夏の色
「夏の色を教えてくれないか」 これから来る夏に胸を躍らせる高校生、宮木累のもとに、一通の手紙が届く。 それは、小学校の頃一緒に入院していた市村葵からであった。 葵に久しぶりに再会した累は、葵が退院直