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第六回 氷室冴子青春文学賞
 大賞が出せなくてとてもざんねんです。  でも、いじわるでこうしたのではありません。  きびしく判断することも、相手をたいせつにすることのひとつですよね。  もしかして、ストーリーを重視しすぎなかたが多いんじゃないかなと思いました。  すじがきどおり走ることを、どこかに行くということを、それだけを、いつの間にか目的にしていませんか。それも最高速度で。  そのために、乱暴きわまりない運転をしてませんか。強引に割り込んだり、急ハンドル切ったり、赤信号突っ切ったり、路肩からなかば落ちたり、さらには空飛んだりワープしたりの物理法則無視までを連発してませんか。ストーリーのためのつもりで。勘違いで。  どうか、まずは、楽しいドライブにするということを心得てみてください。  ゆったり、安全運転してください。  急がなくていいので。  だって、せっかくのドライブですよ。いろんな景色が楽しめるルートがいいし、ガタガタ道やクネクネ道は気持悪くなるといけないからなるべく避けて欲しいし、映えポイントでは停車して、じっくり味わわせて欲しい。  ひとりじゃない。誰かを乗せて走ってる。そのひとのために走ってる。そういう気持になってみて。  登場人物たちの気持ちと行動がごく自然に無理なく流れていくところをよく観察してきちんと書いてくださればそれでいい。ストーリーは結果なんです。たくさんのささやかな場面のつらなりの累積から、流れ去ったセリフのこだまから、あとから立ち現れて来るのがいいんです。     そして、文章はことばでできています。書かれたり読まれたりするものは、文字と空白であらわされる。というかそれでしかあらわされようがない。  どんな用語を使うか、漢字とかなや記号の割合や配分をどうするか、長くだらだら続けるか短くブツ切りにするか。無限のスタイル、バリエーションがあります。そこを意識し、研鑽し、錬磨して欲しい。  「声」に似たものとしてとらえると良いかもしれません。しゃべったり聞いたりする声にも、感じのいいものからそうでもないもの、すごく変わっているもの凡庸なもの、いろいろありますが、あるていどは個体識別ができるでしょ。「いい声」「好きな声」ありますよね。  インクの染みにすぎない文字の並びにも、声のような個性があり、メロディやリズムがある。うまれ持った特徴とトレーニング、センスや魅力の多寡がある。  エッセイを書くのなら、自分の「声」を見つけて、愛して、鍛えればいい。その声に似あう役割をさがせばいい。  物語を、フィクションを書く場合、さらにひと工夫がいるんです。書こうとする物語を提示するのに最もふさわしい声の持ち主を召喚する必要があるから。一人称にかぎりません。物語には、話主、視点人物、場面の観察者が必要であり、その誰かの声の持ち味が作品の価値に直結します。  このへんを、あんがい、勘違いしてるひとが多い気がします。  物語の中の誰かでいなきゃいけない時にうっかり自分に戻って、ナレーションをはじめてしまう。読者は解説やあらすじなんか読みたくないのに。  読んでいるうちにほだされて、架空の誰かに共感して、没入して追体験した時、脳が快感として受け取るようなシーンを、意外でドキドキで具体的なエピソードを、素敵な声で、その架空のどこかに居合わせた誰かの観察や発見として書いてください。   小粋でかっこよくて楽しくて悲しくてつらくてホッとしてジーンとして、ああ、出合えて良かった、あなたにあえてここにいられて良かった、と、そう言いたくなるような声で、ささやきや叫びで。 2025年9月12日 審査委員長:久美沙織 氷室冴子青春文学賞を応援してくださっている皆様へ いつも氷室冴子青春文学賞へのご支援・ご協力をありがとうございます。 今回、氷室冴子青春文学賞は、すこし、かたちをかえることになりました。 