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三行から参加できる超・妄想コンテスト第241回「お別れ」
今回のテーマである「お別れ」という題材はストーリーに落とし込みやすかったのか、カテゴリーエラーがいつもより少なく感じました。 また、「涙の理由」の時にも感じましたが、「AI」をテーマにしたものが多かった印象です。 「涙の理由」の時には「AI」が感情を知るというものが、今回は「AIの進化による管理社会となったことによる人間性との別れ」という形が複数見られたのが印象に残りました。 「祖父・祖母」とのお別れというものもいくつかありましたが、愛する者の死というシチュエーションだけで感動させようとしてしまい、登場人物や、エピソードの作りこみなどが足りない印象の作品も見受けられました。 「お別れ」という題材が感情の動きに直結しているため、舞台装置だけでドラマが生まれます。しかし、書き手の都合でキャラクターを動かしてしまうと、薄っぺらい物語になってしまいます。同じ場面でも、キャラクターが違えば受け取り方も、行動も変わってきます。登場人物の想いをしっかり追えているかどうかが、心に残る作品と、そうでない作品との分かれ目になっているように思えました。

大賞

中学二年生の少女が、父の転勤によりお別れが決まることで、途端に周りが優しくなる。そのことに戸惑い、違和感を覚える感覚と、変わりゆく人間関係を様々な角度で描いています。関係性が変わってしまうが、最後には物語にもうひと展開あることでこの先彼女たちはどうなってしまうのかという流れもとてもよかったです。全体的に読後感のよい物語になっていました。

準大賞

「美」と「放火」という三島の『金閣寺』を思わせる題材になっており、純文学を書くというかなりの筆力を感じました。新しさを感じない点は気になりますが、読み手を引き込む構成のうまさ、登場人物の感情がしっかりと伝わってくる小説になっていました。また、イメージを喚起させる表現の仕方も素晴らしかったです。

入賞

母と娘、二人がそれぞれ新しい人生へと向かう風景が、言葉は少ないながら充分伝わる情報量と、想像を巡らせる筆致で描けています。受け取り方によっては悲しさのある物語でありながら、読後感が爽やかなのも評価できました。王道的な展開ではあるものの、コンパクトにまとめていることやタイトルも物語とちゃんとあっていました。

佳作

主人公が帰省すると、高三の時に行方不明になって、のちに白骨死体として発見された同級生と不思議な空間で再会する。彼の伝えたかった言葉をその両親に伝えるといういい話で終わるのかなと思いきや、彼と付き合っていたという同級生の女の子と再会すると、別の可能性を示唆されるという、それまで語られていることの真実性が揺れる終わり方がお見事でした。
高校3年生の2人が高校の思い出に恋愛だけがないと、期間限定の恋人同士になる。タイムリミット(卒業)があることで物語にせつなさや十代らしい瑞々しさのある空気感がとてもよかったです。終わりが近づいてくると、離れたくなくなるが離れ離れになっていくという終わりに向かうよい青春小説になっていた。タイトルもエモさがありました。
愛しあい信じあった上で別れるという行為に快感を感じる、サイコパスな女性が主人公。そういう人間が本当にいそう、という、いい具合のリアリティのチューニングにより、日常の中にある闇を現代的に描けていました。短さの中で別れることで快感を得る依存症になってしまうというワンアイデアをうまく使ってまとめられていました。
少年が酒と煙草が好きな年の離れた大人の女性から別れを告げられる物語。年上の女性のどこか突き放したようなぶっきらぼうな言葉の節々から彼のことを大切に思っている、考えていることが伝わってくる。彼女に何があったのか、そういうことを語らないことで想像させることで世界観を作れている。テーマも感じさせながらどこか未来が感じられる一作。
主人公の姉が弟の結婚相手との連絡から何かの事件に巻き込まれていくような展開はおもしろく、緊張感もあり先が気になる作品でした。最後の展開も違和感がないようにそれまでの文章で書かれているのですが、主人公はずっと受け身で、弟やその妻からの連絡をもらうだけで行動していないので、感情移入をさせるためにも空回りでいいので動かしてみてほしいです。

