そんなことないですよ(*^^*) 東堂兄弟に会えることが読めることが嬉しくて楽しくて本当に幸せです(*´∀`*) 作品公開して頂き、ありがとうございます! 涼森巳王さんの作品に出会えて良かったです。どのシリーズも大好きです! その中でも、ずーっと心に残っていて読みたくてたまらないストーリーがあったので感謝しかないです。 出雲御子編も楽しみにしています。
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えっ!Σ( ̄□ ̄;)気づかなかった…。 見逃すとこでした(;・∀・) 教えて頂きありがとうございます(*^^*) 東堂兄弟シリーズ大好きなんです! 何回読んでも新鮮で読めば読むほど楽しくて、どのストーリーも面白く続きを読めることや東堂兄弟に会えるのが嬉しかったです(*´∀`) 書籍化してたら即購入してたのに…と思ってしまいました(*´ー`*) 非公開になってしまったのは残念でしたが、また今回公開するかもとお聞きして楽しみにしていたのでお知らせ頂いて助かりました。感謝です(*^^*)
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こうゆうストーリー大好きです! 今後の展開がどうなっていくのか、ワクワクします(*^^*)続き楽しみにしています(*´∀`)
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時間に余裕がなく更新分がまだ読めていませんが…(ーー;) 続きがどうなるのか気になっていたので時間があき次第、じっくりと堪能したいと思います(*´∀`) 更新楽しみにしています(*^^*)
不定期でも大丈夫です(*^^*) 更新せれていたら、「あっ!更新せれてる!!」ってめっちゃ嬉しくなりますが、待つのも楽しいですから(*´∀`) 齋笹さんのペースで大丈夫ですよ。 私は続きが読めることが嬉しいから(ノ´∀`*) これからも応援しています!
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「ほお?そんで、誰に『連れてこられた』って?」と言う所が… 相手のことを探ろうとしている場面だと思うのですが、「ほお?」の部分が挑発するよな試すような楽しげな声に聞こえたので、思わずクスッと笑ってしまいました(*´ー`*) 笑う場面ではないのかもしれませんが…(ーー;)
思わず読んでいてクスッと笑ってしまいました。この後の展開がどうなるのか気になりますね(*´∀`) 楽しみにしています(*^^*)
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次の展開が気になりますね(*´∀`) 楽しみにしてます(*^^*)
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@りかりー:3枚目 彼女と一也と見合せる? 聞いた瞬間に頭が真っ白になった。 今、彼女がはにかみながらも楽しそうに話しているのが一也だ。 紹介? そんなことをしたら付き合うに決まってる。 俺の紹介なら、奏の仲間ならば断れるわけがない。それくらいわかる。 「なあ、帯刀、どう思う?」 奏が笑いながらも本気顔で問う。 「……いいんじゃないか?」 「ふーん、わかった。ならこっちで段取りはする」 戸惑う俺に、奏はやけにつまらなそうに呟いた。 その一週間後。 彼女は眉を下げて心細そうに俺を見上げた。 一也と初めての公認デートだ。 彼女の頭を撫でてやりながら声を掛けた。 「泊まるなら、連絡くらい入れろよ」 「と、泊まりだなんて、そんな」 彼女は慌てて首と両手を振り、迎えに来た一也の車に乗ると出掛けて行った。 