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三行から参加できる 超・妄想コンテスト  第150回「ねぇ、覚えてる?」から始まる物語
「ねえ、覚えてる?」という一言から、ノスタルジーに浸るのか、ホラーの世界へ落ちていくのかーー。多様な世界観に、冒頭から吸い込まれ、登場人物それぞれの未来を考えさせられる味わい深い作品が多かったです。 (河出書房新社)  150回の記念回ということもあり、実に1200を超える力作が応募されました!中でもお題を冒頭のスタートアップだけにとどめず、作品の重要な意味を占めるアクセントにまで昇華させている作品が、とりわけ目を引いた印象です。  全体的にレベルの高い作品ばかりで、記念と呼ぶに相応しい回となりました。 (エブリスタ)

河出書房新社賞(賞金5万円+選評)

中学生の頃、気まずい別れ方をした2人が10年ぶりに偶然再会して――。お互いに淡い恋心を抱きつつも、周囲を気にして盲目にはなりきれない10代の感情表現がとてもリアルで、心を揺さぶります。2人を結びつける音楽の描写も美しく、登場人物たちの世界にどんどん引き寄せられていきました。爽やかなラストも印象的でした。(河出書房新社)

エブリスタ賞(賞金5万円+選評)

タクシードライバーである主人公の車に乗り込んできたのは、離婚を機に会わなくなっていた実の娘で――。タクシー内での会話だけで進む物語は、そうとは思えないほど叙情豊かで、途切れていた家族の絆が結び直されていく様子が丁寧に描かれています。タクシーに借金が乗り込んでくる等、言葉選びにもセンスを感じました。

準大賞(賞金2万円+選評)

忘れっぽい主人公は、自分をからかってきた妻を見返すために、盛大なサプライズを企画するが……? 最初は妻への当てつけでしかなかった企画が、周囲を巻き込んでどんどん膨らんでいく様に笑いがこぼれました。主人公の行動力と友人たちの尽力が夫婦の絆を深める形に落ち着く顛末が、ユーモアたっぷりに描かれています。ラストには妻への愛の深さが溢れており、ほっこり温かな読後感を味わえました。

入賞(賞金1万円+選評)

物体に残った記憶を呼び出せる能力を買われ、特別捜査官となった主人公の奮闘記。能力を活かした主人公の活躍、幼なじみとのもどかしい関係、職務に対する心の葛藤……さまざまな要素が巧みな構成でぎゅっと凝縮されており、密度が濃いながらもするすると読めてしまいます。主人公の小さな正義感と、幼なじみの鈍感な恋心が同時に揺り動かされるラストシーンも秀逸でした。

佳作

ボランティアサークルで出会った彼と少しずつ打ち解け、距離を詰めていく主人公。しかし、その幸福はある日唐突に瓦解してしまい……? チャラそうに見えて実は愛情深い彼のキャラクターがとても魅力的です。冒頭と終盤で意味が違って見えるお題の使い方や、子供に好かれない主人公ならではの一言で心情を表現する等、読者の心を惹きつける巧みさも光っていました。
行けなかった同窓会をきっかけに始まった、同級生とのメール交換。どこか噛み合わない文通の行きつく先は……? 終始真綿で圧迫されていくような不穏さが漂っており、「このやりとりはどこに行き着くのだろう」とページをめくらせる力がありました。ラストにはやるせなくもどこか救われたような、なんとも言えない余韻が残ります。
自分と瓜二つの存在である「生き写し」に、人生を振り回されていく青年たちの物語。二転三転するストーリーが秀逸です。緊迫感のある導入から次々に明かされる事実に目が離せず、最後まで読者を飽きさせません。終わらない悲劇の連鎖を感じさせるラストシーンは、強く印象に残りました。

超短編賞

授業参観で「私が産まれた日」の作文をお披露目する娘と、それを見守る母親。あたたかな冒頭から一転、じわじわと足元から冷たさが登ってくるようなホラーです。短い中でしっかりと恐怖を演出できており、最後の一文には背筋が凍りました。
事故に遭った男性と、その彼を優しく看護する女性。友達以上恋人未満な2人の、甘酸っぱい恋愛物語……かと思いきや? 前半と後半で世界がひっくり返るような衝撃を味わえました。真実をあえて明言しない演出も、恐怖を引き立てています。

