★☆SS置き場板☆★
オリジナルのSSを投稿して下さい。 その場合、題名を必ず記載して下さい。 またサークル内に投稿されたイラスト、エブリスタのイベントに投稿されたイラストに対するSSの投稿場所にもなっております。 イ
11PV38コメ

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書き込み 35件

38・ Alice Dee
【泣ける話を読ませやがれでございますイベント】

作品投稿はこちらからどうぞ
37・ 蒔祈
>>[[15814917]]

 沈黙の後、彼はゆっくりと立ち上がり、私に背を向けて歩き出す。

「全くお節介なんだよ。でも‥‥」

 立ち止まり振り返りると、無邪気な笑顔を浮かべ、真っ直ぐ私を見つめる。

「ありがとうな」

 再び私に背を向け、彼女のもとへと颯爽と駆けていく。私一人、桜の下に残される。

「なにが、ありがとうな、だよ、バカ」

 小さく呟いた言葉は空に溶けて消えていく。目から止めどなく涙が溢れてきた。泣き顔を見られたくなくて、顔を伏せる。

 ボタンあげる相手、間違ってるよ、バカーー

 アイツから貰ったボタンを握りしめた。桜を乗せた風が慰めるように、私を撫で
36・ 蒔祈
>>[[15814770]]

「あ、あのさ」

 勇気を出し、彼の顔を見る。けれど、彼の視線の先には私はいなくて、あの子がいた。私には一度も向けられたことのない優しい瞳ーー

「なんだよ」

 彼はあの子から目を離さず、私に応じた。胸が締め上げられるように痛い‥‥

「告白しないの?」

 彼は慌てたようにこちらを、私を見た。

「よ、余計なお世話だ」

 顔を真っ赤にする彼が愛おしくも、憎たらしい。

「当たって砕けろ、だよ。それに伝えないと‥‥」

 言葉が詰まる。バカだ、私はーー

「一生後悔する」

35・ 蒔祈
>>[[15665901]]
【第二ボタン】

 桜が風に舞い、ゆっくり落ちていく。その下で卒業アルバムを眺めていた。甦る思い出達‥‥ 写真の中で笑うアイツーー

 ふと顔を上げれば、アイツが早足でこちらに向かってる。待ち人来る。私の胸は高鳴る。

「なんだよ、急に呼び出したりして」

「なんだとは何よ。座れば?」

 私の隣にゆっくりと腰を下ろし、ネクタイを緩める彼。彼の顔を見ることが出来ずに、ただアルバムを捲る。

 三組、私達のクラスの個人写真のページで手を止める。仏頂面で写る彼。くすぐったいーー

「第二ボタン、誰か貰ってくれた?」

「うっせぇ。どうせ俺はお前みたいにモ
34・ Alice Dee
>>[[15706498]]

高校卒業後、彼女は大学に進学すると共にその大学講師と結婚することになる。

またこの婚約者という男が女好きな男でね、彼女という存在がありながら他の女学生にも手を出す始末。

彼女と手を繋ぎ……

やめろ!

彼女に触れるんじゃない!

やめてくれ!

彼女の唇に触れるんじゃない!


僕は金属バットを強く握りしめ彼女の旦那、彼の背後へとかけよったんだ。

許せなかったんだよ。

僕の、僕だけの彼女に触れるだなんて。

彼女の幸せそうな顔を見る度に、その相手への憎しみが倍増されていったんだ。

そうか、あぁ、これは確かに恋かも知れない。

でも、気づ
33・ Alice Dee
>>[[15665901]]

