高校2年の羽野希一郎、林まおみ、知切義友は3人の仲良しグループだったが、最近まおみと義友がつきあい始めた。中学1年からまおみが好きな希一郎は複雑な心境だ。だが、2人の前では何でもないように必死でふるまう毎日――。寂しいと口にしてしまった希一郎のために、義友は別のクラスの喜田莉子を呼んでダブルデートを画策する。なんとか「莉子」「希一郎クン」と呼び会う関係にはなるが――。友情に揺れる恋愛ストーリー。

両親を失った榛名千歳は、叔父の優羽から「男装して芸能活動すること」を身元を引き取る条件として出される。生活のために涙を飲んでその条件を受け入れた千歳は、大手芸能プロダクション主催の人気オーディション番組《EMERGENCE PROJECT》に早くも男として参加させられた。芸能活動などするつもりのない千歳はカメラがオフになったら最悪の男を目一杯演じて周囲に嫌われる作戦に出るのだが――。男装美少女の逆ハーレムストーリー。

望月美雪は10年も過ごした夫の片桐光哉から離婚を申し出られ、挙句の果てに自分の家族が最悪の結末を迎えることになる。その後、まだ光哉と浮気相手の麻倉萌香が出会っていない過去に戻ったため、運命を変えると決意する。1ヶ月後には2人が出会うので、その前に自ら離婚を申し入れる美雪。だが、前世ではあんなに別れたがった光哉なのに、今はまだ離婚に応じてくれない。事態はさらにこじれて――。死に戻りから始まる純愛ストーリー。

5歳のひとみは、隣人で教会の歴史を勉強する17歳の芹沢聡史に恋をした。だが、9歳のとき、両親を亡くしたひとみは神父のラクロアに引き取られ、2人は離れ離れとなる。時が経過し、シスターを志すひとみにラクロアは有期誓願に入る前に、行きたいところに行き、会いたい人に会うことを勧める。ひとみは自分の心残りを精算すべきなのか。あの日に途切れた2人の物語が再び紡がれようとしている――。せつない年の差恋愛ストーリー。

聖藍高校教師の国木田颯助は担任するクラスの木戸春花が、野球部マネージャーなのにバッティングピッチャーをしている姿を見て驚く。顧問の教師から春花は中学まで男子に混じって野球をやっていたことを知り、国木田は彼女を試合に出してやりたいと願う。ふと彼は前年在籍していた白波国際高校で女子ゆえに試合に出れない捕手の蓮実燈花の存在を思い出す。そこで合同チームを作ろうとし――。野球少女たちの汗と涙の青春ストーリー。

大学3年生の馨利はロック・ミュージックの愛好家が集まるカフェ・バー『ドーナッツ・ハウス』でアルバイトをしている。ある日、彼が出勤すると、見知らぬ女性が店内にいた。彼女はマスターの妹の翼でしばらく店に寝泊まりするという。プロ志望の翼のギターは天才的だったと常連客から教えられた馨利。翼に1曲弾くようにリクエストしたマスターはヴィンテージギターを持ち出してくるが――。恋とロックの青春ストーリー。

2次元のコンテンツに没頭する人たちを「社会性欠乏障害」、通称「オタク病」と診断し、さまざまな福祉制度が受けられる社会。木曜高校2年の猪尾宅也は生粋のオタクとして活動し続けていた。そんな彼を同級生の久遠環が屋上に誘い、自らもオタク病であると明かす。そして「好きなものを自由に好きだといえる世界」をつくるために、環は宅也に表面上の彼氏になってほしいと依頼してきた――。すべてのオタクに捧げるラブコメディ。

世界国家が世界の大部分を支配する西暦2222年、17歳のティエラはわずかに残る独立国家のひとつ極東公国で旅をしていた。とあるバーに入った彼を、特殊能力者多国籍軍所属で酸を操るY・トシミチが襲撃する。能力の弱点を見出して迎撃したティエラだったが、翌朝に早くも新たな刺客が出現した。「おまえを回収しにきた」というS・サネノブと対峙するティエラの筋肉に不思議な変化が起き――。少年が自らの運命に抗うSF異能力バトル。

