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三行から参加できる 超・妄想コンテスト 第191回「告白」
 “告白”というテーマや、応募期間中にバレンタインが含まれていたこともあり、やはり恋愛ジャンルが大勢を占めていました。自然、どうしても似通った内容が多くなる中で、設定・人物・シチュエーション・構成・演出……受賞作品は何かしら、印象に残る要素が意識されていたように思います。  ジャンルに限らず、「読者を意識する」ことは作品のクオリティアップに繋がります。推敲の際はぜひ意識してみてください。

大賞

自分では伝えられない言葉を、代わりに告白しに行く代行業を営む主人公。退職代行に似た現実的なサービスが面白く、それを始まるに至った経緯や、パートナーとのやりとりも微笑ましいです。二人のやり取りに感情移入して読んでいただけに、意外な真実に言葉を失いました。これからもこの仕事を続けていくのであろう主人公を想うと、胸がぎゅっと締め付けられます。

準大賞

嫌がらせの手紙に辟易していた葵。ある夜、尾行されていたところを助けてくれた青年と親しくなっていくのだが――。二転三転する人間関係が、衝撃のラストへ向けた疾走感を演出しています。誰が犯人なのか考えながら、一気に読めました。いつまでも不協和音が響くような、不気味な余韻を残してくれます。

入賞

日々旅人を蘇生させる神父がある日、村人たちに殺されたゴブリンを蘇らせたところ、なんと協会に住み着いてしまい? ゴブリンのドルフが健気で可愛く、主人公との交流にほっこり癒されました。そんな中で神とは、信仰とは、という骨太なテーマを、押しつけがましくなく提示しているのも印象的。村を離れた2人が、これからどんな日々を送るのかも読んでみたいです。

佳作

放浪中に迷い辿り着いた村で、山崩れが起きた。しかも落ちてきたご神体の跡地から、人骨が見つかり――。過去と現在が交錯する、因習ホラー調のミステリー。登場人物たちが長年抱えていた心残りが、悲しい事件へと繋がっていく描写が生々しく、ハラハラしながら先を読ませます。やるせない結末ながら、くすりと笑えるオチも物語に血を通わせていました。
下駄箱に入っていた、好きな人からのラブレターに歓喜する主人公。けどその内容は、ちょっと変わっていて? 好きな人からの“告白予告”に浮かれる主人公が微笑ましい。ヒロインもまたクールでありながら、仕掛けたロジカルな罠と駆け引きがずるくもあり、可愛くもあり、そこが魅力になっています。相互に魅力を高めあうような魅力的で愛らしいカップルを堪能できました。
クラスメイトの土岐くんは、美人でモテる柚木さんのことが好きらしい。ひょんなことから、彼の願掛けに付き合うようになったけど――。放課後の逢瀬の中で、少しずつ自分の本当の想いに気づいていく主人公の心の動きが丁寧に描写されており、その可愛らしさにきゅんとします。さわやかさと甘酸っぱさがぎゅっとつまった青春恋愛ストーリーでした。
大人のリラックスタイムを共有する隣人同士の様子がおしゃれに描かれていました。月やジャズ、ビールといった大人な小道具が、二人の近くて遠い距離感を演出しており、読み手を焦らしてきます。「月が綺麗ですね」というお決まりの台詞をそのままの意味で使いつつ、ラストでもう一度持ってくるのも、にくい演出です。
隣に座るクラスメイトの香水が気になるけれど、話しかけることができない明里。二人きりになったある日、向こうから話しかけてきて――。何気ないやりとりから不意に変わる空気にドキドキしました。クールで飄々とした雰囲気の彼女が、主人公に話しかけてもらうためだけに、苦いリップをずっと着けていた……といういじらしさのギャップにきゅんとしてしまいます。

超短編賞

該当なし

続きが読みたい賞

持った物の重さを正確に量れる特技を持つ主人公と、美しくキレ者な上司のコンビが、企業内の不正を暴く痛快娯楽劇。主役二人が非常に外連味の効いたキャラクターで、強いエンタメ的な魅力のある作品でした。短編としてのラストはまとまっていますが、二人のじれじれ感をもっと楽しみつつ、様々な事件を解決していくのが見てみたいです。

