マジ万字!企画 ミーティングルーム


ガチンコ対談部屋 書評会(紅屋様用)
 一つの作品(プロ、古典)を取り上げて、分析してみます。 今回の課題図書  『アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー』(ハヤカワ文JA)より。 「月と怪物」(南木義隆さん著)
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書き込み 8件

8・ 水谷遥
社会体制についての疑義はSFの典型的な手法ですが、そこから最後に宇宙へ飛び立っていく背景も美しかったです。
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7・ 水谷遥
>>6 ・紅屋 楓(多忙) さん
あぁ、なるほど!
全くセラーヤの名前の由来にまったく気づきませんでした。最後の台詞も色の示唆がありますし、月との背景は狙っているでしょうね。

私が好きだったのは「SF」の規模と使い方です。
「共感覚」はミスリードであって、それに翻弄される人間の社会の闇に切り込む作風。
私の定義ではこれは「ハード」SFのジャンルには入らないのですが、(科学の成立が重要ではないので)、こうした方法だとサスペンス的に謎が出されて行き、人を選ばない面白さがありますね。
短編の性質もあって、深く書き過ぎないのも程よくエンターテイメントになっていたと思います。

ハードSFは
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6・ 紅屋楓
>>5 ・水谷遥 さん
返信が遅れてしまい、申しわけありません💦
しばらく多忙でして💦💦

やはり、エカチェリーナの最期の台詞が好きです。

セーラヤに赤い軍服を着ているけど、「青色」だと言われたところ、セーラヤの名前が灰色に由来するところ。
これら二人の関係と、宇宙の、(灰色の)月と(青い)地球にリンクしているように感じました✨
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5・ 水谷遥
>>3 ・紅屋 楓 さん

因みに、私は文章への感想が苦手なので、紅屋さんお願いします(笑)
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4・ 水谷遥
>>3 ・紅屋 楓 さん
構成面で言えば秀逸だったのが、これもプロローグですが「姉」の逞しさがほんの数文差し込まれるのですが、二・三文かな? あのポイントが凄くよくて、アクションでナレーションを引き締めるだけではなく、同時にキャラ立てにもなっていて、しかも数文! というところが素晴らしかったです。

後「SF」要素としては「共感覚」がありましたが、あれがメインでは無いんですよね。それに踊らされた狂気があり、その狂気に囲まれた主人公達の悲哀がメインテーマなのが、良かったです。安直じゃないところ。

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3・ 紅屋楓
>>1 〜2・水谷遥 さん
さっそく始まっていましたね! 部屋立てありがとうございます。
スケールダウンの手法、私もとても好きでした。
ソ連の社会情勢から話の流れが(一気に)飛びますが……締めの一文まで、小説というか一本のドキュメンタリーを見たような。
そうなんですよ、冒頭でナレーションを聞いて(読んで)いて、着地点にぴったり収まるところが。
メインとなる二人ではなく一歩引いた第三者を語り部にすると、読書も同じように追っていけるんですよね。
私、今まで当事者の回想しかやったことがないので、客観視する方法もいつか試してみたいです。

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2・ 水谷遥
もう一つ目を惹いたのが、主人公の交代。
ちゃんと主人公「姉」を不在にして、次の主人公「妹」へ変更する。「妹」はどちらかと言えば語り部で、謎の全体像を客観的に語る事でより「主人公」を際立たせる。
二重のキャラ立てが凄く上手かったので、どこかでパクリたいです(笑)
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1・ 水谷遥
まず構成から。

ページ数の使い方が抜群に上手いですね。
特筆はいくつかありますが、私的に一番は、プロローグです。

まずソ連の社会情勢という大枠から入り、徐々に「姉妹」へスケールダウンしていくやり方。ナレーションで繋ぐ方法で、映像でやると予算ばかり食う方法なので敬遠されそうですが、小説だとこれが凄く効果的。

ページ数の削減にもなり、読者への情報提供にも最適で、最終的に姉妹、というか「姉」に着地する事で主人公と共感が同時に生まれる素晴らしいプランでした。
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