続きが読みたい賞

怪獣の脅威に晒される世界。子どもを守るために命を失ったヒーローを父に持つ主人公は、形見のブレスレットが捨てられずにいたが……。皆を守るヒロイズムと、そんなヒーローを家族に持つ人間の葛藤がリアルに描かれています。覚えてはいなくとも父の想いを理解し、同じ道を辿ろうとする主人公の姿に、胸が熱くなりました。彼女がどんなヒーローになっていくのかを見てみたいです。

トンデモ賞

見知らぬ女子高生に、自分のことを覚えているか問われる主人公。胸が高鳴るシチュエーションかと思いきや、相手はまさかのゾンビで!? 理屈を力づくで飛び越える展開と勢いに圧倒され、笑ってしまいました。会話のテンポ感も素晴らしく、クセになります。

優秀作品

SF 完結
3分 (1,458文字)

ピックアップルーキー

スケジュール
・応募期間:2021年5月12日(水) 12:00:00 ~ 2021年6月13日(日) 27: 59: 59 ・最終結果発表:2021年8月中予定
賞
河出書房新社賞(賞金5万円+選評)1作品 エブリスタ賞(賞金5万円+選評)1作品 準大賞(賞金2万円+選評)1作品 入賞(賞金1万円+選評)1作品 佳作(選評)数作品   超短編賞(選評)  続きが読みたい賞(選評)  トンデモ賞(選評) ※河出書房新社賞、エブリスタ賞、準大賞、入賞または佳作(以下、「受賞」という。)の作品はエブリスタの短編小説シリーズ「5分シリーズ」に収録される可能性があります。(収録を依頼する場合には、受賞者に別途、ご連絡させていただきます。) 短編小説シリーズ「5分シリーズ」 ※受賞作品はエブリスタ公式SNS等で配信・紹介等される可能性があります。  優秀作品(結果発表ページでご紹介)  ピックアップルーキー(結果発表ページでご紹介) ※河出書房新社賞、エブリスタ賞、準大賞、入賞作品を除く上位30作品を優秀作品として、結果発表ページでご紹介します。 ※上位30作品まであと一歩だった作品の中で応募期間終了日より3ヶ月以内に会員登録された新規作家の作品を、ピックアップルーキーとして数点、結果発表ページでご紹介させていただきます。
募集概要
新作限定!初心者大歓迎! たった100文字の妄想でも気軽に参加できちゃう短編コンテスト、第150弾です。 今回のテーマは、「「ねぇ、覚えてる?」から始まる物語」です。 物語が「ねぇ、覚えてる?」の台詞から始まる妄想を投稿してください。 ※台詞の言い回しが多少違っていても、意味が同じであればOK! また今回は150回目の開催を記念して、50回・100回に続き「河出書房新社賞」を設立します!
・「ねぇ、今日が何の日か覚えてる?」突然の彼女の言葉。え、何かあったっけ!? ・「あの、僕のこと覚えてますか?」町で突然声をかけられた。ナンパかと思いきや……? ・「誰か、覚えてる?」タイムカプセルから出てきた、誰も知らない同級生の手紙……。
おかげ様で妄コンも、150回を突破!これまでの妄コンのテーマ、覚えてますか? 皆様の「ねぇ、覚えてる?」から始まる妄想をお待ちしています! 過去の妄想コンテストはこちら
応募要項
・本コンテストの応募期間内に新規投稿された作品。 ・文字数は100文字(三行程度)~8000文字 ※制限文字数未満又は制限文字数を超えた作品は選考対象外となります。 ※非公開設定している作品は、選考対象外となります。 ※連載中の作品の場合、応募期間終了時点での作品の完成度も含めて選考いたします。
注意事項
選評の送付や書籍化の打診は、エブリスタに登録されたメールアドレス宛にご連絡いたします。迷惑メール防止の為にドメイン指定受信の設定をされている場合、メールが正しく届かないことがございますので、「@estar.jp」を受信できるよう設定して下さい。

次回予告

次回、妄想コンテスト第151回のテーマは「探しもの」です。 本コンテストと平行する形で2021年5月26日(水)より開催予定です。 ※作品は次回の妄想コンテスト第151回の応募期間内に新規投稿してください。応募期間前に投稿した作品はご応募いただけませんので、ご注意ください。

コンテストの注意事項(必読)

超・妄想コンテスト