人間とアンドロイドが共存する西暦2060年の東京で、中学生の相沢翔太は教育アンドロイドの教師から授業を受けていた。帰宅した翔太のPCに、以前知り合った西川紗希からピアノの演奏音声のメッセージが届く。一方、4年前に妻を亡くした岡田勇気は、アンドロイドで故人の再現をするプロジェクトを進めていた。人造人間技術省に勤める工藤秀明は脱走したアンドロイドの捜索に頭を悩ませ――。〝人間らしさ〟を問いかける近未来SF群像劇。

新潟にあるマイヤワイナリーでバイトをする大学生の林和人は、近くの山中にあったワインの木樽から白骨死体が発見されたと聞く。醸造長の安藤悟と会食した席で、死体が入っていたのはマイヤの木樽だと和人は知らされた。しかも、その事実を知る人物がSNSで安藤を誹謗中傷しており、犯人かもしれないというのだ。もしかしたら、自分の職場の人間が殺人の関係者と想像した和人は動揺して――。サスペンス満載のヒューマンドラマ。

ソルジャー伯爵家の8歳の令嬢シャギーは自分の前世が18歳の波木田菊子であると思い出し、同時にここが乙女ゲーム『イフェイオンの聖女』の世界だと知る。ゲームでは〝悪役令嬢〟シャギーは16歳で破滅を迎えてしまう。そこで、前世の過酷な逆境で鍛えられた根性と雑草魂を駆使して、最悪のルートを回避すると決めたシャギー。まずは同じ転生者であるアイリスと情報交換から始めたが――。逆転をめざす最強主人公の恋愛ファンタジー。

ライナルトはカイート王国の第四王子でありながら、人々から遠ざけられた生活を送っていた。賢者の予言によって「災いを招く」とされる闇の魔力の持ち主だからだ。村に住む軽い治癒魔法の使い手エラは、両親の病を治せなかった自分に負い目を感じていた。カイート王国には対になる魔法の使い手と運命によって巡り合うという言い伝えがある。エラは闇魔法の使い手に興味を持ちはじめるのだが――。運命の相手との恋愛ファンタジー。

オブリヴィオ帝国を治める〝氷帝〟と呼ばれるヴィルジールは、冷酷無慈悲で容赦がなかった。迫害されていた〝唯一無二の力をもつ聖女〟を保護するが、彼女には魔力も記憶もない。5日前イージス神聖王国を滅ぼしたとされる彼女に、ヴィルジールは国外退去を命じた。だが、その日の夜、城下を竜が襲撃した。破壊され、人が襲われる混乱の中、周囲の引き止めを振り払って駆け出した〝聖女〟は――。聖女と皇帝の恋愛ファンタジー。

袁尚不破がいる風鈴高校二年二組は修学旅行の最中に、バスごと城砦国『アドラスバース』に転移してしまった。森を探索中にウェアウルフに遭遇した不破は、美少女マナ・ニャックスに魔法で助けられる。彼女の見立てでは不破には魔力が皆無だという。マナの住むミサキ村に行くと、同級生の梶原飛鷹が捕らえられていた。村長に固有スキルを鑑定してもらった不破は瞬間移動をもつとわかるが、その移動距離は――。異世界ファンタジー！

長い銀髪に雪のように白い肌をもつ15歳の魔法使いの少女クレア=モルダナティスは、商業都市フレンティアにたどり着く。早々に悪徳商人テッドを相手にその力を示した彼女は、警備担当のルークにつきまとわれる。クレアの旅の目的はアナスタシア王国で約束の相手と会うことだった。だが、終点までの道のりはまだ遠く、その道中でさまざまな人々と出会い、別れ、ときにはトラブルに巻き込まれ――。少女の約束の地までのファンタジー旅。

