設定して下さい。

コンテストの注意事項(必読)