COVID-19感染症の蔓延と対策の迷走、物価の上昇、観光景気の爆走など、北海道を含め、世の中は大きく変わってしまいました。それは、NPO団体として自治体と地域住民の手助けを借りながら細々とやってきた氷室冴子青春文学賞の運営そのものにも大打撃を与えました。 ホテルの宿泊料や交通費の値上がり、そもそも北海道観光の需要が高すぎて予約もままならない状況で、これまでのように、岩見沢へ関係者を一堂に集めての授賞式を行うのがたいへん難しくなり、また、以前と同じクオリティで行おうとすると、大きな負担を覚悟しなくてはならないものになりました。 悩みもがき続けている中、審査員の諸先生や、エブリスタ、河出書房新社や他の出版社の皆様、これまで受賞された方々、そして氷室冴子ファンの皆々様から、多大なるエールをいただきました。 「あきらめないで賞は続けていきましょう。みんなで考えればなんとなかなります」 かつて、久美沙織先生が言いました。 「ワンチームで良いものを生み出しましょう!」 その気持ちを私たち、実行委員はいつしか忘れてしまっていたのかもしれないと、思い知らされています。 氷室冴子の名と、この賞のちいさな歴史に恥じないものとして、なんとしてもつづけていきます。 そのために、いくつか、変更しなくてはならないことが出てきますが、どうか、ご理解くださいますようにお願い申し上げます。 どうかどうか、皆様のお力をお貸しください。 そしてできるなら、いつの日か、またみなさまと岩見沢でお目にかかりたいとも思っています。 氷室冴子青春文学賞を、これからも、どうぞよろしくお願いいたします。 2025年9月12日 NPO法人氷室冴子青春文学賞 事務局長 栗林千奈美

大賞

該当なし

久美 沙織(くみ・さおり)
ささやかな王国
  【引用】  秋は午後三時を過ぎるとすでになんとも物寂しい雰囲気になってくる。  太陽はまだ空にあるのに暖かさは失われ、しらじらと冷たい空気が静かに足元から忍び込んできて、夏のような陽気とはもう戻ってこないことを肌で知る。 【引用終り】  すまん、あなたの日本語、すごく、へん。    暖かさはもう失われているのに、さらに冷たい空気が足元から忍び込むのか? こむ? 外から入る? せめて忍び寄る?   「とは」がおかしい。キャッチャーを見失っている。たぶん、夏のような陽気とは違うなにか、みたいなことを言おうとしたのに突散らかった?  しらじらと、は、ふつう夜明けの形容。だんだん明るくなってぼんやりしてたものがよく見えるようになってくる感じを表すときに言うもので、ウソつきもしらじらしいことがある。  たぶん、ここは、夏が終わって日の暮れるのがイキナリはやくなってまだ三時なのにものすごく寒くてあーイヤだ、という一瞬、を、書きたいのだろうと思う。  視点人物が立っている場所は、イナカのやまあい、谷間の底から少しだけ高い崖の途中の小さな平地のような地形の一点ではないだろうか。谷のさらに底には小さな川があり、道路やローカル線も谷沿いに走っている。切り立った渓谷がジャマで晴れた日でも何時間かしか直射日光があたらない。一日の大半、影の中にある。そんな土地は日本じゅうにたくさんあるから、すぐピンと来て共感してくれるひとも少なくないかもしれない。  書くべきことはみつけている。問題は表現です。  そもそもあなたはどうすればわかりやすくなるか、読むひとが受け止めやすくなるかについて、まだあまり考えてないように見える。  マイカの過去とかぜんぶあらすじ。どこからどこまでがいつなのか混ぜこぜで、わかりにくすぎ。  槍投げ競技なら、力いっぱいぶん投げて、誰よりも遠くまで届かせればいい。うんと投げられたらそれだけで気持ちもいいしね。  でも、小説を、誰かに読んでもらおうとするなら、言いたいことをなんとかうまくことばであらわさないと。つたわるように言わないと。  のびしろ、いっぱいあると思う。  書きたい、ではなく、これ読んでほしいぜったいソンはさせないから、に、目標さだめて加速して跳べ!
#キミサキ金返せ!