人々の平穏を護る《守護者ギルド》のトルクエニド王国支部に所属するライル・シュナイザーは、イオタ村の漁師を襲う魔獣を魔法で討伐する。その任務は新人のミレイユ・ストラスの教育も兼ねていた。帰還して報告する2人に、上司のカエラは加速度的に増える魔獣の被害によって王国に未曾有の危機が迫っていると伝える。その原因究明を命じるが、ライルはミレイユと組むことに難色を示し――。魔法が飛び交うバトルファンタジー。

智広は3年前に結婚した妻が〝雪恐怖症〟のため、雪を連想する冷たくて白いものを避ける生活を送っている。じつは、智広は大学2年時のスキー合宿で〝雪女〟に遭遇していた。スキー未経験者だった彼と友人は吹雪の中で遭難してしまったのだ。ようやくたどり着いた山小屋には〝ゆきか〟と名乗る美女がいるだけだった。夜中に目を覚ました智広は血を流して倒れている友人と、薪を手に立つゆきかを見つけ――。真実を雪が知るミステリー。

14歳で両親を事故で亡くした白銀葵は、叔父夫婦に引き取られて2年が過ぎたが、食事もろくに与えてもらえなかった。その後、両親の事故は遺産を狙う叔父たちの仕業だと知った彼女は静かに復讐を遂げる。次の瞬間、絶望と怨憎を司る高位悪魔ゼロが出現し、第2の復讐をしないかと囁いた。葵は自分を虐めてきた私立煌星学園の教師や生徒たちにも恨みを晴らすため、デスゲームを用意する――。血塗られたお嬢様のデスゲームホラー！

フォトグラファーの那須隼人が仕事で訪れた六守谷町は、中学時代の2年間を過ごした頃の田園風景が消え、住宅地へと変貌していた。3年前、恋人の藤原美月から別れのメッセージとともに、六守谷町へ帰ると知らされたが、彼女はその後行方不明になっていた。その因縁の町でシャッターを切る隼人は、一部の写真に謎の木の影が写り込んでいることに気づく。彼の直感では失踪した美月の人影のようにも見えて――。〝しずめ〟の因習ホラー。

元パティシエで24歳の木内蛍都は勤務先が閉店したため、叔父が経営する『アパートメントLe Lien』の管理人を依頼され、引き受けた。個性豊かな住人たちがシェアハウスの様に生活する中で、蛍都が気になっていたのは製菓学校時代の元同級生・西ヶ谷理玖。ところが胸をときめかせる再会のはずが、理玖の態度は塩対応そのものだった。特別に仲が良いわけではなかったが、嫌われているとは――。メンズ限定アパートを舞台にしたほのぼのBL。

黒鬼のヴィガは、地下牢に幽閉されている銀髪で藍色の瞳をした人間リッカルドに、一目で心を奪われる。義兄からリッカルドが鬼を襲った理由を聞き出せと命じられるヴィガ。狩りの役に立たないため疎まれていたヴィガは、懸命に任務を果たそうとする。だが、その前にリッカルドの生まれ故郷から引き渡しの連絡が入った。彼に惹かれはじめていたヴィガは処刑される運命のリッカルドを逃がそうとするのだが――。鬼と人のBLファンタジー。

通星総研の社長令息で紫ノ嶺聖高等学園3年生の星塚絆は、完璧主義者でテストも1位の座を譲ったことはない。ところが、今回の期末テストでは幼馴染の飴栗桎月にトップの座を奪われるという屈辱を味わされた。傷つく絆を煽る桎月は、かつての約束通りに勝者の権利として「栄冠祭でダブル主演すること」を要求する。恋愛ものを演じるため、自然と2人のやりとりも濃密になっていき――。執着攻めとツンデレ受けの高校生BL。

黄金色の瞳が捉えたのは、ドーナツ⁉ 色鉛筆の細かな陰影が美しいイラスト！

まるでミモザの良い匂いが漂ってきそう――。絵の具で大胆に描いたお花イラスト！