クトゥルフ神話について
クトゥルフ神話についての説明です。
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4・ 鬼海 鎮
「クトゥルフ神話」という語は長らくダーレスの考案とされてきた。そのため、「クトゥルフ神話」はダーレスが独自の見解を加え体系化した後の呼称として、ラヴクラフトの作品群やその世界観を指す「原神話」や「ラヴクラフト神話(Lovecraft Mythos)」と区別する意味で、「ダーレス神話(Derleth Mythos)」と呼ばれることもあった。特にダーレスによって持ち込まれたとされている、「旧神」「旧支配者」という善悪二元論的な対立関係に否定的な立場の読者はこの両者を明確に区別しているが、近年、ラヴクラフトがダーレスの「旧神」設定を自作に取り込んだ形跡が指摘されてもいる(注5)。

3・ 鬼海 鎮
1974年出版のラヴクラフト全集を訳した大西尹明はクトゥルフと表記した理由を「発音されると考えられる許容範囲内で、その最も不自然かつ詰屈たる発音を選んだがため」としている。なお、ラヴクラフトの作品中で明確に「人間には発音不可能」とされているのは、「Cthulhu」と「R'lyeh」のみである。
この神話体系で用いられた固有の名称は、後の作家たちにも引き継がれているが、名称に伴う設定については各作家の自主性に任され、たとえばコリン・ウィルソンの『精神寄生体』(注2)や『賢者の石』(注3)では、本神話大系の名称にも使用されている邪神クトゥルー自体はあくまでもラヴクラフトの創作上の存
2・ 鬼海 鎮
1.概要
パルプ雑誌の作家であるハワード・フィリップス・ラヴクラフトと、友人である作家クラーク・アシュトン・スミス、ロバート・ブロック、R・E・ハワード、オーガスト・ダーレス等の間で、架空の神々や地名や書物等の固有の名称の貸し借りによって作り上げられた。
太古に地球を支配していたが現在は地上から姿を消している、強大な力を持つ恐るべき異形のものども(旧支配者)が現代に蘇るというモチーフを主体とする。中でも、旧支配者の一柱であり、彼らの司祭役を務めているともされる、太平洋の底で眠っているという、タコやイカに似た頭部を持つ軟体動物を巨人にしたようなクトゥルフは有名である。

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