即興詩の森で
タイトル通り 即興詩を書いて載せましょう 浮かんできたら 書きこみましょう✨✨
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367・ 夕鷹

螺子が回って
戻る静けさ
聴こえた曲を忘れて

埃の硝子に
映っている
隠したかったもの

一つも望み通りには奏でない
一つも同じではなかった旋律

朽ちかけた外側の
螺子を引き絞る
手を放してごらん

366・ 里未りさ子
仕事辞めたくなる

向いてないってすっかり忘れて応募して、しっかり採用されて

はじめの方は良かったのにな

いつも通り、順調な滑り出し
店長に
仕事覚えるの早いね。と言われたりして

何がどうなって迷走中

ミスの連発に自分を疑い、フラッシュバックして思い出した

20年前にも、同じような会社で失敗の連続だったっけ?でもさ、

あれから子供産んだり、働いたり、結局働き続けて

仕事できるね。と褒められてたじゃん

悩みすぎて、辿り着いたチェックテストでアレ?
ドキドキしながら相談したセンターで

発達障害

見つかりました。

マルチタスクの仕事は不向きだそうで。過去を思い出すフラッシュバッ
365・ 日敦(ニチドン)
心臓の鼓動はまま4個の時計さ


でもってタイムトラベルするんだ


出会いは同時共振性さ


タイムマシンは可能だろう


それで一体何をするのか


戦争を止める為


餓えを止める為


レッツ・ゴー!!
364・ ††Lord††
君へ高鳴る鼓動
手に付かない何も
隣で微笑む君は
美しくて儚くて

後ろから抱き締める
温かく柔らかい
一つ一つの仕草
愛おしくて儚くて

吐息と甘い感触
世界の全て包み込み
眼を閉じると広がる音
聴こえてくる二人の和音

溶けて合わさる身体
心地よい熱重なる時

繋がり会う初めての糸
確かめ会う秘密の味
微笑み会う二人の形

深い眠りに墜ちて
一つになる螺旋の夜
363・ † 六花 †
【誰よりも何よりも】


明かりの道でも


暗がりの道でもなく


月明かりが照らす
貴方が歩む道


私が望む
この先の軌跡
           
           

362・ 絵乃紅
底の無い
紙コップが
ひとつ

遠い砂漠に
置き去りにされた

サンドワームの
底の無い腹の中で

だらだら
だらだら

滴り落ちた

星の数ほどに
膨れあがった

憎悪が

水となり

紙コップに向かう

さらさら
サラサラ

ただ

吹き抜けて行く風

砂漠の中で

置き去りにされた


何ものなのか

忘れ去られたものが

瞼を閉じる
359・ Z.S(つぇっつ)
白い四角
とガラス
とツリー
にライト

白い四角
と油彩画
は色無く
まぶしい

白い四角
とコップ
とワイン
とチキン
でひとり

白い四角
とガラス
と白い雪
積もる雪
黒い染み
白い四角
と白い息
358・ なす
雪の声は
しんと悴む冷たさを携え
鼻の奥の粘膜に降り立つことがある

そこへ
喜びを持ってして
思わず「君もか」
と応答してしまった場合に於いてのみ
くすくすと くすぐったいのだ

それは
指向性のある 妖精の声だ

僕にしか聞こえないんだ
と、思っていたら
「何を云う」とまた声が

案外と この声のリスナーは多いみたいで
深夜、雪の降りたベランダの
白く曇った窓越しに見る夜に
ふわり ふわりと
思いを馳せながら
宛のない手紙をしたためていたりする人に
聞こえてしまうんだろうね

きっとね
自分の歌が読まれないかと
アンテナをそばだてまっているんだね

妖精の声 あなたに聞こえる?

聞こえた
357・ 絵乃紅
冷たい冷たい
北風を茹でて
ポン酢のシャワーを浴びせる

湯気の中で
バタバタ暴れる

新しい鍋の
具材はいかが?



356・ なす
ストーブって
絶滅危惧種?