導入うまいな、と一瞬思いましたが、話主の行動が不可解すぎ。ストーリー無理がありすぎ。 エーコが君崎に逆らえない、どんなに無理を言われてもついていくしかない、強力な動機か理由が必要。なにか致命的な秘密を握られているとか、幼い時に交わした特別な約束があって弱みなんだとか、読者が、なるほどそれならしかたないね、と思うものがいる。 君崎も金に困っているにしては、来るかどうかわからないエーコの分まで長距離バスのチケットをあらかじめ買っておくなど、することが不自然。長距離バス、バスタ新宿、ネカフェ、具体的な描写が足りず、臨場感ゼロ。ネカフェのシャワーってどういうルールで運営されてるものなの? エーコは当然、この時が、そんなとこはじめてだろうに。なぜまごつかない? 怖がらない? 金が必要な理由も詐欺を失敗して闇バイトのテゴマにされそうになるのも、売春を覚悟させられそうになるのも、それから簡単に逃げられるのも、ぜんぶ浅い。ぜんぜん迫真に迫ってないから少しも怖くない。行動がおろかな上に敵もあまく、余白だらけで緩い。 闇バイトに巻き込まれそうな腐れ縁トモダチを何とかして助けようとして智慧と勇気を振り絞るけど、トモダチが実はヴィランの元締めのスイートハニーで話主を憎んでたおまえのおためごかしがキモかったんだよ糞が! みたいな話か、めっちゃお人好しでアタマのネジがぶっとんでる幼馴染でイノチの恩人な子を助けるために必死にすっとこどっこい頑張る女子バディ股旅コメディか、どっちかに寄せるべきでした。
追いかけても掴んでも
会話とてもいい。コウちゃんがいい。 しかし、彼の暴力ってなんなの、脳みそのクセ的な自分ではどうしようもないやつ? ただのイライラ? なぜそんなひとなのかが、よくわからない。 ママと奈子は仲良しに見える(P10あたり)のだが、彼女の家庭では、ムスメが暴力で両親からも見放された男の子とほぼ恋人なぐらい親しくしていることについてどう理解しているの? 私が母親だったら放置はできないよ。 小沢さんはなぜああいうひとで、なぜ亡くなったの? すべてをあかさなくてもいいけど、ヒントは欲しい。小沢さんとコウちゃんはたぶん似てるんだよね。だからこそ、ラストはコウちゃん死なさず、そんなとこまで小沢さんの真似しないで、って、奈子が捨て身でとめないといかんだろう。ここで彼が死んじゃったのではあまりに救いがなく、さらにタイトルがこうだと、すべてが無駄だとアキラメてるみたいで、シニカルすぎ。
たまネぎとうみがメ
いまっぽくて楽しいし、タイトルもネタもセンス良さげでとても期待が持てた。 イケボ、チートすぎ。説得力がいまいち。なにせ活字ですから。ほんとうにイケボだとうまく感じさせないと。 女子中学生がおおぜいでわちゃわちゃして楽しいのを書きたいのだろうと思うが、あまりにそういうシーンが多く、ぐだぐだ冗長すぎ、キメのシーンに欠ける。しろうとの頑張りなのか、野生のオタク天才児たちがすごいことやったよ、なのか。時間のながれも、締め切り厳しくて大慌てなのか、のんびりダラダラでいいのか、設定がはっきりしなくて半端です。『映像研には手を出すな!』『月の立つ林で』など、類似の先行作品の傑作がアタマをよぎってしまうのも損でした。
春よ、ラグナロクと汝れ
文章が良く、美的感性の高さが感じられ、語っている主体と描かれている内容が互いに互いをギュッと抱擁しているかのようで、まさにクリムト。 ハイティーンの感受性鋭い聡い女子の気持ちを描いていてなかなか読ませました。 最初のふたりの小さな女の子のイメージがなんなのか、わからなくしているのはわざと? 樹と春花は同じ中学だから、幼児の時から幼馴染ということ? だったらそれをちゃんと思い出として樹の側から語らせておいて欲しかったな。 お蚕さんをやってて四方を山に囲まれたド田舎でこの訛りって、いったいどこの地方だろう? 世界遺産富岡周辺の『あぁ野麦峠』地方ってこんな感じでしたっけ? 辻村深月さんの『傲慢と善良』も群馬だったけれど。「いま」でもまさかこんなにひどいのか、とゾッとしますが、『救われてんじゃねえよ』もいまの話ですからね。