【あぁ、それは確かに恋だね】

気になる

気になると言えば簡単そうに聞こえはするが、それほど単純な話じゃないんだよ。

彼女、とは物心ついた頃からの付き合いで世間一般ではそれを幼馴染みとも呼ばれている間柄だった。

そう、だった。

中学に入り、彼女は上級生、それも学年トップの成績と女子の憧れの的でもあった生徒会長と付き合い始めたんだ。

その恋の行方を影ながら応援していた僕は、胸が絞め付けられる思いであった。

あぁ、彼女には幸せになってもらいたい――

それが僕の願いだった。

高校生となった彼女は誰よりも可愛く、噂では芸能事務所にスカウトさ
32・ Alice Dee
【実らない恋イベント】

作品投稿はこちらからどうぞ
31・ Borderfield
 逃走車使用不能か……。
 用意してきた武器も単発式の狙撃銃だし、こんな風に追詰められては護身用の拳銃“B-テックMp46”しかないが……。
 ダッシュボードから200発の装弾数を誇るダブルドラムマガジンを取出し、拳銃に装填。
 窓から拳銃を突出して銃声のする方向へ数回引き金を引く。
 あっという間に数十発の薬莢が排莢口から散蒔かれる。同じ数だけの弾幕も張られたという事だ。
 窓から車外に出るとパトカーがやって来た。拳銃のセレクターをセミオートに切換え、パトカーに向けて連射する。
 この銃はガトリング式の機関部を持ち、3つのインナーバレルが内蔵されたアウターバレル尖端が逆円錐型になっていて、真
30・ 銀兜
イベント用です。

名前【生首ーム】


古代、失われた技術を使用したと思われる眼鏡をかけた生首。形状はロン毛の男の生首のミイラに眼鏡をかけたもの。


「モエモエポン!」


 この言葉をキーワードに目からビームが発射される。ヒグマぐらいなら一撃の威力。原理も謎、何故メガネなのかも何故、ミイラからメガネが外れない謎。
 この生首にはどんな力が秘められてはいるかは、誰も知らない。
29・ Alice Dee
 霧の都

 駆け抜けるブーツの足音が無数

続けて自動小銃からの連続した掃射音。

――沈黙

 カランコロンと煉瓦敷に転がりおつる空薬莢の数々。

 その男肩から羽織りし外套、腕上げ垂れ下がる外套

銃弾を弾き返すは鉄壁のシールドなり。

 一転、軍服達に取り囲まれしこの男、距離を詰められたるは身体をクルリと独楽の如くに二転、三転

外套の裾は鋭き刃にて生首を量産せしめん。

右回りにて後方へと倒れゆく軍服達。

それは放射状に、それはまさに空に浮かぶ太陽を大地に模写したように。

 ビルの屋上から、キラリと光がひとつ。

男を狙うは国内No.2なるスナイパー。

銃弾が放たれる直前


27・ Borderfield
 ダサイノが階段を見上げると、そこには梯子のような物をもった華奢な少年がいた。少年は梯子をロケットランチャーのように構えると、よく見ればステップドリルのような形をした上側の尖端が回転し、ドリルの斜めの刃に空いた穴からガトリング銃のように火を噴く。直後、何体もダサイノの背後に迫っていた新型は蜂の巣となったが、少年の背後にも新型が迫っている。

「後ろ!!」

 少年は左手を梯子から放し、肘鉄を放つように右手を引くと、梯子の後端が新型の上顎に当たり、新型は一瞬怯むが、すぐに鋭い尾で少年に攻撃を仕掛ける。
少年は梯子を新型に向けて銃口を上に向けると、装甲板がリボンスプレッドのように展開して尾を防
26・ Alice Dee
【オリジナル武器を考えようイベント】

作品投稿はこちらからどうぞ
25・ Alice Dee
【ヒーロー、ヒロイン、正義の味方だー! イベント】

作品投稿を締め切ります。

今回は以下の三作品となっております。

>>[[14907226]] Borderfield
>>[[14918560]] Alice Dee
>>[[14960814]] 遊護彩音香

続けて投票をお願い致しますm(_ _)m
24・ ねたふり狸
>>[[14894984]]
【喫茶戦隊ナゴムンジャー】

「行くぞ!!」

「おう!!」

「プロセスチェンジ!! ティーブレイク!!」

お湯が注がれ茶葉が開き、戦士達は変身する!

「レッドティー!!」

「ブルーティー!!」

「グリーンティー!!」

「イエローティー!!」

「ブラックティー!!」

「ホワイトティー!!」

『お茶の歴史は四千年!! 喫茶戦隊! ナゴムンジャー!!』

装備はカテキンソード、カフェインマグナム、合体武器テアニンビームキャノン

『完成、シガチャオー!!』

全高50m、六機の合体変形により完成、意志を汲み取り動きをトレースすることによ
23・ Alice Dee
>>[[14894984]]

【国防戦隊腐っても虎ナンジャー】


彼、彼女らは、普段は一般市民、町民、村民として身を潜めており、いまが昔ならば【草】と呼ばれていたかも知れない。

いや、いやいやいや!

