特集 サイコホラー

身の毛もよだつ体験を――。 今回ご紹介するのは「特集 サイコホラー」。 生活に侵食していくオカルトホラーや、純粋さが狂気へと反転する、学園サイコサスペンス、生死を賭けたデスゲームなどをご紹介します。 どうぞ最後までお楽しみください♪

イチオシ作品

速水瞬は、5年間片思いしていた会社の先輩・山本マリナに振られ、同期の佐々木とやけ酒を飲んでいた。泥酔して帰宅する途中、瞬は電柱の前に佇む赤い服の少女と出会う。彼女は人を探しているという。最初は幻覚か夢だと思っていたが、何度も同じ場所で彼女を見かけ、会話を交わすようになる。少女は自分の名前も、探している相手も「わからない」と答えるだけで――。喪失と再生、「見つけられなかったもの」に向き合う物語。

オカルト

小説投稿サイトにヒューマンホラー『桜埋葬』を投稿した「僕」の元に、「桜影」と名乗る鍵アカウントの女性から、作品の核心を突く熱烈な感想DMが届く。書き手としての承認欲求をくすぐられ、僕は「桜影」とのやり取りにのめり込んでいく。時を同じくして、向かいに住む清楚で物腰柔らかな人妻・沖代美和子との交流が始まる。日常で交わされる美和子の言葉は、「桜影」のDMと奇妙にリンクし、僕の心を揺さぶってきて――。生活に侵食していくオカルトホラー。
安倍晴明の末裔・安倍晴臣は、表向きはIT企業の若き社長の陰陽師である。容姿端麗で女性に不自由しないが、誰にも本気になれない日々を送っていた。ある夜、地縛霊に襲われていた霊媒体質の保育士・天宮実葉を救った晴臣は、酔った彼女と一夜を共にする。これがきっかけで人生初の恋に落ちた晴臣だったが、翌朝、実葉は姿を消していた。彼女を忘れられない晴臣は、仕事も手につかないほど恋焦がれ、彼女を探し始めるが――。最強陰陽師の恋×ホラー。
雨が降る日、雨宿りのために廃墟と化した映画館〈キネマ・プシュケ〉に足を踏み入れる。そこは不気味なほど清潔に保たれていた。好奇心に導かれて館内を進むと、いないはずの誰かに導かれ劇場の最前列中央へ座った。すると、舞台に謎の男が現れる。彼は自らを雨の神・景壱と名乗り、雨が止むまでの退屈しのぎとして、誰かの人生の記憶を物語として見せると語りかけるという――。ダークメルヘン×サイコホラー×メタフィクション。
20年連れ添った愛猫・タマを亡くし、失意の底にいた会社員のXさん。彼はタマの死後、家の中に白い影を見るようになり――。仕事の都合で古いアパートに越してきたAさんは、部屋のクローゼットの中から聞こえる「カリカリ」という不気味な音に悩まされる――。ごく普通の人たちの平穏な毎日は、些細な出来事をきっかけに静かに侵食されていく。日常のすぐ隣にある気配や違和感をそっとすくい上げたような、不思議で静かなホラー短編集。

ミステリー

佐倉陽菜は、論理とデータのみを信じる天才大学院生。ある日、陽菜は原因不明の連続自傷事件のデータ解析を依頼される。被害者は、受傷時の記憶を喪失し、腕には「らせんと二重円環」の奇妙な紋様を刻んでいた。陽菜は被害者たちのウェブデータからある画像を発見し、そのデータノイズを修復し、スマホに保存した。その直後、陽菜の前に内閣府特殊危機管理室の調査員を名乗る謎の男、九条零が現れて⁉ 天才解析官が解析不能な深淵に挑むミステリー。
翔太は、幼馴染の栞里が毎朝迎えに来て世話を焼くのが日常となっている、少し天然な少年である。登校中、友人のマサシが世間を騒がす連続殺人事件の話題を振るが、翔太は全く興味を示さなかった。教室では、行方不明だったクラスメイトのタケルが遺体で発見されたことが告げられ、クラス中が悲しみに包まれる。しかし、翔太はその状況にも動じず、自分が「変わっている」ことについて考えていて――。純粋さが狂気へと反転する、学園サイコサスペンス。