日が暮れる頃になって、奏が酒を片手にふらりと訪ねて来た。 「あの子、今頃は一也と食事かな?」 「さあな」 「海に行くと言ってたからな。眺めのいいホテルを予約してやった」 「……は?」 「当然だろう?付き合ってるなら」 なんてこった!泊まりだと!? 酔いなんて吹っ飛んだ。 立ち上がるとテーブルにあった車のKeyを掴んだ。 「間に合えばいいけどな。ほらよ」 奏がスマホを投げて寄越した。 わけもわからず、いても立ってもいられない。 車を飛ばし海へと向かう。スマホ画面にはホテルの予約が記されていた。 気づいたんだ。 失えないと。おまえを誰にもとられたくない。誰にも触れられたくないと! 「水無月っ!!」 正面に車をなげて駆け込み、最上階で食事をしていた彼女の腕を掴んで連れ出した。 「帯刀、さん?」 無我夢中で抱き締めた。 「やっと気づいたんだ。俺はおまえを最初から。俺を助けてくれたあの日から」 ───好きだったんだ 【完】 「一也、おまえをダシにして悪かったな」 こうなることは初めからわかってたと、奏は酒杯を傾けながらひとり笑った。
‡水無月‡
最高ですね!! 早く素直になったらいいのに…と思ってしまいました(*´∀`) 一也はかわいそうだけど奏のお節介に感謝ですね(*^^*)笑
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帯刀がどうするか気になりますね(*´∀`) 自分の気持ちに気づくのか…ドキドキです(*^^*) りかりーさんの物語は読みやすいですね。すぐにその世界観に引き込まれます(*^_^*) いつも楽しませてもらってます♪
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@りかりー:りかりーと申します。 いつもわたしの作品に応援ありがとうございます。 お礼に、『若恋裏話、日記etc』1?2?に連載中のミニ話の続きを送ります。 よかったら、詠んでみてね。 続き そんな他愛のない話をしながら、狐月はわたしの膝の上に頭を乗せて眠りに落ちる。 宝珠がわたしの中にあるから、そばにいると安心して眠れるらしい。 わたしも狐月に拾ってくれた恩を少しでも返したくて、眠りにつくまで宝珠のある左手で頭を撫でる。 狐月の頭の上の狐耳は柔らかくて、触れていると気持ちがいい。 ふさふさ揺れるたくさんの尻尾も本当は触りたいけれど、さすがにダメだろうな。 「触れてもいいぞ。少しだけならな」 なんで触りたいと思ったのがバレてるんだろう? でも、お言葉に甘えて触れてみる。 「なんだろうな、ただそばにいる、それだけで眠れるなんて。ああ、宝珠からの香りがするからか。桃の花の香りだ」 うとうとし始めた狐月は疲れているようだった。 七尾から聞いた話しによると、政務が大変らしい。 風邪をひいたらいけないので、わたしはたくさんの衣を引き寄せて掛ける。 その手を狐月につかまれた。 「俺の宝珠……」 琥珀色の宝石。狐月の瞳と同じ色。 できるなら宝珠を返してあげたい。 わたしから妖力を取り出せたらいいのに。 わたしは眠る狐月にそっと囁いた。 「ごめんね狐月。いつかきっと宝珠を返せると思うから待ってて。……おやすみなさい」
‡水無月‡
今回もわくわくドキドキですね(*^^*) 返せれたら元気にはなりそうだけど、狐月の本心が気になる…(*´ー`*)
