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小説の技術UP
夜神颯冶
2018/2/26 | 更新 2018/5/31
小説しりとり
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18・
夜神颯冶
5/31 23:05
ただ抱き締めるだけで、僕は君の温もりの中に
埋没し溺酸し涙が溢れた。
二度と手に入らない温もりを胸に刻み込み、
どうしようもない憤りと、愛しさと、破壊衝動と、愛と、独占欲と破滅の中で僕は狂った様に笑っていた。
徐々に失われていく彼女の温もり。
彼女の生命の温もりが止めどなく溢れだし、
失われていくのを感じながら、
僕は嗚咽を噛み締め、狂ったうめきを漏らしていた。
「殺してやる・・・ 」
「この世の全てを殺してやるよ」
憎しみの狂った笑みがもれていた。
この世の全ての人間よ思いしれ。
皆殺しの宴の始まりだ!
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17・
秋桜
5/25 20:06
「ルナ。あなたの名前の意味は、「月の女神」。
アタシの名前は「ツキ」。月つながりで仲良くなれて、本当にうれしかった。
アタシは「人狼」だけど、こんなアタシでも、まだ、親友でいてくれる?」
それが彼女の最後の言葉。
村人たちが見守る中、猟師は一切の躊躇を見せずに、彼女を撃った。
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16・
夜神颯冶
4/26 11:02
拙《つたな》い言葉の端々《はしばしに》に
彼女の心の叫びが滲《にじ》んでいた。
僕はたまらず彼女を抱き寄せる。
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15・
夜神颯冶
4/6 10:51
太陽が月に隠れる季節。
始めに偽の予言者が、
次に本物の救世主が現れる。
一人は耳に心地良い嘘を、
一人は聞きたくない残酷な未来を告げる。
予言者は信仰を得、救世主は迫害される。
真実を開くパンドラの日、人々が求めた希望の火は消えるだろう。
エルムの福音書 16章 15節《せつ》。
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14・
亜衣藍
4/6 9:34
>>[[27350995]]
兎にも角にも、行かねばならない。
昨夜のうちに、荷物は纏めておいた。
「ナンバー1230、行動開始」
無機質な声に対し、こちらも素っ気なくそう告げ、扉を開けた。
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13・
夜神颯冶
4/5 12:03
スカイブールの瞳が映すのは灼熱にのまれ
熔鉱炉と化した村だった。
その絶望の夕焼けの中で彼女は呪った。
私がいなければきっと全てうまくいったのだと。
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12・
亜衣藍
4/5 11:33
誕生石は、何だったのか?確か、一度は聞いたはずだが忘れてしまった。
そもそも何月生まれだったのか、それだけでも記憶しておけばよかった。
そうしたら、指輪を用意できたのに。
「マサト、ジカンデス。シュッパツジカンヲスギテイマス」
その無機質な声に、少年はため息をついて答えを返す。
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11・
兄者
4/5 9:17
西に月が沈みかける頃。
朝から今にも一雨来そうな雲行きが小さな家の窓に写し出される。
ベッドから、覚醒した少年は重苦しい表情で覚醒した。
酷く嫌な夢を見たかもしれない。
そういう感覚だけはあるのにハッキリと覚えてはおらず、背中でびっしょりに濡れた寝汗と、この心臓を鷲掴みにされたような息苦しさがそれをなんとなく感じさせていた。
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10・
夜神颯冶
4/3 19:17
イメージした彼女のひょうそうは、
現実の彼女を前にあっけなく砕け散った。
現実の彼女はあまり透明で儚く美しかった。
あの日見た夢の続きに彼女は立っていた。
あの日の約束の中に。
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9・
亜衣藍
4/3 10:54
ただ、どうしても気になるのは、これから行かなければならない都市についての噂である。曰く、そこは間違いなく楽園であり極楽浄土だと。
ただ一方では、それとは真逆の説もある。
そこは地獄であり、一切の安寧無い世界だと。
どちらが本当なのか……行ってみなければ分からない。
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8・
亜衣藍
3/16 18:54
波間に漂う小舟のように頼りない己が身の上を思い、少年はそう呟いた。
しかし、いつまでも、ここで佇んでいるワケにもいかない。
ほら、そこまでヤツらがやって来た!
「それじゃあ、もう、行くね」
意を決して、少年は別れの言葉を投げかけた。
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7・
夜神颯冶
3/13 21:57
時を刻む夕日が水平線に沈む寸前の、
最後の命の炎が燃え尽きる様な、真っ赤な流血の瞬間が少年は好きだった。
「ねえシノン、僕頑張ったよね。
もうそっちに言ってもいいかな」
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6・
亜衣藍
3/13 15:18
ニライカナイ。沖縄に伝わる理想郷を、そう呼ぶらしい。
しかし……徐々に覚醒する意識と、視覚に入ってくる真紅の情景が、男へ現実を伝える。
ここは、極楽でも理想郷でもないと。
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5・
夜神颯冶
3/11 20:53
カラスのくちばしにくわえられもの言わぬ彼女の眼球が、静かにこの世の悪夢を睨んでいた。
深紅にそまった世界をさ迷うように。
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4・
亜衣藍
3/11 19:35
酩酊状態にあって、どうやらこの世のモノとは思えぬ夢を見たようだ。
それは桃源郷か、果たして末法の世か?
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3・
夜神颯冶
2/26 21:46
例えるなら、シャボン玉の様に儚く消える夢。
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2・
夜神颯冶
2/26 21:41
泡沫(うたかた)の夢の中にいるようだった。
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埋没し溺酸し涙が溢れた。
二度と手に入らない温もりを胸に刻み込み、
どうしようもない憤りと、愛しさと、破壊衝動と、愛と、独占欲と破滅の中で僕は狂った様に笑っていた。
徐々に失われていく彼女の温もり。
彼女の生命の温もりが止めどなく溢れだし、
失われていくのを感じながら、
僕は嗚咽を噛み締め、狂ったうめきを漏らしていた。
「殺してやる・・・ 」
「この世の全てを殺してやるよ」
憎しみの狂った笑みがもれていた。
この世の全ての人間よ思いしれ。
皆殺しの宴の始まりだ!