母の狂気、祖母の泣き寝入り、いじけてひねくれた親族の女たちと、女神ハイヌウェレやグスタフ・クリムトの絵画の女たち、話主の自我を形成するものの対比と葛藤をくっきりさせていて、よし。 よくわからないのは、昴くんと樹ちゃん。このふたりが肝心なんだけど。これがマンガかアニメなら説得力のあるビジュアルとイケボでなんとかなる。ああなるほど、それだとモテるよね、とわかるのだが、彼らがいまいち書けてなくてつかめなくて、春花のこころに寄り添いきれなかった。まして、母にひいきされてる兄の存在感がない。 このタイトルは少しやりすぎかな。華美を抑制して上品にしよう。
甘栗は組長の特権
楽しく読めた。やや児童文学的なテイストが、この賞のはじまりであった『へびおとこ』の系譜のようで、好感が持てた。 大賞に至らなかったのは、保護者がテキ屋、という設定の重さゆえ。 反社会的組織や暴力を称揚しては危険だし、職業や身の上でひとを差別することも好ましくない。注意深く微妙な取り扱いをしなくてはならない題材だ。 おっちゃん夫妻は良いひとで犯罪の気配は少ないし、「組長」の呼びかたもふざけ半分だろう。舞台となっている土地柄もあるのかもしれない。しかし作者が思うほどには、ふつうの読者はヤクザに親近感を抱きにくい。このことを意識してみて欲しい。 わざわざ親元を離れてまで入学した憧れの名門の学園生活もかんじんの香具師稼業も、充分に具体的に描写されていない。話の比重がおかしい(はじめの痴漢電車通学拒否からズボン登校までのウエイトがやけに大きく、数カ月とんで勇真と小春さんの話がいきなり出る)など、さまざまな欠点が感じられた。 だが、主人公莉子がずっしりきっぱり存在しており、その主観からものごとを見つめて描写している。エピソードがきちんとあり、シーンがちゃんと描けている。 7ページの吐いてしまったところなど、素晴らしかった。 才能とセンスのあるひとだと思う。 『孤狼の血』のようなシリアスな方向ではなく『カラオケ行こ!』や『セーラー服と機関銃』のような笑えて泣ける方向の少しカリカチュアの強い演出を施して、是非、本にして欲しい。期待しています。 澤田瞳子(さわだ・とうこ)
ささやかな王国
 描こうとしている世界があまりに広大で、その輪郭をなぞっているように物語が進んでいくのがもったいなかったです。せっかくの個性的な登場人物たちです。彼ら一人一人の感情を掘り下げるとともに、彼らの人生における出会いとそれがもたらす変化を、もっと丁寧に描くことを心がけてください。これだけの出来事を描き尽くすのがいかに困難か、どこに焦点を当てるべきかが見えて来るかと思います。
#キミサキ金返せ!
 物語のテンポがとてもよく、文章もくっきりと読みやすい点は好感を持ちました。タイトルも非常に読者を惹き付けるものです。ただ主人公がどうして君崎と行動を共にするのか、いかに「エーコ」としても、読者を納得させるだけの動機が提示されていません。また主人公たちが関わる闇バイトも、意外と足抜けが容易だったりと犯罪に対する緊迫感が足りない点は惜しまれます。物語のメリハリを心がけていただければ、素晴らしい作品になるとの可能性を感じました。
追いかけても掴んでも
 鍵となる「小沢さん」についての言及が乏しい点が、物語全体を大きく損なっています。たくさんの言葉を費やす必要はありません。ただコウちゃんのその後の行動理由を裏付けるためにも、せめてその死の形だけでも丁寧に描く必要はあるでしょう。また物語のいささか救いのない結末については、同じラストを迎えるとしても描き方を工夫すれば、より大きな印象を読者に残せるはずです。
たまネぎとうみがメ
 文章は端正で、物語のテンポもよく、読みやすい作品でした。ただその読みやすさと紙一重ではありますが、主人公たちの挑む音声配信が、あまりに順調に軌道に乗りすぎる点は違和感があります。仲間たちがどんどん増えていく箇所は心地よくもありますが、だからこそもっと様々な衝突かつ出会いが描けるのではないでしょうか。また奥村さんを巡る様々は主人公たちの試みと並行して語るには大きいテーマであり、扱いの方法を検討する必要があるでしょう。
