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言綺 氷露
逢魔ヶ黄昏
母親の療養のためにあの大都会から離れ、時が停滞したようなこの地方都市に越してきたこのぼく、久遠 無雲(くおん なきぐも)は、その目的を失ったというのに父や兄と別れ、半ば勘当に近い形でこの町に留まった
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