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異世界学園【なり茶】
月光【サブ】
2014/2/14 | 更新 2014/5/8
学園区: 屋上
元は立ち入り禁止であったが、施錠が何度も壊されたりなどされるとして出入り可能となってしまった。 屋上のドアには「リア充確認」や「リア充御用達につきお幸せになれよ」などの張り紙が貼られている。
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33・
月光
5/8 20:35
>>[[15448082]]
ユーキはハンカチをしまうと、大胆にもテンチの腕にしがみつき、恥ずかしがる彼の顔を見ようと下から覗き、態とらしくこう言った。
ユーキ「え…えへへ。もう恥ずかがる事なんて無いと思いませんか、テンチさんっ?」
また0からの始まり。何も無い0ではありません。ここから始まるのは今日、どこかの''星''にお願いしたあの一言を叶える為の''スター''トです。ふふっ。
二人の知らぬ所で、一つの星が流れる。果たして彼女の願いが叶うか否かは誰も知る由もないが、彼の奥さんになるかもしれないとい
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32・
森川天地
5/4 22:37
>>[[15403110]]
そう、ゆっくりと行けば良い。これから長い時間、一緒に生きていくのだから。
テンチ
「焦らなくても良いんだ」
オレはずっと傍に居るから──そう付け足す。
が、
「……お、おい。お前な、……」
目の前に立った彼女が自分の頬を拭うと、首を逸らして顔を顰めた。勿論、ただの照れ隠しの裏返しだ。
「……あ、ああ。よろしくな」と、返事もたじたじになる始末。
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31・
月光
4/30 12:59
>>[[15390651]]
ユーキ「……!!」
彼女の氷のように固い表情は一瞬にして彼の言葉で溶かされてしまった。自然とからだが小刻みに震え、ただ、呆然として口をぽかんと空けて立ち尽くすだけ。
ユーキ「どうして……ですか? テンチさんは…さっき……」
今思い返してみると、彼の言うとおりで意味としては結婚を意味してしまう事を言ってしまっていました。''貴方の奥さんになりたい''。私は心の何処かで焦りがあったのかもしれません。
彼を独りにしたくない思いが、彼の傍に居たいと強く意識してしまい、早まった言動をしてしまいました。もしかし
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30・
森川天地
4/29 11:28
>>[[15386439]]
テンチ
「……随分と図々しいな」
だけど、そんなところが。
また溜め息を一つ。
そう、それはもう酷い天然で、こっちが心配するほどにお人好しだ。今まで何も疑いもせず、馬鹿正直に信じて向き合ってきたのだろう。
愚直に、素直に、真っ直ぐに。
だから、そんなところを。
そして、オレは。
「──変わらないお前を見ていたい。変わるとしても、隣で変わらずに見ていたい。……だが、やっぱりお前は馬鹿だよな。結婚だなんてせっかち過ぎるだろ……」
思いの丈をぶつけるが、喉が熱い。言葉が引っ掛かって息が詰まりそうになる。
まだだ。まだ言いたいこと
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29・
月光
4/28 22:58
>>[[15384556]]
ユーキ「……ふぅ」
不思議な事に彼の怒声に私は怯む事はありませんでした。彼が一体、何に対して怒りを感じてしまったのか、私に分かる筈もありませんが、ここで引いてはいけない。それだけは分かりました。
彼の表情変化と共に、ユーキならば怯んで強張ってしまうと思われたが、否、そうでもなかった。彼の熱を受け止めるとでもいうかのような今までに無い冷静な顔付き。そして、夜の暗さに融けるような静謐な声で言った。
ユーキ「そうですね。私は馬鹿で、天然で、お人好しにも程がありますし、鬱陶しい人間だって言われてしまっても仕方がありません。
ですが、これが私なん
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28・