我らが祖国に魔の手が忍び寄ろうものならば、彼、彼女らは一命を投げうってでもそれを駆逐、排除するのである。


テレビで良く見る戦隊もの

それぞれ特徴的でそれぞれが微妙に色の違うコスチュームを着て

彼、彼女らは日夜防衛に努めているのであった!

「腐っても虎ナンジャーパッションパールレッド参上!」

「腐っても虎……アメージングミラノレッド参上!」

「腐っ……コルドバレッ
22・ Borderfield
>>[[14894984]]
『サイクルマン』

 地元自治会で人一倍正義感の強い浅見大貴は、昼間はメッセンジャー便の仕事、夜は自治会の防犯パトロールへと勤しんでいたが、ある夜轢逃げされ、その瞬間、その車の運転手が3分前に強盗を働いていたという幻影を見て病院で目を覚ます。

 退院し、ニュースで運転手が逮捕された事から、その幻影が真実であった事を知った浅見は、プロテクターとヘルメットで身を固め、特殊超合金フレームの新しい自転車に跨り、防犯チェーンを武器にヒーロー活動を始めるのだった。
21・ Alice Dee
【ヒーロー、ヒロイン、正義の味方だー! イベント】

作品の投稿はこちらからどうぞ。
20・ Alice Dee
【タイトル、作品概要で注目集めよう! イベント】

作品の投稿を締め切りますm(_ _)m

なんと、なんとなんとなんと

今回は二作品のみの参加となりました。

以下

>>[[14763999]] 遊護彩音香
>>[[14775532]] Alice Dee

引き続き

サークルメンバー方々は投票板より投票を行って下さいませ。
18・ Alice Dee
>>[[14752895]]

題名:【あちら西新宿寿派出所前私立小岩井じょんがら女学院/乙の章】

ジャンル:【青春学園ファンタジー】


 外宇宙から飛来する無数の引責、姻戚、隕石!

 バラバラとなった隕石群は大気圏にて萌やし、モヤシ、燃やし尽くされる筈であったが、塵に等しき燃えカスは粉雪の如く地表へと舞い降りる。

だが!

だが!

だがねっ!

それは単なる隕石の燃えカスなどではなく、未知なる惑星から飛来した謎の生命体であったのだ!


 やがて日用品に擬態した謎の生命体達は、私立小岩井じょんがら女学院の生徒達を宿主として、学園内で生き残りをかけた闘いを繰り広げるので
17・ ねたふり狸
>>[[14752895]]
【ブレイブエンジェル】

【(多分)ファンタジー】

――――
 地球汚染化が加速する現代。
 人類と現代文明を滅ぼそうとする『滅却の使者』が暗躍。
 崩壊する他国、最後に残された日本。しかし『滅却の使者』は止まらない。
 始めは成り行きでも、立ち向かう四人の男子高生。

「行くぞ!!」

「おう!!」

「Embody my brave heart!!」

 瞬間まばゆい光に包まれ、背に純白の翼を持つ四人の美少女が。

「灼熱のごとく燃ゆる、炎の天使! アークエンジェルミカエル!!」

「大気に舞い踊る、風の天使! アークエンジェルラファエル!!」

16・ Alice Dee
【タイトル、作品概要で注目集めよう! イベント】

上記イベント投稿作品はこちらからどうぞ

今イベント用の作品はこのアンカーつけて投稿お願い致しますm(_ _)m
15・ Alice Dee
モバサーでのイラストに付けたSSです。


【鎧の精霊】

 千年のその昔、イングランドの若輩王は森の中で道を見失ってしまい途方に暮れていた。

小さな湖が視界に入ってきたのは、日もその姿を稜線に隠そうかといった夕刻のことである。

 湖の縁に辿り着いた王は激しい喉の渇きからか水の中に泥で汚れた顔をつけ、そして水を飲んだ。

「そこの者、この聖域なる湖を血混じりなる泥で汚してくれたな」

 王は背後からの声に驚き振り返る。
全身に鋼の鎧を着込んだ騎士であろう。剣を手に、怒りをぶつけてくる。

「大変申し訳ない。そうとは露知らず喉の渇きに負けてしまったのだ。どうか許して貰いたい」

 王は身につ
14・ Alice Dee
【記念すべき第0回SSお題イベント】


投稿作品は以下の4点となっております。

傘下して下さった皆さん有難うございましたm(_ _)m


作品リスト

>>[[14667132]] Alice Dee
>>[[14667864]] 銀兜
>>[[14668183]] 織姫ナナ
>>[[14687227]] 遊護彩音香


