SS村・クマノミの棲む小屋
クマノミの妄想をぶちまけるゴミb……宝箱となっております。 僕以外の投稿は当然行えませんが、見るのは自由なのです。 尚、ここには他者のSSをリメイクしたものが無断で投稿される恐れがあります。
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3・ クマノミ3世号改
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「会食……ですか?」


今頃になって、血の繋がらぬ縁者と。


「お前が亡き母を想い敢えて遠ざけていたのは知っている。しかし、もう二十年になる」


二十年ーー。


もうそれ程経つのかと、言葉にし尽くせない感情が去来する。


「お前も私も、いつまでも過去に囚われている訳にはいくまい。分かるな?」


自らの愛した者を実の息子に拒絶され続け……父上の苦しみはさぞ大きいだろう。


しかし、皇子……アンプール。


あの男の裏には何か計り知れない闇を感じる。


不安は時が過ぎても薄れる事はなく、寧ろ濃くなってゆくばかりだった。
2・ クマノミ3世号改
【魔導兄妹・改】




ーーもう何年前になるだろうか。


父上が私に王位を譲り、魔導書院の管理責任者である『法皇』の座に就かれたのは。


神聖魔導王の証たる鎧を身に纏い、国の為、民の為に天命を尽くすと誓ったのは。


ジュノンーー私の妹に初めて会ったのは、そんな折だった。


私が幼子だった頃、父上は亡き母上の代わりに、新たな后を迎え入れられた。


トリスというその女性は、父上の遠縁に当たる方で、既に家庭を持っていた。


しかし、先の戦で主人は父上を護り、命を落とした。


父上はその者と約束を交わされたらしい。『残された妻と子を配偶し、格別の地位を賜わす』と。


事実、現在では后

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