森川天地
4/28 20:46
>>[[15374482]]
テンチ
「──大丈夫だが、」
ユーキの声に踵を戻すと、心配とは裏腹に仏頂面──不機嫌そうに眉を顰め、その瞳には何処か怒気の色を宿していた。
テンチ
「まったくだな。なにが“妻”だよ、馬鹿かお前は。否、馬鹿と書いて天然と読むのか……見た目は少し大人びたらしいが、頭の中身は変わっていないようだな」
何故このタイミング。何故この空気ブレーカー。突然の罵倒を彼女に浴びせ、本気で呆れたかのように険のある溜め息を吐いた。
──そう。聞きたくなかった。そういうことは……──
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27・
月光
4/27 23:33
>>[[15370469]]
ユーキ「ご、ごめんなさいっ! 急にこんな事言うのってお、おかしいですよねっ。その、あまり深く捉え過ぎないでくださいっ。え、ええと、どこかの流れ星さんにお願い事してたって事に……しましょう!私の独り言です!」
何だか、胸の奥にまであったモヤモヤしたものが全部消えて無くなったような気がしました。この限りなく広い世界で、何億分の一しかない確率で出会った好きな人に''想い''を伝える。ちょっとの勇気が必要ですが、とっても素敵な事だったんです。
ユーキ「あ、あの……テンチさん? 大丈夫…ですか?」
ゆっくりテ
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26・
森川天地
4/27 14:55
>>[[15369168]]
テンチ
「────」
彼女の言葉に瞳孔が開く。瞳が揺れ、何か言おうと開いた口は何も言を成すことが出来ず、震えたまま閉じられる。
そうして彼女に背を向け、1、2、3、4歩……ゆっくり歩く。片手で口元を覆って俯く。すー……っと。
かと思えば、頭を上げて遥か高い天を仰ぐ。すー……っと。
夜風がやけに冷たく感じる。それは──熱くなってるからか。
端から見れば何をやっているかは分からないだろうが、結局、彼女の“勇気”には何一つとして反応がないだけだ。
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25・
月光
4/27 11:06
>>[[15365407]]
ユーキ「――っ」
またさっきの優しい温かさが私の身体を覆いました。びっくりして身体をはねらせてしまいましたが、次第に彼へと身体を預けます。
彼は不器用ながらですが、こんなにも私に素直な心で接してくれています。それなのに、未だに私は彼へと何も言えてないのです。だから、私も彼に伝えるべき事を言わなければなりません。
この''想い''が叶わなくても良いんです。もう、怖くて寝れなかった夜はお終いです。素直な私の気持ちを、彼に。
ユーキ「テンチさん」
彼の顔が見えるくらいに少し距離を離して、私は真摯な態度で彼
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24・
森川天地
4/26 23:26
>>[[15361000]]
「……知るか。元々言う予定もなかったし、言えるとも思っていなかったんだからよ」
ぶっきらぼうに返すが、目尻を赤くして逃げるように首を反らす姿は、ただの照れ隠し以外の何物でもない。
一つため息を吐く。
「……ほら、泣くな」
そして、泣いている彼女の傍へ歩み寄り、しゃくりあげる肩に腕を回すと、そっと自分の方へと抱き寄せた。彼女の二の腕へと回った手は、不器用だが慰めるように、ゆっくりとさすっていく。
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23・
月光
4/26 17:35
>>[[15360114]]
「あの――」
私が先に言葉をかけようとしたその時でした。彼から想像の出来なかった一言に私は止まってしまいました。
一瞬、頭の整理に時間を要しましたが、分かってしまった以上、あれだけ泣いた筈なのに感情が正直に頬を伝って流れ落ちてしまいました。
「そんなの……ずるいですっ。急にそんな…、そんな事を言われたら……私の方こそ、感謝の気持ちでいっぱいなのにっ…」