春よ、ラグナロクと汝れ
 虫、植物、美しきものたち。作者の好きなものが克明に描き出されている点は、好感を持ちました。ただせっかくのそれらのパーツが物語の中で有機的にからみ合わない点は惜しまれます。また主人公を含めた登場人物たちの葛藤や悩みに既視感が強く、たとえ一カ所でもいいですからその苦しみの中での個性を見たいと感じました。
甘栗は組長の特権
 準大賞ご受賞おめでとうございます。主人公が暮らす土地の音や匂いが感じられる文章に、まず惹き付けられました。少ない言葉でキャラクターの個性を際立たせる点も大変優れており、受賞にふさわしい作品として拝読しました。ただ勇真が直面する問題が、あまりに家父長的な理由一つでころりとハッピーエンドに向かう点、その根底に他者への依存が垣間見える点には違和感があります。それで解決するのだとすれば、だからこその葛藤を彼らは抱くのではないでしょうか。そんな彼らの姿こそ、読者が読みたいと思うものです。 町田 そのこ(まちだ・そのこ)
ささやかな王国
一族みんなが主人公ということなのかもしれませんが、描写が足りていません。このひとは何を考えてその行動をとったのか? それぞれの性格が掴みにくく、読んでいてもいま一歩のめり込めません。登場人物の整理をした方が読みやすくなると思います。  
#キミサキ金返せ!
それぞれ事情のある女の子三人が集い、お金のために闇バイトに手を染めるかもしれない……という設定は好きです。広島から東京へ、というロードムービー的な展開もワクワクしましたし、エーコと君崎、ナンさんのキャラも分かりやすくて読みやすいです。しかしながら説明不足な点が多く、疑問が残ります。君崎の抱える事情をもう少し読者に明かした方がいいと思います。 君崎の描き方を丁寧にすることでぐっとのめり込める物語になりそうです。
追いかけても掴んでも
奈子とコウちゃんの関係性の描き方が好きです。情報の出し方も今回の候補の中で抜群にうまいと思います。 奈子の一人称で進んでいるので難しいところもあるでしょうが、コウちゃんの抱く苦しみと暴力衝動がどこからきているのかという説明がもう少し欲しいです。気になるところもあります。コウちゃんが知り得なかった小沢さんの死(とその原因)を、どうして奈子が知っていたのか。どうしてこのタイミングで明らかにしてしまったのか。 余韻のあるいい物語だと思います。
たまネぎとうみがメ
中学一年生の子たちが協力して音声配信にチャレンジするという滑り出しはとても良いと思いました。親との不和・妹が受けるいじめ・奥村さんという三つの問題が中途半端に扱われていることが気になります。特に奥村さんですが、彼女の抱える問題はとても扱いの難しいものです。教師陣の対応のまずさもそうですが、明らかにいじめ化されているにも関わらず、作中であまりにも軽視されているように感じます。 話の焦点を絞ったほうが読みやすくなるのではないでしょうか。 しかしこの作品には少女の『成長』が感じられます。
春よ、ラグナロクと汝れ
春花と樹の外見、ふたりの関係性、過去の思い出など、描写をもっと丁寧にすれば、ぐっと読みごたえが増すのではないでしょうか。春花がどうして樹を思うのか、昴くんはどうして春花が好きなのか、想像するにもいささか足りないと思います。
甘栗は組長の特権
莉子と勇真のかたちのない繋がりは、とてもいいと思いました。安易に恋愛に結びつかないところもいいです。ですが、勇真が自分の人生の大事なことを『組長』のおっちゃん頼みにするのはどうだろう……。成長できていないように見えます。莉子が傍観者の域を出ていないところも気になりました。
・応募期間:2024年12月27日(金) 12:00:00 ~ 2025年4月13日(日) 27:59:59 ・中間発表:2025年6月予定 ・最終結果発表:2025年8月予定