13・ ねたふり狸
>>[[14687202]]>>[[14687212]]>>[[14687218]]
【サクラマウ】
12・ ねたふり狸
「おそばに置いてください。私は今の道を選んだことを悔いてなどいません」

「香織……」

 いつになく凛として断言する香織に、時音は胸が熱くなる。
 二人は固く抱き締めあい、体温を分かち合う。

「共に居よう。けして離さない。いつまでも」

「はい。私もけしてお離し致しません。いつまでも」

 互いに誓い、触れるだけの口づけをかわした。約束を確かめるように。

「……持ってきたね?」

「……はい」

 香織が袂から小瓶を取り出す。その小瓶を受け取り、時音は尋ねた。

「父上や母上には何か残して来たかい?」

「手紙を……時音様は?」

「髪をひとふさ包んでおいた」

 時音は小瓶の封を切り、
11・ ねたふり狸
「嫌かい?」

「そんなことは……もう、時音様の意地悪」

 微笑んで尋ねる時音に香織は赤く染まった頬を膨らませた。しかし腹を立てているわけではないのは、その漆黒の大きな双眸を見れば解る。
 時音が香織をいとおしく想うのと同じように、香織も時音を恋い慕っているのだから。

「……見事な桜ですね」

 照れ臭さに耐え切れず、香織は話を逸らした。しばし、二人揃って月光に輝く満開の桜を眺める。だがいつの間にか二人は再び見つめあっていた。

「去年も見事な桜でした」

「あのときは日の光の下。桜と戯れる香織は美しかった。けれど、今、月灯りの下、私を見つめる君はなお美しい」

「と、時音様……」

 優
10・ ねたふり狸
【サクラマウ】

 桜色がひらりと舞い降りる。
 次々に散る小さな花弁は、ふわりふわりと前後左右しながら落ちて、地面を薄く敷き詰める。
 雲のない空に白い満月。
 月光と桜色が降る夜。
 きらりきらり。
 ひらりひらり。

 裏山の桜の大樹に寄り掛かり、時音は香織を待っていた。
 香織を想うと胸が暖まると同時に、針で刺したような痛みも感じる。
 密かに想い、慈しむだけにとどめれば良かったか、とも思う。
 しかし、想い合っていることを互いに知ったとき、初めて結ばれたとき、香織が泣き出しそうな笑顔で「嬉しい」と言ってくれたことが、なにより嬉しかった。

「御待たせ致しました!」

 澄んだ声に、時
9・ 笹野葉ななつ
>>[[14668120]]
>>[[14667999]]
【狂い桜】まとめ
8・ 笹野葉ななつ
>>[[14667999]]
【狂い桜】

あいつは、嘆いていた。どうしてと何度も問いかけて、俺に泣きついたりもしていた。哀れとしか言えない姿だ。
だからこそ、あいつを殴ってやったんだ。


「お前がしっかりしなきゃ、ダメだろ!」


これがどんな効果があったかわからない。だが、あいつは決意したらしい。そして委員長を連れて、咲き誇る桜の前で約束した。


「君と絶対に結婚する」


どんな重たい決意をしたのかわからない。だがそれが、委員長を勇気づけた。

そして数年経ち、二人は結婚したらしい。生意気にも毎年のように幸せな年賀状を送ってくれる。


「俺も幸せになりたいな、くそ」


7・ 笹野葉ななつ
【狂い桜】

何年前の話になるだろうか。その桜の下で告白した少女がいたそうだ。まあ、その桜は一年に一度あるかないかという頻度で、夏に咲き誇る樹齢百年のおじいちゃん。気味悪がる人間もいたが、面白がって花見をする連中もいた。

そんな桜が狂い咲く年、勇気を持って告白したのが俺のクラスの委員長だった。長年、想いを寄せていた幼馴染みに告げたとかどうとか。そいつは俺の友達であり、顔見知りだった俺は驚いた。

その後は順調に交際が続いたらしい。のろけ話をよく聞かされた俺は、正直ムカついたものだ。
だが不幸というものは突然やってくる。委員長が白血病になってしまったんだ。最悪なことに、急性と告げられた。ドナー

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