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@りかりー:続き 「昨日の夜、夢を見て……」 「夢?それはどんな夢なんだ?」 口ごもったわたしに空兄ちゃんが席について心配そうに言った。 「眠ってたらキスされた夢」 告げた途端に3人とも飲んでいたコーヒーを吹き出した。 「なっ!」 慌てるお兄ちゃんたち。 「そ、それはすごい夢だな。で、相手は?」 陸兄ちゃんが唾を飲み込む。 わたしは首を横に振った。 「わからない」 「それは、夢だろ?夢だものな。うん、夢だ、な、海」 「………ああ」 空兄ちゃんが海兄ちゃんに同意を求め、海兄ちゃんはむすっとして答えた。 「それって、気になる人がいるからそんな夢見るんじゃねえのか?」 突然、陸兄ちゃんが真剣な表情をしてわたしを見た。 「俺がその相手だったら嬉しいんだけど?」 え?よく分からない。どういう意味? 「陸!それ以上はよせ!」 空兄ちゃんが止めるも止まらない。 「本当の兄妹じゃないってはじめから知ってて、今さら妹になんか見れるかよ。空兄も俺もずっと───」 その瞬間、鈍いわたしでも知ってしまった。 陸兄ちゃんがわたしのことを憎からず想ってるってことを。 そして、空兄ちゃんも。 じゃあ、昨夜のキスは夢じゃなくて、現実? キスは空兄ちゃん?陸兄ちゃん?だったの? 海兄ちゃんじゃなくて? 「俺たちは水無月のことを大切に想ってる。でもそれは押し付けじゃない。おまえはおまえの恋をしていい。……昨日の夜の相手は俺だ」 空、お兄ちゃん……? 全員が固まった。 『あのキスは俺だよ』 お弁当に詰めかけていた卵焼きが床に落ちた─── 後編へ続く
‡水無月‡
ドキドキの展開ですね(*´∀`) みんなの想いを知って、どんな決断をするのか楽しみです(*^^*)
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@りかりー:2枚目です。 どうでしょうか? 感謝を込めて送ります(*´∇`*) 『龍神さまの溺愛』続き ※※※ そっと目を開けると、柔らかくて温かい光が全身を包んでいた。 気づくと背中の痛みもいつの間にか消えていた。 「龍神、さま……?」 九尾の狐も鬼の頭領、そして孝太も。 みんながわたしの顔を覗き込んでいた。 「遅いぞ。やっと来たか」 龍神さまの元に戻ってこれた。 みんなのいるところへと帰ってこれた。 「ただいま、……龍神さま。みんな」 泣きたいほど嬉しくて龍神さま、みんなを抱き締めた。 わたしの命を繋いでくれたみんなの思いが体の中で温かく光ってる。 「……龍神さま、少し苦しいです。そんなに強く抱き締めなくても」 わたしの龍神さまは力が強い。 「我慢しろ、……もう少しだけだ」 掠れた声。涙声だ。 本当はわかってる。 龍神さまもみんなも無茶なほどの力を使ってわたしを助けてくれたってこと。 それだけ龍神さまはわたしを失いたくないと思ってくれたってこと。 不器用な龍神さまが誰よりも愛しすぎる。 「さてと、俺は彼女に会いに行ってこようかな。龍を見てたらなんだか悔しくなった」 「え?」 「俺も嫁さんを探しに行こ。どこにいるのかな、俺のマイハニーは。龍、じゃあな」 「えっ?えっ?」 「おっと、孝太も来い。俺がいい女を紹介してやるから」 「えっ?えっ?えっ?」 突然、孝太を引きずるようにしてあやかしたちの姿は消えて行った。 残されたのはわたしたちふたり。 龍神さまはゆっくりと顔をあげてわたしを見つめた。 琥珀の目がとてもきれい。 「……おまえを誰にも渡したくない、水無月が好きだ」 その瞳にわたしが映ってる。 「死にかけた俺を救ってくれたあの時からずっと。……もう、待てない」 触れるくちびる。 甘く約束の時を結ぶ。 「今夜、俺の花嫁になってくれるか?」 真っ直ぐに伝えられた心に、わたしは微笑んで頷いた。 「大好きです、龍神さま」 【完】
‡水無月‡
ダメかと思ったけど助かって良かった(*´ω`*) 思わず泣きそうになりました(>_<) 龍神さまは可愛くて格好いいですね。 惚れてしまいます(*^^*)