※「あと一歩」は最終候補ではありませんので、他のコンテストに応募できます(重複応募にはなりません)。エブリスタでは現在「エブリスタ小説大賞2025」開催中です。「双葉社マンガ原作大賞」(~7月末まで)や「オレンジ文庫「泣ける」青春小説大賞」(8月上旬開催予定)、「comico大人の女性向けWEBTOON原作大賞」(8月上旬開催予定)等続々開催予定です。 「エブリスタ小説大賞2025」詳細についてはこちら

※楯はトロフィーに変更になる可能性があります。 ※受賞者は、2025年9月中旬ごろに北海道岩見沢市で開催される授賞式に招待されます。  その際、新聞/雑誌/WEB媒体などのメディア取材が行われます。当日の写真が露出、掲載される場合がありますので、あらかじめご了承ください。 ※岩見沢にまつわる副賞:お米、農産物、ワイン、加工品など岩見沢の協賛企業からの副賞をご用意します。
集英社コバルト文庫を代表する作家であり、少女小説の分野で新しい世界観を提示した氷室冴子氏の功績を讃え、「氷室冴子青春文学賞」が創設されました。 このたびはその六回目となる「第六回 氷室冴子青春文学賞」を開催します。 本賞では「青春」をテーマにした作品を募集し、まだ発見されていない優れた才能を発掘します。
・選考の対象は、日本語による言語表現作品とします。 ・応募は過去に受賞歴、出版歴、書籍化予定がないオリジナル作品に限ります。ただし、エブリスタ主催の賞で受賞歴のある作品は、出版歴・書籍化予定がなければ応募可能です。 ・選考に関するお問い合わせには応じられませんのでご了承ください。 ※第三者の著者権その他の権利を侵害した作品(他の作品を模倣するなど)は判明した時点で応募が無効となります。 ※非公開設定している作品は、選考対象外となります。 ※応募はお一人様3作品までとなります。 ※エブリスタ内の公式コンテストや他サービス等に応募中の作品はご応募いただけません。
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応募の辞退について
応募期間中であれば、作品管理から応募の辞退が可能です。(操作手順はこちら) 締切後の応募辞退は原則として出来ませんので、ご応募の際はご注意ください。
※50音順・敬称略
 我が国が第二次世界大戦後の荒廃から立ち直った昭和30年代始め、北海道の雪深き地方都市に生まれ、高度経済成長期に育ち、物語を書き始め、高揚の時代の終焉であるオイルショックの年に大学を卒業し、職業作家を志し、1980年代から1990年代に数多くの作品を発表した氷室冴子。  彼女は、戦後民主主義の世の中になっても、主役は男性である時代の現実を打ち破るような、感情豊かで魅力的な女性をヒロインにした物語を生み出し、同時代を生きる若い女性を中心に多くの支持を得た。日本の小説にそれまでになかった自由な新しい女性像は、次の世代の作家に大きな影響を与え、彼女が切り開いた物語の地平線は現在も限りなく大きく広がっている。  氷室冴子がわが国の小説のフロンティアを開拓し、それまでにない新世代のための物語を紡ぎだし、同時代の若い読者の共感を得る瑞々しい女性像を生み出したように、“今”をイメージさせる主人公が登場する、若い魂を揺さぶる小説を見つけ出し、これからの物語の可能性を広げていくことを目指し、この賞を創設する。 特定非営利活動法人氷室冴子青春文学賞 代表理事 木村 聡 ●氷室冴子とは 1957年、北海道生まれ。藤女子大学国文学科卒業。『さようならアルルカン』で集英社の青春小説新人賞に佳作入選。累計800万部のヒットとなった「なんて素敵にジャパネスク」シリーズ、スタジオジブリによってアニメ化された『海がきこえる』などを執筆した少女小説家。集英社の少女小説レーベル「コバルト文庫」の看板作家として人気を博す。2008年6月逝去。 ●第一回 氷室冴子青春文学賞はこちら ●第二回 氷室冴子青春文学賞はこちら ●第三回 氷室冴子青春文学賞はこちら ●第四回 氷室冴子青春文学賞はこちら ●第五回 氷室冴子青春文学賞はこちら 主催 特定非営利活動法人氷室冴子青春文学賞 特別協力 エブリスタ

コンテストの注意事項(必読)