薬缶乗せたり
焼き芋焼いたり
もう誰もしないらしくて
酸素足りてないなーって思える
ぽわーっとする部屋に
赤外線反射する奴がいないなんて
信じられる?

そんなの
冬じゃないよな
355・ ☆ケイ☆
「醜い私」
久しぶりに会って



充実してそうな君をみて


僕は虚しさを感じた


なんで



君だけ幸せになっているだろうと



今の現状に満足できない自分



なんでって



一人だからだよ



君みたいに大切な人なんていない



一人寂しく毎日歩んでいるんだよ



君にわかるかい



僕の気持ち






354・ 泉乃 幸
歩き出そう

脚を前に大きく踏み出し
風を切って歩き出そう

冷たい風が刃となるが

走り出そう前へ

遥かな未来へ



名も無き障がい者の詩


353・ ☆ケイ☆
「大人の階段」

大人になるには


二十歳になったら


色んな経験をしたら


たばこもお酒も大丈夫なら



そんなのくだらない



もっともっと根本にあるもの



自分の気持ち



こどもになりたい



こどもに戻りたい



そう思ったときもう君は



大人になってるんだよ



きっとね
352・ 絵乃紅
片足を蹴り上げる

そんな気持ちを

胸の奥

したたか過ぎて

目線の奥

熟れた口先

こんなはずでは

なかったと

片足を蹴り上げる

月だけが

笑っている
351・ ☆ケイ☆
「家族」


家に帰ると



おかえりの声が飛び交う


可愛らしいこどもの声


最後は愛しいキミの声



その一言があるから毎日仕事が頑張れる



キミの手料理を食べながら



キミが一言言うんだ


大事な話があるの



まさかの別れかとぴくっとしたが



キミは一言



新しい家族が出来たみたいって



その言葉を聞いて安心して嬉しくてぽろぽろ涙を流した



これからも守るよ



キミとことど達を
349・ ☆ケイ☆
「無情」
キミの気持ちを知って


僕の希望は砕けた



まさかの事実にどこにこの苛々をぶつけていいのかが分からない



僕はキミにとっての相談相手



ふざけるな



キミのことが好きだから尽くせたが



気持ちのない人のために俺がどして尽くして仲を取り持たないといけないの



裏切られたら泣くっていいたけど



俺もすでに泣きつかれるぐら泣いたよ


俺はキミが好きな相手の秘密を知ってるけどキミには言えない



ボロボロになるの知ってるから



俺はすでにボロボロだけど


女性に負けた俺ってなんだろう


いったい



プライドもなくボロボロ


しんじゃいたい



348・ † 六花 †
自分で自分が
解らなくなる時がある


自分がどうしたいのか
見えなくなる時がある


受け止めて良いのか
背を向ければ良いのか


そんな単純な判断でさえ
下せなくなる


行ったり来たり
安定と不安定のリングを彷徨って


今はまだ
どこにも辿り着けていない


今はまだ
答えを探している


火傷しそうな
真摯な問いかけ


応えるにはまだ
時間が足りないから


回答はもう少し
保留のままで
           
           

347・ Z.S(つぇっつ)
勉強ができない
勉強が
勉強ができない

頭がわるい
頭が
頭がわるい

勉強ができない
勉強が
勉強が
勉強が、できない

頭がわるい
頭が、頭が
頭がわるい

勉強ができない
頭がわるい
勉強が、できない
勉強が、勉強が
勉強ができない
頭が、頭がわるい
できない、できない、できない
勉強が、勉強ができない
頭が、頭がわるい
できない、できない、できない
頭がわるい、わるい
勉強ができない、頭がわるい
勉強が、勉強が、頭がわるい
できないできない、頭が頭が
わるい、わるい、勉強が
できない、わるい、頭が
わるい、できない
勉強が、頭が、わるい
頭が、勉強が、できない
頭が、できない
勉強が
346・ ☆ケイ☆
「女心」
貴女の心がわからない



僕にどうしてほしいのだろう



関わらないでほしいのか



もっと向き合ってほしいのか


僕は貴女に夢中なの



わかったほしい



僕の想い


貴女に届いてほしい



熱い想い


345・ † 六花 †
【梔子(クチナシ)】


ガラクタだもの


好きに振り回されて
削れるだけ削れて


遺ったモノは何も無い


微かに塵芥が漂うだけよ?