今日までずっと私は勘違いしていたのです。時を重ねればヒトは成長したり、考え方など変わります。ただ、それは自分だけでは無く、彼だって変わることをすっかり忘れていたのです。
『ありがと
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22・
森川天地
4/26 15:22
>>[[15359598]]
「お前のお陰だよ」
一瞬、視線が彼女に揺れ、その目にまた人々の営みを映すと、静かだが夜風が奪っていかないほどの声で呟いた。
「昔のオレならきっと、先入観でなにも見えなかった。……否、見ようともしなかっただろうな。
……だけど、今は気付くことが出来た。これに気付けたのはお前のお陰だよ」
『世界を、少しだけ好きになれたよ』
いつか言った言葉。言いたかったことを言えたあの時の中。鼻の奥に潮っぽい香りを思い出し──ああ、そう言えば、言い忘れていたことがあったな。
肘を浮かし、地に足着けて彼女へと向き直った。
「──ありがとうな、ユーキ。」
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21・
月光
4/26 14:19
>>[[15359061]]
「こっちの''あかり''…ですか?」
ふらついていた身体が停止。定まらなかった視線の先は彼の指す''あかり''へと向けられる。何度か瞬きをした後、自然と女性の身体は柵の方へと乗り出していた。
無造作に連れ出されてしまう世界【ルナティカ】。そんな世界の無造作に創られた''あかり''の景色に女性は虜になっていた。
「……本当、綺麗ですね。誰かに気づいて貰わなければ分からないのに、特別見せつけるような事もしない。考え過ぎなのかもしれませんが、そん
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20・
森川天地
4/26 12:31
>>[[15354456]]
言われて、俯いていた顔を上げた時、彼女の揺れる横顔や表情が目に入る。
──その瞬間、緊張の理由が分かった。
「……そうだな、綺麗だな」
こちらも空を仰ぐ。その足を、さっきも体を預けていた柵にゆっくりと進め、肘を乗せた。柵の上のコーヒー牛乳がカタつく。
「自然の明かりも綺麗だが、……こっちの灯りも綺麗だぞ」
こんな話をしたいのか、彼女の頬を静かにさせたいのか、どちらかは分からないが、他愛もない話を口にした。
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19・
月光
4/25 22:57
>>[[15342939]]
「わ、私の方こそ、す…すみませんっ!」
まだ私の肩と手に残る彼の温かさが、まだドキドキとさせてきます。顔なんてとても熱くて、真っ赤になってしまっていると自分でも分かります。もしかして、蒸気とか上がっていたりしてないでしょうか!?
「きょ…今日はお日柄も良いといいますか、その、星空がお綺麗ですよねっ」
もう、私は何を言ってるんでしょうか! 鼓動と感情が限界になってしまい、ついに彼と目を合わせる事すらも出来なくなってしまいました。
女性の頬は夜色に反射して淡く桃色に染まり、口元に少し力が入っている。彼と目が合わないように向かう視線
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18・
森川天地
4/24 21:41
>>[[15332833]]
「……あ、すまん!」
なにかユーキの落ち着きなさが染ったのか、離された手を不自然に振り、男性までしどろもどろになってしまう。
そんな自分に気付いて俯くと、鼻で溜め息を吐いて頭の後ろを掻いた。
──緊張するのは何年ぶりだろうか。そもそも、オレは何故緊張なんてしているのか。
淡い星空がゆっくりと深みを帯びていく。
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17・
月光
4/23 21:33
>>[[15326796]]
「え、えへへっ。どうしてでしょうね…? 自分の事なのですが、よく分かりませんっ」
私はまるで織姫さんのような気分です。一年に一度、彦星に会えるという訳では無いのですが。でも、こうして今日会えた事はそれくらい私は嬉しいんです。ですが、彼はどう思っているのでしょうか?一瞬でしたが、私に見せてくれた笑顔、嬉しい気持ちはお揃いですかっ…?
