うわばみ食むは花色の煙
運命はあると思う。たとえ仕組まれたものであっても、縹との出会いは運命だ。僕はそう思いたい―― 母親の遺品整理の一環で訪れた電機事務所。 そこで出会った花色の名前を持つ少年・縹(はなだ)。 夏生は縹と