ガラクタだもの


いつもの光景
いつものやり取り


野晒しなんて


日常の出来事よ?


ガラクタだから


このままで良いの
これで良いの


誰もが願う事だから
誰もが望む事だから
           
           

344・ ☆ケイ☆
「届かないキミ」

キミという存在が

なぜか

遠く遠く感じる

キミから伝わる温もり

人柄

全てを知り触れたいって願う

それを阻むものがいて

それがつぶやく

キミには触れることが許されていない

遠い存在だと

それでもそんなキミの

可愛いらしく美しい姿に

僕はただただ惹かれる
343・ † 六花 †
おつきさまをみてると


なぜか
とてもくるしいの


おほしさまは
なにもおしえてくれない


おつきさまも
なにもはなしてくれない


おつきさまをみてると


すこしだけ
あたたかいの


でもやっぱり


くるしくていたいのは
なくならないの


おつきさまは
きっときょうも


なにもはなしてくれない
           
           

342・ ☆ケイ☆
「笑顔」

罪深い貴男

貴男の隣に新しいあの子が

可愛い子だったけど

何より辛かったのは

私が見たこともない笑顔を

あの子に見せてたこと

私じゃダメだったのかな

私の何がダメだったのかな

私は貴方が愛しくて

恋しくて

なき続けた

あの日から
341・ なす
こうもり傘や
こうもり傘

雨粒は街路樹の葉を越えて
路面を打ち
弾むその姿や
今にも、ピアノ線を弾かんと
喜びまでも携えてゐると云うに

何故に、そう悲しみなさる

あなた、俯いてさえゐるではありませんか

こうもり傘や
そこにやはり、あなたを庇うその姿、
立ち枯れた白樺の木を思わせるあなたに
私は、何とお声掛けすれば良いのでせうか




340・ ☆ケイ☆
「欲求」

ふと現実を見るとき


自分の隣にはいない


前までいた人の事を思い出す


幸せだろうなと


現実的に充実しているはずなのに


ひと肌恋しく


温もりがない


今の自分に足りないものであり


今必要なもの


誰でもいいわけではない


それでも偽りでも真実でも


どちらでもいいから


今の自分を満たしてくれる


温もりを与えてくれる人が傍に居てほしい


切実に





339・ † 六花 †
【PRESENT】


貴方からの言葉が
届く度に


私は私の感情を
理解する


貴方からの言葉を
なぞる度に


私は私の感情を
噛み締める


貴方からの温もり
貴方から贈られる風


届いてる


私の躯と心に


誰にも浚う事を
許していない奥底にまで


届いてる


貴方から私へ


だから今度は


私から貴方へ――
           
           

338・ † 六花 †
【対岸】


冷めた訳じゃない


要らない訳じゃない


諦めとも嫌気とも違う


ただ
距離が欲しい


君と僕の絶対的な
           
           

337・ † 六花 †
【ランタン】


貴方と私が望む道に


明かりを点けよう


貴方と私


双つの炎で
           
           

335・ ☆ケイ☆
「滝」

暑かったはずの気候

ある滝の近くで空気が変わる

神秘的なその空間に

自然がそのまま残り

木も生き物も全ていきいきと

この空気に

癒されて

新たな一歩を歩もう

また明日から
334・ † 六花 †
貴方にはユーモアが
足り無さ過ぎるわ


ほら
お口を開けて?


スパイスをふんだんに効かせて
調理してあげるから


捻くれた根性も
砂糖菓子で可愛らしく
デコレーションして


デザートとして
添えてあげるわ


堅くなってしまった
貴方のマシュマロも


きっとこれで
柔らかくなるでしょう


ねえ?
欠けてしまっている貴方
           
           

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