第一部 海の荒鷲 母なる艦(ふね)
 大正時代の初期、日本の海軍の首脳陣は、これからの海戦において勝利を決する鍵を握るのは、それまで無敵とされていた戦艦ではなく、その頃絶大な戦力を有するようになった航空機とこれを搭載できる航空母艦に違い