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三行から参加できる 超・妄想コンテスト 第242回「鏡」
鏡を覗くことで見えないはずのものが映る。日常と非日常が入れ替わる。……そんな超常現象をドラマの起点とした作品が目に留まりました。また、鏡は古来から自己愛を増幅させるものということもあり、美醜に関するものをテーマにして展開していくものや、ホラー作品がいつもよりも多かった印象です。これは、文明の進んだ現代でさえ我々が「鏡」という古典的アイテムを特別視、あるいは神聖視している証拠のように思えます。「見る角度で映り込むものが変わる」という鏡ならではの特徴を利用し、登場人物の感情や関係値の違いを描くといった技巧派な表現も散見され、テーマから外れた作品も少なめでした。総じて平均点の高い作品が集まったテーマだと感じました。

大賞

散りばめられた様々なピースが、物語の進行ととともキレイにハマっていく気持ちよさが素晴らしい極上のミステリ作品。主人公のキャラ付けも魅力的で、恋愛への発展にもつい期待してしまいました。セリフと地の文のバランスもよく読みやすく、世界観にも入りやすい。また、設定を活かしている終わりかたもお見事でした。彼の冒険をもっと読んでみたいとも思いました。

準大賞

父親代わりの保護者である叔父への主人公の想い。近くて大切なものだからこそ失うことに怯える彼女が、新たな関係値を見出すために自らの世界を広げようと努める姿が健気でした。互いへの想いに薄々気づいていながら、見てみぬふりをして家族を維持することを選んだ二人には、ぜひ幸せになってほしいと願ってしまいます。

入賞

自動車のルームミラーを介して描かれる親子の交流。不機嫌で反抗的になった息子が座っていた後部シートが、時間が経過して空席になり、さらに年月が経つと今度は息子が運転をして、母が空席だった場所へ。その関係性は変わらないものの、時の変化をしっかりと感じさせられる家族の記憶の描写は胸に響くものがあり、最後はほっこりとしました。

佳作

読んでいて胸が痛くなる重厚な作りの恋愛ドラマ。合わせ鏡のような姉妹と、彼女たちに翻弄される婚約者。メインの三人の誰に最も感情移入するかで、読み味や読後感、果てはキャラへの想いまで、すべてが変わってくる稀有な作品でした。登場人物たちそれぞれの感情の機微を感じられる高い筆力を感じる一作でした。
すべからく等身大でお人好しばかりの主要人物たちが織りなすやさしい物語。太陽に照らされた道を歩んでいるかのごとき眩しさで、読んでいて心が洗われました。絶望のなかで命を落としたであろう正妃が、それでも人の心を失わず、帝や新しい妃を憂いている描写にはとくにグッときます。登場人物たちだけでなく、この世界観を描ける高い筆力を感じました。
人の心を映す不思議な鏡を巡る人間ドラマ。人の心の弱さを克明に描きつつ、ファンタジー的な世界観の描写や説得力もあり、良質なおとぎ話を読んだかのような気持ちのいい読後感に浸れました。最後のほうで人を信じることと争いの本質が登場人物の行動や言動から伝わってくるようでした。
家庭に起こる未来を3分間だけ覗き見できる不思議な鏡。鏡が見せるのはあくまで事象でしかなく、それが起こった理由を突きとめて、さりげない未来改編を成し遂げていく主人公の機転の良さが読んでいて光っていました。ほとんど場所は変わらないものの、そこにあるものを使ってある条件を何度も試していたという設定がちゃんと活きていました。
静謐な世界観で語られるちょっと不思議なボーイミーツガール。無限を生み出した女性と、そのなかでのみ生を得ることができた少年の交流には、心がじんわりと温かくなる慈しみが感じられて素敵でした。SF的な設定も魅力的で読んでいると頭に映像が浮かびました。コミックやアニメでも見てみたいなと思える作品でした。終わり方もとてもよかったです。

