小説練習板(起承転結枠)
詳しくは課題枠で。 こちらは起承転結を上手く繋げる練習の為の枠です。 こちらでは起承転結各1レス、合計4レスで書いていただきます。 ルールとして、起に1レス、承に1レスと、厳格に分けるように
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書き込み 4件

5・ タケノコ
>>[[420277]]


 健太はどんどん、先に行く。

 それでも僕は、諦めないぞ!

 何分走っただろう、だんだんと体力が奪われて行く。

 健太もバテて来たようだ。

 健太を捕まえれば、待ち憧れた温かな輪の中に入る事ができる!

 僕は、最後の力を振り絞って、地面を蹴った。

振動が足から、伝わって来る。

「健太、終わりだぁ!」

「うっ……!」

 健太は、驚いて目が見開かれた顔をこちらに向ける。

 健太の汗で濡れたシャツが指先に触れる。

 僕は、健太のシャツをしっかり掴んだ。

「やっ……」

 僕は、指先がしびれるのを感じた。

「やったあぁぁぁぁぁぁ!」
4・ タケノコ
>>[[415318]]


 みんな、僕が近づくと逃げて行く。

 それでもめげずに、みんなを追いかける。

 そこに、油断してブランコのところで、話しをしている女子達がいた。

 フフフ……長い道のりだった……。

 僕はソロリソロリと、近づいて行く。

 そのとき……。

「おい、卑怯だぜ!」

 はっと、振り向くと、仕切りやの健太がいた。

「なんだよ!」

「男として、恥ずかしくないのか?」

 健太はニヤリッと笑う。

「あ、鬼が来てる!」

 女子は散り散りに散って行った。

 あ……せっかくのチャンスが……。

「健太!」

「悔しかったら、捕まえてみろよ!」


3・ タケノコ
>>[[415105]]


「鬼ごっこするもん、この指止まれ!」

 クラスで一番の仕切りやの健太が、運動場の朝礼台に上がって、思いっきり人差し指を突き立てて言った。

「はーい」

 男女問わず大半の人が、健太の近くに集まって行く。

 もちろん、僕もその一人である。

 クラスの半分以上が集まっていた。

「おし、じゃんけんしようぜ!」

 健太がそう言って、朝礼台からライダージャンプを決めて見せた。

 周りからパラパラと拍手があがる。

「じゃんけん、ぽん!」

 みんな一斉にじゃんけんをした。

 僕はグーを出した。

 周りを見渡すと、みんなパーだった。

 こんなに
2・ タケノコ
 学校生活で、ほんの四十五分だけ、教室という名の檻から解放される時間がある。

 みんなは、やっと檻から逃げ出せた、動物園の野獣のように外へと飛び出して行く。

 そう、昼休みという素晴らしい時間である。

 今日は外は晴れ晴れとしており、絶好の遊び日和である。

 こんなに素晴らしいのに、こんな檻の中にいられるかよ!

 みんなは一斉に外へ、飛び出した。


――起――

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