@りかりー:続き 「水無月、起きろ。起きないなら襲うぞ」 …………? 目が覚めて、ぼんやりしてまだ夢を見ている気がした。 ベッドの上で不敵な笑顔で覆い被さっているのは、ふたつ年上のお兄ちゃん。 「朝メシ冷めるだろ。それともこのまま俺に襲われるか?」 お兄ちゃんの瞳が妖しく光る。 あたふたと起き上がろうとして、ふわっと横抱きにされた。 「つかまってろ」 慌ててお兄ちゃんの首にしがみついた。 朝ごはんをふたりで食べ学校へ。 車から降りると周りにいた女子がお兄ちゃんを見て黄色い声があがる。 それを無視してわたしの手を引いて教室まできた。 「───」 ザアッっと風が吹いた。 お兄ちゃんがなんて言ったのか風に遮られよく聞こえなかった。 帰りにクラスの男子が青い顔で話しかけてきた。 「あんたの兄、アレは人間じゃな、」 「俺がなんだって?」 声に振り返るとお兄ちゃんが迎えに来てて、ガタガタと震え話の途中でいなくなってた。 「さあ、帰るぞ」 手を引いてくれるお兄ちゃんが何かを呟いてフッと笑った。 次の日、わたしに話しかけてきた男子は休んでいた。やっぱり昨日は具合が悪かったんだ。そう思った─── ※※※ 月のない夜。 「ひとりは寂しい。ひとりは悲しい。 心が凍えて苦しい……誰か、助けて……」 夢だと知ってるのに涙がこぼれる。 張り裂けそうな心は震える手足を抑えられなかった。 ふわっと、頭に温かい手が触れた。 その手は背中からすべてを包む。 「おまえには俺がいる」 おまえはひとりじゃないと、囁かれて見ていた悪夢が消えてく。 「だから……泣くな」 漆黒の髪、金色の瞳が頬に触れて揺れる。 泣きたいほど優しくてお兄ちゃんの手を握り返した。 「ずっと、……そばにいて」 「ああ、絶対に離れない」 額に優しいキスが降ってくる。 わたしにはその手が唯一だから……だからどこにも行かないで。 すべてを失うのは一度だけでいい。 二度と大切なものを失いたくない…… 「……助けてくれたあの時から、我の心はおまえのものだ」 切なく聞こえた声にゆっくりと目蓋が閉じてく。 「そして……おまえのその身も心も我のものだ。誰にも渡さない───」 眠りに落ちる瞬間に見えたもの。 それは、漆黒のしなやかな体と尾でわたしを包む温かな獣だった─── 後編へつづく
‡水無月‡
続きが気になる~(*´ー`*) 独占欲強いですね。こういう話好きです(*^^*) クラスの男子に何をしたのか気になりますね(ノ´∀`*)
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いつも楽しませてもらってます(*^^*) この後のストーリーがどうなるのかと続きが楽しみで想像をふくらませながら、ドキドキワクワクしながら読んでいます(*´∀`) スター特典も本編も大好きです。何回読んでも飽きなくて私の楽しみの1つです! 大丈夫ですよ。好きでクリックしているだけですから(*^^*)心配ありがとうございます。 変な特典も読んでみたいですね(笑) どんな話になるのか興味があります(ノ´∀`*) 私も仕事で疲れた時とか読んで癒されています。無理せず、齋笹さんのペースで頑張って下さい。 これからも応援しています♪
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@りかりー:2枚目 夜、眠る時は鬼の面を枕元に置いている。 寝入ってすぐに部屋に誰かが入って来た気配を感じて目を覚ました。 「誰……?」 薄明かりの中で銀の瞳がわたしを見ていた。 その視線に気づいて慌てて鬼の面を被った。 「顔を隠すな」 夜叉の指がわたしの頬に触れた。 「俺は素顔のおまえを見ていたい」 夜叉はそう言って鬼の面を外した。 夜叉に素顔をみられて顔が熱くなる。 そして、わたしは鬼の面をつけるのをやめた。 