サスペンス

速水瞬は、5年間片思いしていた会社の先輩・山本マリナに振られ、同期の佐々木とやけ酒を飲んでいた。泥酔して帰宅する途中、瞬は電柱の前に佇む赤い服の少女と出会う。彼女は人を探しているという。最初は幻覚か夢だと思っていたが、何度も同じ場所で彼女を見かけ、会話を交わすようになる。少女は自分の名前も、探している相手も「わからない」と答えるだけで――。喪失と再生、「見つけられなかったもの」に向き合う物語。
なっちゃんは、一滴の洗剤の量まで記録するほどの潔癖気質で倹約家の女子大生である。彼女の生活は、亡き祖父から受け継いだ「整理」という哲学に基づき、厳格な均衡の上に成り立っていた。しかし、恋人の村井秀明の存在が、その均衡を静かに崩していく。そして彼が部屋を訪れた後は大切なものがなくなる。彼の犯行を疑ったなっちゃんは、秀明の「本当の姿」を暴くことを決意するが――。均衡に囚われた少女が堕ちていく、「整理整頓」ホラー。
女子高生の佐伯奈津子は、4年前の火事で多額の借金を抱えた家計を助けるため、水泳選手の夢を諦めアルバイトに明け暮れる日々を送っていた。ある夜、スーパーからの帰り道、近道として通った薄気味悪い遊歩道で、都市伝説として噂される全身真っ赤な女、通称「通り魔」に遭遇する。奈津子は通り魔に襲われ拘束されると、「殺されるか、口を裂かれて生きるか」という選択を迫られて――。女子高生のホラーサスペンス。
目覚めるとそこは扉や窓の無い完全な密室だった。そこには自分の他に4人の女性がおり、パニックと恐怖から言い争いを始める。わたしは争いに巻き込まれることを恐れ、意識のないふりを続ける。やがて謎の声が、彼女たちに脱出ゲームのルールを告げる。それは、5人の中から2組の「百合カップル」になることであり、カップルになれなかった残りの1人は死ぬというもので――。生死を賭けたデスゲーム、開幕。

グロ

表向きはタワーマンションの管理人、裏では殺し屋の伊勢見は、人の悲鳴を聞くことで失った味覚が一時的に戻る特異体質を持っていた。彼は最高のチョコレートを味わうため、ターゲットの悲鳴を「音楽」と呼び、殺しを行う。ある日、伊勢見のもとに届いた手紙の差出人が、過去に爪を剥がしたことのある女の殺し屋だと気づく。伊勢見は部下に、その女を次の「音楽」にするため、捕らえてくるよう命じて――。サイコホラー×チョコレート。
睦月淳太は、同じ職場の「ひろし」の度重なる横暴な振る舞いに強い嫌悪感を抱いていた。ある日、ひろしが会社のグループLINEに自身の性器の写真を誤送信したにもかかわらず、会社も同僚も不問にしたことで、淳太の怒りは頂点に達し、ひろしの殺害を決意する。様々な殺害方法を模索する中、淳太は「広崎約身」と名乗る青年と出会い、酔いつぶれたひろしを山奥に遺棄するよう依頼するが――。スリリングな心霊ホラー。

ヤンデレ

20歳の天使ミサは、5年前、志望校に行くために上京したが、今は親からの仕送りとバイト代のすべてを歌舞伎町のホスト・恭弥に貢ぐ日々を送っていた。ある日、ミサは恭弥に頼まれ高額なシャンパンを入れるが、クレジットカードが限度額を超え支払いができない。恭弥は31万円を立て替えるが、それは「売掛」という名の借金となり、彼の態度は豹変して――。愛と執着、赦しと秘密が交錯する耽美なダークロマンス。

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