「ええっと、とにかく…その、このままずっと手を握るのも……あの、落ち着けないというか、何と言えば良いのか…手を、手を失礼させていただきますねっっっ」
女性は特に悪い事をしている訳でもないのに申し訳なさそう
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16・
森川天地
4/23 7:07
>>[[15323169]]
「ああ、──また、会えたな」
二人の間の真ん中で、静かに視線が交差する。彼女の手と肩に触れた手が、まるで彼女の脈を感じたように弛く力が入った。
不意に、一瞬一つの笑みを洩らした。
「そう言えばお前、最後に話した時にも笑っているのか泣いているのか分からないような……そんな顔だったよな」
ただ、涙の中身が違うことは彼も分かっているのだろう。呆れた色を帯びながらも、何処か懐かしげな声音を言葉は持っていた。
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15・
月光
4/22 23:27
>>[[15316505]]
男性に支えられながらゆっくりと立ち上がり、片方の手を胸に当てて、静かに女性は目を瞑る。
「私、貴方にたくさん話したい事があるんです。でも、なんだか嬉しくて……何も言葉が見つからなくて、何と言えば良いか分からないんです。 ただっ…」
私はもう、感情を抑える事は出来ませんでした。ぽろぽろと涙が零れてしまいますが、不思議なんです。自然と笑ってしまうんです。だから今、言えることを一つ。
「また――会えちゃいましたねっ」
気付けばこうして彼に触れるのは初めてなような気がして少し、いえ、鼓動がトクンと跳ねるのを感じながら私はゆっくりと目を開
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14・
森川天地
4/22 9:13
>>[[15309731]]
「……お前、」
上げられた顔に息が止まる。驚きで言葉を殺され、辛うじて出た言葉は二人称一つだけ。
ゆっくり視線を回す。少し大人になった彼女。まるで、──オレと同じように年月を重ねてきたかのようだ。
馬鹿げた夢を見ているかと思ったが、握られた自分の手が温かいのは嘘ではない。
「取り敢えず……、……立ち上がれば良いんじゃないのか?」
少し上擦った声を取り繕い、空いた片手で彼女の肩を支えながらこちらも膝を上げていく。
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13・
月光
4/21 17:32
>>[[15308646]]
「はい、大丈夫…です。 お気遣いあっ……!!」
差し伸べられた手を目前に言葉が詰まり、私は涙ぐんでしまいました。不思議ですね……私の脳裏に確かな記憶が蘇ります。潮の香り、代わりに泣いてくれていたうみねこ、そして――最期まで一緒に居てくれた彼の姿。
そうでした。あの日も私は彼の顔を見て最初に泣いてしまいましたっけ…
「あ、あのっ…!! 私は…その、一体どうしたら良いんでしょうかっ…」
屋上には自分からやって来たというのに、私ってばバカです! 頭は何も考えられなくて、真っ白になって、言葉がまったく見つかりません。
今にも泣き
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12・
森川天地
4/21 14:26
>>[[15307022]]
派手な音に振り返る。そこには、何処かで見覚えのある少女の転ける姿があった。
いや、違う。少女じゃない。立派なスーツを着込むその女性は、きっとただの見覚え。
──一瞬過った顔であれば良かった、などと思うのは、まだ現実を受け入れてないのか。
「……まったく」
溜め息の言葉は女性に向けてか自分に向けてか、恐らく両方か。
派手な登場を遂げた女性に、カツカツと革靴を響かせながら歩み寄る。そして、雪のように白いロングセラーの前で片膝を着くと、手を差し伸べた。
「……大丈夫か、あんた」
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11・
月光
4/21 10:51
>>[[15303225]]
なんとなく、そこに行けば彼がいるような気がしたんです。何の根拠も…ありませんけど。私は無い自信に縋り、階段を登ります。一段、また一段、と。
気が付けば、こうして彼を追っていたような気がします。最初は強さに憧れて、だんだん彼を知ってからは独りにさせたくなくて。でも、今は違うんです。私が彼を追う本当の理由は――
私は急いで屋上へ向かいました。遂に目の前には屋上へと出る扉へ辿り着きます。
「はぁ、ふぅ……」
扉を開ける前に大きく深呼吸します。こんなに緊張する必要性なんて無いのですが。
前髪を整えて、レディーススーツの服も整えて。いざ、
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10・
森川天地
4/20 22:38
柵に肘を掛け、安そうな紙パックコーヒー牛乳に射したストローを加える人影。
