✨リレー小説.恋愛✨
恋愛概要/_news_view?cn=2411181 忙しいんで、概要書くまでちょっと待ってて下さいorz ささ、楽しくいきましょ🎵
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9・ 黒杉 桂
もう話もしてくれないんだね。
やっぱり、あたしなんかが幼馴染みって嫌なんだ。
あたしは翔ちゃんみたいに人気ないし、取り柄なんてないし…。


しばらく真っ暗になった空間を見つめていた。

―ポタ ポタ

「あ……雨だ」

あたしの心も雨みたいに流れていけばいいのに。
翔ちゃんとは、前みたいな仲良しな幼馴染みにはなれないんだ。



あたしと翔ちゃんはもう―…。



7・ 黒杉 桂
あれからどれだけの時間が立ったのだろう。
あたしはいつの間にか眠っていた。

「あ…翔ちゃんの部屋から明かりが漏れてる」

いつ帰ってきたんだろう。
声を……かけようかな。
拒絶されたらどうしよう。
怖いけど頑張ってみよう。

―コンコン

あたしは震える手で窓を叩いた。

「し、翔ちゃん…未来だけど、今ってちょっと話せるかなぁ?」

前みたいに明るい声で話したい。
また一緒に登校したい。

「………」

翔ちゃんから返事がない。
明かりだけついてて、部屋にはいないのかな。

―パチン

あ…。
なんだ…いたんだ。
6・ 神山叶花
あたし達の家は閑静な住宅街に並ぶ一軒家。
色んな種類の塀を越えて、2つ目の角を曲がれば真っ先に見えるのは、翔ちゃんの家の2階の全部。

あたしの部屋との反対側が全て見えちゃうから、翔ちゃんの家の2階はいつもシンプルな青で統一されたカーテンが閉めてあるのだ。

人がいるならカーテンは開いてて、時々笑い声が聞こえたり翔ちゃんのお母さんの怒鳴り声が聞こえたり‥まるで1つの音楽みたいに色んな“音”が漏れてくる。


いつものように、角を曲がったけど今日の翔ちゃんの家は、どこも閉まったままで誰も帰ってないみたいだった。

部活の友達とかと話し込んでるのかな?
まだ帰ってないんだ……

そう思うと、少しだ
5・ 神山叶花
ひとりきりの帰り道はなんだか少し寂しくて、あたしは早足で家まで歩く。

────やっぱり男女の幼馴染みって、こんな呆気ないのかな?


頭の中は翔ちゃんでいっぱい。
昔みたいに、ってもう出来ないのかな?
この“溝”━━━━━あたしから踏み込めばなくなるかな?

翔ちゃん、もう帰ってるかな?


さっき校門を出る前に見た学校の時計は既に5時半を過ぎていた。
どうりで空の夕焼けが薄暗いわけだ。
だからこそ、この時季ならどんなに遅くまで部活をやっていたとしてももう帰ってるはず。

ちょっとだけ勇気を出して、今日は窓を開けてみようかな……
きっと、このぎこちなさも前みたいに他愛のない話をしたらなくなる
3・ 神山叶花
「━━━━よし‥こんな感じ…かな?」




教室の掲示板に“保健だより”と書かれた紙をあたしは貼り付けた。

中学2年の秋。
あたしは、保健委員になっていた。
─────自分の意思でなったんじゃないけど。


翔ちゃんとまったく会話をしなくなってもう1年近くになる。
最初の頃は授業がどう、とか部活がどう、とかあの子はどう、とか友達の話とかしてたけど、だんだんと生活に慣れて来るとそんな話もしなくなって、いつの間にか窓を開ける事をしなくなった。
相変わらず、あたしは自分の意思で何かをやるという事が苦手で流されるように過ごしていただけなんだけど。


今こんなに翔ちゃんの事を考えてしまうのは、最近
2・ 神山叶花
子供の頃のあたし。
何をするにも“翔ちゃん”の後をついてって、“翔ちゃん”の真似事ばっかりしてた。

“自分”っていうものを持っていなかったのかもしれない。


それでも、“翔ちゃん”がしょうがないなぁって顔をして相手をしてくれるから、あたしは思いっきり甘えてた。
だって、幼馴染みってそういうものでしょ?

傍にいるだけで落ち着くんだもん。


あたし、山田未来(やまだみく)のお隣に住む佐藤翔(さとうしょう)こと翔ちゃんとは生まれた時からお隣同士の幼馴染み。

窓を向かい合わせて翔ちゃんとは部屋もお隣で、小学生の頃は窓からお互いの家を行き来するほど仲が良かった。

あっちは男子、こっちは女子な

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