それから、半月ほど経った夜。 ガサッ 庭の方から物音がして、 「夜叉……?」 夜叉が遊びに来たのかと思って声を掛けた。 夜叉は昼も夜も関係なく遊びに来るからきっとそうだと思って……けれど。 バキバキッ 目の前で雨戸が大きな何かの爪で引き裂かれて、太い腕が戸を突き破った。 「きゃあっ」 「ウマソウなニオイがスル。クイタイ……」 赤い目をして耳まで裂けた口。 その口からはよだれが滴っている。 頭に角が二本ある大きな体の鬼だった。 「オマエ、クイタイ」 鋭い爪が伸びて喰われそうになった時、 「夜叉っ!!」 思わず叫んでた。 同じ喰われるなら夜叉がいい。他の鬼なんてイヤ! 夜叉はひとりぼっちのわたしと話をしてくれた。一緒に庭の花や木を眺め、時には屋敷から連れ出しては遊びに連れていってくれた。 わたしに笑うことを教えてくれた鬼。そうやって笑ってくれたらそれでいいと言ってくれた鬼。 「オニヨビをクラエバ、オレはモットツヨクナレル」 鬼の爪の先が髪に触れた。その時。 ザシュッ 目の前に伸びた鬼の腕が吹っ飛んだ。 腕のもがれた鬼がのたうち回って床に転がった。 「誰が俺のものに触れていいと言った!この女は俺の獲物だぞ!」 青みがかった銀の瞳が怒りに染まってる。 「ヒッ、タ、タスケテくれ」 助けを乞う鬼の首が跳んだ。 鬼の体は黒い霧になるとそのまま霧散した。 「……夜叉」 「怖かったな……遅くなった」 もう少しで体を引き千切られ喰われそうだった。震えが止まらない。 夜叉の腕が優しくて涙が溢れてくる。 夜叉は人ではない。 だけどそれでもいいと思った。 夜叉は震えが止まるまでずっと腕の中に居させてくれた。 その優しさが今のわたしのすべてだった─── 3枚目へつづく
‡水無月‡
なぜ主人公が鬼の面で顔を隠しているのか分かった気がします(*´∀`) 夜叉格好いいですね(*^^*) 夜叉とどうなっていくのか続きが楽しみです♪
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@りかりー:続き2 「知って、たのか」 銀の狼は瞬きする間に傷だらけのお兄ちゃんの姿になった。 力が抜けてくわたしを抱き締め返す。 「こんなバケモノだぞ、俺は」 「それでもいい……姿が変わっても」 目が霞んでく。 大好きなお兄ちゃんをもっと見ていたいのに。 「よせ、もう喋るな!すぐに手当てしてやる!約束しただろう。おまえが16歳になったら嫁にすると。今夜がその日だ!」 欲しくてたまらなかった想いをもらって嬉しくて涙が溢れた。 「うん。……わたし、お兄ちゃんのお嫁さんに、なる」 だから、 「……芝くん、お願い。お兄ちゃんを傷つけないで」 芝くんは殺気をなくして呆然とわたしを見下ろしていた。 「こんなはずじゃ、なかった。俺はただ」 人を守ろうとした。 わかってる。きっとそれが正義。 「ううん、いいの」 お兄ちゃんは人を喰らう恐ろしい妖しじゃないってわかってもらえたそれだけでいい。 微笑むと芝くんがハッとして、 「すぐ治癒の術をっ!」 お兄ちゃんの隣で跪いた。 「なっ!?術が効かないっ。そんな!」 「俺の力をやる!」 地に沈みそうなほど重かった体が、ふわふわと浮き上がる感覚がして目を開けた。 「わたしは……?」 芝くんが深く息を吐いた隣で、お兄ちゃんがわたしを掻き抱いた。 「……もういい」 芝、くん? 「人間を襲わない、喰らわないなら、調伏も必要ない。……傷を負わせて悪かった。ごめん」 肩越しに振り返り苦く笑うと、背を向けて芝くんは部屋を出ていった。 わたしはお兄ちゃんの頬の傷に触れた。 わたしを守ろうとして体にもたくさんその痕が残ってる。 お兄ちゃんは大丈夫だと言ってわたしの手を取るとくちづけた。 「帰ろう、俺たちの家に」 「うん」 銀の狼の姿になったその背に乗って、芝くんの屋敷を後にした。 その5年後。 「うわあ、なんだよこれ!可愛いすぎ!!」 去年生まれたケモ耳の子が芝くんに抱き抱えられてすりすりされてる。 あれから芝くんとは仲良くなってお互いの家を行き来してる。 「将来、俺の嫁にもらう!」 「誰が嫁にやるかよ。絶対にや・ら・な・い」 お兄ちゃんは芝くんの腕から我が子を抱き取った。 こうしてみんなで笑い合えることが幸せで、ずっと続いていくことを心から願った─── 完
