コケ師
遙か昔、静止に一点の穴が空き、そこから有と無が生まれた。 無は元の静止に戻ろうとする一方で、有を生み出し続ける矛盾に陥った。 我々はこれを無の意思と言い、“コケ”と呼んだ。 それはかつて人が時間