超短編賞

コンビニの閉店という別れ、東京へ行って変わってしまった親友との別れ、青春時代との別れと、ひとつの物語にいくつもの別れが重ねられていく構造に唸らされました。仕掛けだけでなく文章にも切々と訴えかけてくる力があり、短い文字数のなかで世界観をしっかりと描き出せていて、さらに主人公の感情が伝わってくる良作でした。

続きが読みたい賞

結婚式で新郎新婦共にブーケトスをしたいと一体相手はそれぞれの元恋人だったが、どちらも男性だったという設定。そこから元恋人からのメッセージを読みながら互いの境遇を重ねていく。この後に二人の物語が始まるであろう、BLの予感がするものとなっていて物語の導入としてもいいので、これから先彼らがどうなってしまうのか読んでみたいです。

優秀作品

スケジュール
・応募期間:2025年2月26日(水) 12:00:00 ~ 2025年3月30日(日)27:59:59 ・最終結果発表:2025年5月下旬頃予定
賞
大賞(賞金3万円+選評)1作品 準大賞(賞金2万円+選評)1作品 入賞(賞金1万円+選評)1作品 佳作(選評)数作品   超短編賞(選評)  続きが読みたい賞(選評)  トンデモ賞(選評) ※大賞、準大賞、入賞または佳作(以下、「受賞」という。)の作品はエブリスタの短編小説シリーズ「5分シリーズ」に収録される可能性があります。(収録を依頼する場合には、受賞者に別途、ご連絡させていただきます。) 短編小説シリーズ「5分シリーズ」 ※受賞作品はエブリスタ公式SNS等で配信・紹介等される可能性があります。  優秀作品(結果発表ページでご紹介)  ピックアップルーキー(結果発表ページでご紹介) ※大賞・準大賞・入賞作品を除く上位20作品を優秀作品として、結果発表ページでご紹介します。 ※上位20作品まであと一歩だった作品の中で応募期間終了日より3ヶ月以内に会員登録された新規作家の作品を、ピックアップルーキーとして数点、結果発表ページでご紹介させていただきます。
募集概要
新作限定!初心者大歓迎! たった100文字の妄想でも気軽に参加できちゃう短編コンテスト、第241弾です。 今回のテーマは、「お別れ」です。 どこかに必ず「お別れ」の要素が登場する妄想を投稿してください。
・「別れましょう」私たちは56回目のお別れ式をした。このライターとも灰皿ともお別れだ。でもきっと三日後には復縁する。私は別れられない女なのだ。 ・あれが永遠の別れだと知っていたら、私は手を離さなかった。戦争を挟んで十年の月日が流れ、私は墓標の前で取り戻せない時間に涙した。 ・人生で初めて葬儀に出た。神妙な顔をしていなきゃいけないと思ってたのに、ばあちゃんの友だちがプロデュースする「楽しいお別れ会」にビックリ!
恋人との破局から、別れてせいせいする離婚、バラバラに引き取られるカップとソーサーまで、別れの数だけ、理由とドラマがあります。 そんな「お別れ」にまつわるあなたの妄想をお待ちしています! 過去の妄想コンテストはこちら
応募要項
・本コンテストの応募期間内に新規公開された作品。 ・文字数は100文字(三行程度)~8000文字 ※制限文字数未満又は制限文字数を超えた作品は選考対象外となります。 ※非公開設定している作品は、選考対象外となります。 ※連載中の作品の場合、応募期間終了時点での作品の完成度も含めて選考いたします。 ※エブリスタ内の公式コンテストや他社サービス等への重複応募が確認された場合、応募取消しになる場合があります。
メールアドレスの受信設定について
選評の送付や書籍化の打診は、エブリスタに登録されたメールアドレス宛にご連絡いたします。迷惑メール防止の為にドメイン指定受信の設定をされている場合、メールが正しく届かないことがございますので、「@estar.jp」を受信できるよう設定して下さい。
応募の辞退について
応募期間中であれば、作品管理から応募の辞退が可能です。(操作手順はこちら) 締切後の応募辞退は原則として出来ませんので、ご応募の際はご注意ください。

次回予告

次回、妄想コンテスト第242回のテーマは「鏡」です。 本コンテストと平行する形で2025年3月12日(水)より開催予定です。 ※作品は次回の妄想コンテスト第242回の応募期間内に新規公開してください。応募期間前に公開した作品はご応募いただけませんので、ご注意ください。

コンテストの注意事項(必読)

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