銀髪でアホ毛を伸ばしたスーツ姿の彼は、まるで世界を見渡すように夜景を眺めていた。コーヒー牛乳を啜る音だけが静かに立つ。
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9・
月光【サブ】
2/18 9:44
>>[[14554061]]
モモネ「ふわっ!?」
まさかそんなにオーバーな反応で返ってくるとは思わず、目を見開いて暫し赤い髪の男を見ていたが、やがて我に返って小声で一言。
モモネ「……チョコレート好きとかオレより女子力高いぞ。コイツ、出来るな」
そして見開いていた目は一変し、鷹が獲物を狙うような鋭い目でまじまじと男を見ながら隣へと座る。
モモネ「話したい事、か。あ、そうだオレも話したい事っていうか、聞いてみたい事ならたくさんあるんだよ!えー、こほんっ。唐突だがちょい聞いてくれ。あ、あのさ。
男からして、いや、お前からの意見で良いや!可愛いなって思う仕草とか、
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7・
切ない大山
2/16 19:15
>>[[14538927]]
「いいのかっ!?これ好きなんだよ~、サンキュー」
ノッポを差し出されると凄まじい勢いで受け取り終始笑顔のまま屋上に設置されている簡易ベンチへと腰かける。
「まぁ、お前も座れよ。ここで会ったのも何かの縁だ少し話そうぜ?」
自分の隣を叩きながらモモエを座るように呼ぶとご満悦の様子でノッポを食べ始める。
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6・
月光【サブ】
2/15 16:50
>>[[14538377]]
モモネ「お、おおう。何か、悪りぃな!」
慌てて地面に落ちてしまった袋を拾い上げ、あーとか、えーとか言いながら言葉に詰まるモモネ。結局、考えに考え抜いた果てに作った言葉は。
モモネ「お、おいお前! こ、これ食うか?」
そう言って袋から取り出したのは中までチョコたっぷりというウリが有名(?)なトッポ。ではなくノッポ。堅焼きされたプレッツェルの中にチョコが入っているという部分でも特に変わりは無いお菓子だ。
モモネ「な、なんつーか。バレンタインっていう行事に縁が無かったから甘いもん苦手だけどヤケクソになって買ったみたいな。
どちらにしろ、
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5・
切ない大山
2/15 15:43
>>[[14535368]]
背後からした軽快な物音に首だけを向け扉の方へ意識を向けると150もないと思われる何とも女の子らしからぬ格好をした女の子と目が合う。
「今もこの先もお取り込みにはならねーから気にしなくていいぜ」
内心こいつ本当に女なのか?と思いつつも口には出さずいつもの調子で軽く答え、また視線を空に移す。
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4・
月光【サブ】
2/15 10:36
>>[[14533539]]
モモネ「はぁ~あ。せっかくバレンタインを乗り越えたってのに、学園内は未だキャピキャピムード延長かよ。
ま、縁の無ェモモネ様は寂しく一人でお弁当タイムにでもしようか……な……って誰か居たッ!?」
買い物袋を人差し指を軸にしてぐるぐると回し、扉を足で蹴るようにして豪快に開くとまず最初にアカツキが目に入り、固まってしまう。
袋も地面へとボトリ。
モモネ「あ、あのー。これからお取り込みとか始まるカンジ、だったか?」
なんだか申し訳なさそうに頬をぽりぽりと掻いて目のやり場に困るモモネであった。
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2・
切ない大山
2/15 3:48
根元まで真っ赤に染まったぼさぼさの髪を北風に遊ばせつつ良くも悪くもない空に向かって両手一杯を伸ばしながら大きく、深く深呼吸をしルナティカの制服を着た男は誰もいない屋上で一人呟く。
「いいよな~、何か、いいよな~ここ」
男の名は『アカツキ』ここルナティカに来てからそれなりにたっていて彼はこの屋上が好きで暇さえあれば立ち寄っている。
そして今日も彼は空に近いところで大きく、深く深呼吸を繰り返し穏やかな表情をする。
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ユーキはハンカチをしまうと、大胆にもテンチの腕にしがみつき、恥ずかしがる彼の顔を見ようと下から覗き、態とらしくこう言った。
ユーキ「え…えへへ。もう恥ずかがる事なんて無いと思いませんか、テンチさんっ?」
また0からの始まり。何も無い0ではありません。ここから始まるのは今日、どこかの''星''にお願いしたあの一言を叶える為の''スター''トです。ふふっ。
二人の知らぬ所で、一つの星が流れる。果たして彼女の願いが叶うか否かは誰も知る由もないが、彼の奥さんになるかもしれないとい