‡水無月‡
今回も素敵な話をありがとうございます(*^^*) 読んでいると頭の中で仲良くなった3人の姿が浮かびますね(*´∀`) どんどん想像してしまいます(ノ´∀`*)
@りかりー:続き2 「知って、たのか」 銀の狼は瞬きする間に傷だらけのお兄ちゃんの姿になった。 力が抜けてくわたしを抱き締め返す。 「こんなバケモノだぞ、俺は」 「それでもいい……姿が変わっても」 目が霞んでく。 大好きなお兄ちゃんをもっと見ていたいのに。 「よせ、もう喋るな!すぐに手当てしてやる!約束しただろう。おまえが16歳になったら嫁にすると。今夜がその日だ!」 欲しくてたまらなかった想いをもらって嬉しくて涙が溢れた。 「うん。……わたし、お兄ちゃんのお嫁さんに、なる」 だから、 「……芝くん、お願い。お兄ちゃんを傷つけないで」 芝くんは殺気をなくして呆然とわたしを見下ろしていた。 「こんなはずじゃ、なかった。俺はただ」 人を守ろうとした。 わかってる。きっとそれが正義。 「ううん、いいの」 お兄ちゃんは人を喰らう恐ろしい妖しじゃないってわかってもらえたそれだけでいい。 微笑むと芝くんがハッとして、 「すぐ治癒の術をっ!」 お兄ちゃんの隣で跪いた。 「なっ!?術が効かないっ。そんな!」 「俺の力をやる!」 地に沈みそうなほど重かった体が、ふわふわと浮き上がる感覚がして目を開けた。 「わたしは……?」 芝くんが深く息を吐いた隣で、お兄ちゃんがわたしを掻き抱いた。 「……もういい」 芝、くん? 「人間を襲わない、喰らわないなら、調伏も必要ない。……傷を負わせて悪かった。ごめん」 肩越しに振り返り苦く笑うと、背を向けて芝くんは部屋を出ていった。 わたしはお兄ちゃんの頬の傷に触れた。 わたしを守ろうとして体にもたくさんその痕が残ってる。 お兄ちゃんは大丈夫だと言ってわたしの手を取るとくちづけた。 「帰ろう、俺たちの家に」 「うん」 銀の狼の姿になったその背に乗って、芝くんの屋敷を後にした。 その5年後。 「うわあ、なんだよこれ!可愛いすぎ!!」 去年生まれたケモ耳の子が芝くんに抱き抱えられてすりすりされてる。 あれから芝くんとは仲良くなってお互いの家を行き来してる。 「将来、俺の嫁にもらう!」 「誰が嫁にやるかよ。絶対にや・ら・な・い」 お兄ちゃんは芝くんの腕から我が子を抱き取った。 こうしてみんなで笑い合えることが幸せで、ずっと続いていくことを心から願った─── 完
‡水無月‡
はらはらドキドキで時間を忘れて夢中で読んでしまいました(*´ー`*) 気づいたら仕事が始まっていてビックリです(* ̄∇ ̄)笑
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それぞれの視点で話が読めるのはいいですね(*´∀`) お互いがのことがより分かりやすく読んでいて楽しいです(*^^*) 続き楽しみにしています♪ これからも応援しているので、頑張って下さい(ノ´∀`*)