トンデモ賞

24歳にして初恋をしたものの、女性に声をかけることすら難しい主人公は、AIに人間の感情を学ばせ最適解を導いてもらおうとするのだが!? どんどん人間性を獲得していくAIが導き出した答えには驚きましたが、ラストのセリフを見てそれも納得。シュールなオチに思わず笑ってしまうものの、よく考えると薄ら寒さも感じ、読み手によって想像の余地がありそうな余韻を残します。

優秀作品

ピックアップルーキー

スケジュール
・応募期間:2023年1月25日(水) 12:00:00 ~ 2023年2月26日(日) 27: 59: 59 ・最終結果発表:2023年4月中旬頃予定
賞
大賞(賞金3万円+選評)1作品 準大賞(賞金2万円+選評)1作品 入賞(賞金1万円+選評)1作品 佳作(選評)数作品   超短編賞(選評)  続きが読みたい賞(選評)  トンデモ賞(選評) ※大賞、準大賞、入賞または佳作(以下、「受賞」という。)の作品はエブリスタの短編小説シリーズ「5分シリーズ」に収録される可能性があります。(収録を依頼する場合には、受賞者に別途、ご連絡させていただきます。) 短編小説シリーズ「5分シリーズ」 ※受賞作品はエブリスタ公式SNS等で配信・紹介等される可能性があります。  優秀作品(結果発表ページでご紹介)  ピックアップルーキー(結果発表ページでご紹介) ※大賞・準大賞・入賞作品を除く上位30作品を優秀作品として、結果発表ページでご紹介します。 ※上位30作品まであと一歩だった作品の中で応募期間終了日より3ヶ月以内に会員登録された新規作家の作品を、ピックアップルーキーとして数点、結果発表ページでご紹介させていただきます。
募集概要
新作限定!初心者大歓迎! たった100文字の妄想でも気軽に参加できちゃう短編コンテスト、第191弾です。 今回のテーマは、「告白」です。 どこかに必ず「告白」の要素が登場する妄想を投稿してください。
・好きな人にふられて落ち込んでいたら、幼馴染のあいつに好きだと言われて――。 ・教会で告解を受ける司祭。実はその内容に応じて裁きを下す、私刑執行人で……。 ・修学旅行の夜、秘密を一つ明かす告白会。楽しい流れが、ある告白で雰囲気が一変して?
胸の内に秘められた想いや過去を明かす行為には、明かす方はもちろん、聞く方にも相応の覚悟が求められるもの。 そんな「告白」にまつわるあなたの妄想をお待ちしています! 過去の妄想コンテストはこちら
応募要項
・本コンテストの応募期間内に新規公開された作品。 ・文字数は100文字(三行程度)~8000文字 ※制限文字数未満又は制限文字数を超えた作品は選考対象外となります。 ※非公開設定している作品は、選考対象外となります。 ※連載中の作品の場合、応募期間終了時点での作品の完成度も含めて選考いたします。 ※エブリスタ内の公式コンテストや他社サービス等に応募中、または過去に受賞したことのある作品はご応募いただけません。
メールアドレスの受信設定について
選評の送付や書籍化の打診は、エブリスタに登録されたメールアドレス宛にご連絡いたします。迷惑メール防止の為にドメイン指定受信の設定をされている場合、メールが正しく届かないことがございますので、「@estar.jp」を受信できるよう設定して下さい。
応募の辞退について
応募期間中であれば、作品管理から応募の辞退が可能です。(操作手順はこちら) 締切後の応募辞退は原則として出来ませんので、ご応募の際はご注意ください。

次回予告

次回、妄想コンテスト第192回のテーマは「騙された!」です。 本コンテストと平行する形で2023年2月8日(水)より開催予定です。 ※作品は次回の妄想コンテスト第192回の応募期間内に新規公開してください。応募期間前に公開した作品はご応募いただけませんので、ご注意ください。

コンテストの注意事項(必読)

超・妄想コンテスト