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ヤスユキ
2011/10/10 | 更新 2016/9/18
小説練習板(課題枠)
ここはみなさんに小説の練習をしていただくスレです。互いの文章の長所、短所を指摘しあう事で、長所を伸ばし、短所を埋め、腕を向上させましょう。 ルールは、私中臣レンタ(10/10現在はヤスユキ)の
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16・
変人
9/18 14:10
自殺しようと思っている。
けれど、自殺するにも方法という奴が肝要だ。首切りは怖い。首吊りは場所が無い。入水なんて苦しいと聞くから、以ての外だ。そんな訳で、飛び降り自殺にしようと思い立った。
長い、其れこそ永遠にも思える階段を、一歩一歩踏みしめ、登る。
その度に、生きてから今までの記憶が思い浮かぶ。
小学生の頃、運動が出来ず虐められてた自分。
中高生の頃、有名な不良のパシリだった自分。
そして、今。大学にも行けず、職にも就いていない。端的にいって屑な、自分。
碌な人生じゃない。生まれてから今まで負け組。今更ながらに後悔の念が湧き上がる。
やっと、屋上に出る。外を見て、僕は思わず、口を開け、惚けて
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15・
鷹切羽
2/19 0:07
一ヶ月前を思い出す。
今日と同じ、純白の欠片舞う灰色の空の下、センター試験の日だった。
僕は、迷子の姉弟を見捨てた。
迷って迷って泣いていた彼女達を。
僕の一生と彼女達の涙を天秤にかけ、自分自身を取ったんだ。
仕方がない、と自分に言い聞かせて。
そして今日。
某大学の二次試験の日。
電車の時間まであと三十分。
幸か不幸か……いや。
『幸福』なことに。
またしても迷子に遭遇した。
「……あは」
笑みがこぼれる。
何だこれは。
何のご褒美だこれは。
まさか罪滅ぼしのチャンスがあるなんて。
それともこれは、試練的な何かなのか?
『自分』か『見ず知らずの子供』、どっちか選べというのか?
大丈夫。
今度
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14・
タケノコ
1/31 14:15
隠れていた太陽が顔を出す。陽に照らされて、溶ける雪。凍っていた水も、次第に溶け始め、水が流れる音がする。
そんな、山の頂上に、大小二つの雪だるまが寄り添うように、並んでいた。まるで、親子のように。
二人はだんだん、溶け始める。暑くてだんだん、汗をかく。
「怖いよ……お父さん」
小さな雪だるまが言った。
「大丈夫だよ、坊や……」
優しい、穏やかな声。大きな雪だるまは、ゆっくりと言った。
「私たちは、溶けて水になる。そして、長いながい旅にでるんだよ」
「旅?」
「そう、旅だよ。水は流れて海へ行く、太陽によって暖められた水は、上気となって舞い上がる。そして、雲となって旅をするんだ」
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13・
タケノコ
1/14 8:04
去年の冬を思い出す。去年も白く煌めく冷たい雪が舞っていた。
センター試験か……。
同じ受験生がたくさんいた。受験票を手に持って靴箱に向かう。不安そうだが、自信に溢れている者。不安を隠しきれず、あたふたしている者。いつものように、友達と話している者。
高校の先生たちも張り切っていた。みんなに配るキットカット。
鞄に入れたが、鞄の底から数ヶ月後に粉々になって発見される。
教室割りは、知っている人は誰もいなかった。一人での勝負だ。さて、一時間目は現代社会か……。
鞄を開けて教科書を取り出す。不安とは裏腹に、少しわくわくする気持ちもある。
数ヶ月後は、どんな未来が待っているのかと……。
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12・
鷹切羽
1/14 4:43
「行ってきます」
玄関を閉め、歩き出した。
イヤホンをして、お気に入りの曲を流す。
今日はセンター試験の受験日だ。
空には無数の純白の欠片が、ひらひらと舞っている。
まるで空すらも激励してくれているようだ。
と、その時。
「……マジかよ」
しばらく先の公園の、この町の地図が書かれた掲示板の前に、九歳くらいの女の子が弟らしい男の子の手を引きながら、地図と手元を見比べている。
あれは……迷子。
泣き出した男の子を、女の子が必死に宥める。
今日は、今日に限っては、『そんなこと』に構う暇はないんだ……!