超短編賞

彼氏と別れたくない一心で時を遡る“逆守手鏡”を頼るも、常に旧友に邪魔される主人公。相手もなんらかの超常的アイテムを使っている……と訝しんでいたのですが、巧みなミスリードと構成によって最後のオチ、どんでん返しにビックリさせられました。運命は変えれるのか変えられないのか、短い文字数の中で読み手の感情を揺さぶる作品です。

トンデモ賞

キラキラな高校生活を求めてコスメグッズを手に入れたオタク女子が、思いもよらない事件に巻き込まれていく構成は読者を引き込むものがあります。設定など多少気になる所がないかといわれるとありますが、この作品においては「そういうもの」として楽しませてくれるスタイルは好感が持てました。読み味がとてもいいです。

続きが読みたい賞

竜の鏡に守られてきた国々がその庇護を失い、争いが始まる中、国を想う姫の行動が世界を動かす……。壮大な物語をギュッと凝縮した戦記ロマンは強い引力を秘めていました。描かれている世界観がとても魅力的であり、長編もかける筆力を感じられたのでもっと長い作品を読んでみたいと思いました。構成力も高く感じました。

優秀作品

ピックアップルーキー賞

スケジュール
・応募期間:2025年3月12日(水) 12:00:00 ~ 2025年4月13日(日) 27:59:59 ・最終結果発表:2025年6月上旬頃予定
賞
大賞(賞金3万円+選評)1作品 準大賞(賞金2万円+選評)1作品 入賞(賞金1万円+選評)1作品 佳作(選評)数作品   超短編賞(選評)  続きが読みたい賞(選評)  トンデモ賞(選評) ※大賞、準大賞、入賞または佳作(以下、「受賞」という。)の作品はエブリスタの短編小説シリーズ「5分シリーズ」に収録される可能性があります。(収録を依頼する場合には、受賞者に別途、ご連絡させていただきます。) 短編小説シリーズ「5分シリーズ」 ※受賞作品はエブリスタ公式SNS等で配信・紹介等される可能性があります。  優秀作品(結果発表ページでご紹介)  ピックアップルーキー(結果発表ページでご紹介) ※大賞・準大賞・入賞作品を除く上位20作品を優秀作品として、結果発表ページでご紹介します。 ※上位20作品まであと一歩だった作品の中で応募期間終了日より3ヶ月以内に会員登録された新規作家の作品を、ピックアップルーキーとして数点、結果発表ページでご紹介させていただきます。
募集概要
新作限定!初心者大歓迎! たった100文字の妄想でも気軽に参加できちゃう短編コンテスト、第242弾です。 今回のテーマは、「」です。 どこかに必ず「」の要素が登場する妄想を投稿してください。
・月が映る水鏡は異界への入り口だった。俺は覚悟して結界を超えた。 ・昨今、鏡はすべて「虚像」だ。写真同様にAIが美しく補正している。祖母の遺品に手鏡をもらい、私は数年ぶりに“実像”を見た。 ・私の行動を模倣する友人は、まるで写し鏡のようだった。私って、他人からはこう見えるのね。
真実を映し出す鏡、願望を叶える魔鏡。鏡の向こうの世界……。魔除けから呪物まで、鏡は神秘的な魅力を持つアイテムですね。 そんな「」にまつわるあなたの妄想をお待ちしています! 過去の妄想コンテストはこちら
応募要項
・本コンテストの応募期間内に新規公開された作品。 ・文字数は100文字(三行程度)~8000文字 ※制限文字数未満又は制限文字数を超えた作品は選考対象外となります。 ※非公開設定している作品は、選考対象外となります。 ※連載中の作品の場合、応募期間終了時点での作品の完成度も含めて選考いたします。 ※エブリスタ内の公式コンテストや他社サービス等への重複応募が確認された場合、応募取消しになる場合があります。
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応募の辞退について
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次回予告

次回、妄想コンテスト第243回のテーマは「花あかり」です。 本コンテストと平行する形で2025年3月26日(水)より開催予定です。 ※作品は次回の妄想コンテスト第243回の応募期間内に新規公開してください。応募期間前に公開した作品はご応募いただけませんので、ご注意ください。

コンテストの注意事項(必読)

超・妄想コンテスト