心の中で謝りながらその横を素通りする、僕。
「あ……す、すみません、道を教えてくれませんか?」
音
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11・
タケノコ
1/12 20:06
管理人さんの変わりに、お題を出さしていただきますm(__)m
お題は「雪」です。
どうぞ、折り入ってご参加ください。
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8・
鷹切羽
1/10 0:20
「『勝ち負け』っつうのはよォ」
「はい?」
「何なんだろうな?」
「質問の意味が分かりませんが」
「いやあ、世の中じゃあ『勝ち組』だの『負け組』だのっていうじゃねぇか。しかし昔の偉い人は『勝者に成長はない。敗者は成長する』なーんつってんじゃん」
「そうですね。誰が言ったのかは知りませんが」
「まあ、そいつぁ置いといて、だ。じゃあこの場合、『成長した』っつう観点で見りゃあ、『勝った』のは『敗者』の方なんだよな」
「ふむ。そう言う見方も出来ますね」
「しかし、『現象』としての『勝利』を手にしたのは、やっぱり『勝者』な訳でよォ。この場合、じゃあどっちを『勝ち』と断ずれば良いのか?ってふと思った訳よ」
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7・
タケノコ
1/8 23:05
風が一気に吹き抜ける。強い風が前から吹いてくる。神様は俺には見方をしてくれないようだ。向風だ。
俺は間違ったことをしたとは思っていない。ただ、俺は生きたかっただけだ。ただ、自分を守るだけ。
目の前で剣を握って立っている少年の目は、怒りに染まっていた。君も同じことをしようとしているとは、気づいていないようだ。
そっと刀を抜いた。こうして、争いの連鎖は続けられる。消えることは無いのだ。君もいつか気づくだろう。
少年は、前に一歩踏み出した。負けても構わない。しかし、私は手を抜かない。若者の力を試してみよう。
刀がぶつかり、火花が散った。若い息吹を感じる。しかし、まだ弱い。でも、
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5・
ヤスユキ
10/11 18:03
文字通り、後一歩だった。本戦出場を賭けた駅伝大会。10位に入れば本戦という戦いで、本当に、物理的にあと一歩の差で俺は11位となった。
俺のせいだ。坂の時、しんどくてペースを落としたから。最後の最後に全力を出し切れなかったからだ。
俺は先輩達の努力を、全て無駄にしてしまった。先輩達になんて謝れば……いや、謝って済む話じゃない。だって先輩達の駅伝大会はもう一生ないんだから。
学校に戻り、俺と部長以外は全員帰った。と言うより、部長により帰らされた。残された俺は、何を言われるのかと恐怖しながら座って待つ。
「嶋田」
突然名前を呼ばれる。反射で背筋がピンと伸びてしまう。何を言われ
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4・
椎名
10/11 0:04
「お~~い、翔太~!!」
少し離れた所から呼ばれたような気がした。
数秒間そっちを見て
「……気のせいか」
「うぉい!!」
バシッ!!
思いっ切り駆け寄ってきて雑誌で叩かれた
「なにすんだよ!!鍵護!!」
「お前が先に無視したんだろうが!!」
「俺そんな事したか?」
見事にとぼける。
「まぁ、いいや
それより、コレなんだかわかるか?」
そう言ってア〇メイトの袋を見せびらかす。
「ま、まさか……」
その中身が俺の予想通りだとしたら……いや、そんなバカな……コイツは金欠だから来月まで買えないと言っていた筈なのに……
「お前……まさか、その中身は……」
「あぁ、そうだ
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3・
タケノコ
10/10 17:27
四時限目が終わって、昼休み。
さぁ、弁当食べようかな……。
弁当を机の上に置いた時の事である。
「まつだぁ、佐々木先生が職員室に来いってよ」
「マジで……ありがとう……」
俺は、何か妙な胸騒ぎがしてきた。
佐々木先生は、英語の先生である。
この前の学年末テスト、三十九点でギリギリ欠点だったからな……。
宿題も微妙だし……。
とりあえず職員室に向かう。
「失礼します」
「松田、来たか」
佐々木先生は手招きをしている。
俺は障害物を華麗にかわしながら、佐々木先生の元に向かう。
「わかってると思うけど、追試危ないから……」
いきなりきりだすか!?
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2・
ヤスユキ
10/10 13:11
課題はだいたい10レスに一回のペースで出します。人数が増えたら、課題を出すペースを遅くします。
今回のお題は『敗北』です。
とる人によって使い方の別れるお題です。500字縛りの不慣れな状況で皆さんの作風を出しきってみてください。
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長い、其れこそ永遠にも思える階段を、一歩一歩踏みしめ、登る。
その度に、生きてから今までの記憶が思い浮かぶ。
小学生の頃、運動が出来ず虐められてた自分。
中高生の頃、有名な不良のパシリだった自分。
そして、今。大学にも行けず、職にも就いていない。端的にいって屑な、自分。
碌な人生じゃない。生まれてから今まで負け組。今更ながらに後悔の念が湧き上がる。
やっと、屋上に出る。外を見て、僕は思わず、口を開け、惚けて