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@りかりー:目が覚めると狼の姿はなかった。 幻?幻覚? 部屋には優しかった狼の陽だまりの微かな香り温もりが残ってる。 「もうすぐ水無月の誕生日だな。何か欲しいものはないか?高価なものは買ってやれないけどな」 お兄ちゃんと朝のごはん。 いつぶりだろう?優しいお兄ちゃんが戻ってきてくれたみたいでとても嬉しかった。 「欲しいものはないよ。そばでお兄ちゃんが笑っててくれるんなら何にもいらない」 欲しいものはひとつだけ。 お兄ちゃんとふたり穏やかに過ごしていきたい。 「欲がないな」 お兄ちゃんが笑う。こんなふうに笑ってくれるなら何も。 ごはんを食べ終わると車で学校まで乗せてってくれた。 車を降りると、後ろから声を掛けられた。 この声は…… 「……芝くん」 昨日キスされた。一瞬で体が動かなくなる。 「妹に何か用か?」 お兄ちゃんの眼鏡の奥の眼差しが凍った。 「俺の女を迎えに来て何が悪い」 「俺の……女?」 だめ、それ以上言わないで! 眉を寄せるお兄ちゃんの前で、芝くんはわたしの肩を引き寄せた。 違う。わたしは芝くんと何も。 ハッとした。 そうだ見られてた。お兄ちゃんに…… わたしはお兄ちゃんを振り返る勇気がなかった。俯いたままその場を後にした。 その日の夕方。 お兄ちゃんと夕食を食べながら、 「安倍 芝だったな。あのガ、……あの男はおまえの彼氏か?」 お兄ちゃんの言葉に心臓が跳ねた。 「彼氏じゃ、ない」 「……そうか」 キスされたのに気づいてるのにお兄ちゃんは何も言わなかった。 わたしもどう言っていいのかわからなくて箸を置いた。 その夜、締めたはずの窓が風に開いていたのに気づくと、優しい香りがしてそばに狼が立っていた。 何故か怖くない。美しい毛並みに顔を埋めると包み返してくれた。 その次の夜も狼は部屋にきた。 頬を優しく舐めてわたしの体を包むように丸くなる。わたしが寝入ると夜明け前には戻ってく。目が覚めた時にはいない不思議な狼。 そんな夜が続いて、わたしの誕生日が明日に迫った時、 「今夜はこいつを家に帰さないから。いいよな?センセ?」 芝くんは挑戦的な目でお兄ちゃんの前に立つとそう宣言したのだった。 うそっ!! 後編へ続く
‡水無月‡
えっ!Σ( ̄□ ̄;) そうなのですか…(;・ω・) 続き楽しみにしています(*´∀`)♪
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@りかりー:目が覚めると狼の姿はなかった。 幻?幻覚? 部屋には優しかった狼の陽だまりの微かな香り温もりが残ってる。 「もうすぐ水無月の誕生日だな。何か欲しいものはないか?高価なものは買ってやれないけどな」 お兄ちゃんと朝のごはん。 いつぶりだろう?優しいお兄ちゃんが戻ってきてくれたみたいでとても嬉しかった。 「欲しいものはないよ。そばでお兄ちゃんが笑っててくれるんなら何にもいらない」 欲しいものはひとつだけ。 お兄ちゃんとふたり穏やかに過ごしていきたい。 「欲がないな」 お兄ちゃんが笑う。こんなふうに笑ってくれるなら何も。 ごはんを食べ終わると車で学校まで乗せてってくれた。 車を降りると、後ろから声を掛けられた。 この声は…… 「……芝くん」 昨日キスされた。一瞬で体が動かなくなる。 「妹に何か用か?」 お兄ちゃんの眼鏡の奥の眼差しが凍った。 「俺の女を迎えに来て何が悪い」 「俺の……女?」 だめ、それ以上言わないで! 眉を寄せるお兄ちゃんの前で、芝くんはわたしの肩を引き寄せた。 違う。わたしは芝くんと何も。 ハッとした。 そうだ見られてた。お兄ちゃんに…… わたしはお兄ちゃんを振り返る勇気がなかった。俯いたままその場を後にした。 その日の夕方。 お兄ちゃんと夕食を食べながら、 「安倍 芝だったな。あのガ、……あの男はおまえの彼氏か?」 お兄ちゃんの言葉に心臓が跳ねた。 「彼氏じゃ、ない」 「……そうか」 キスされたのに気づいてるのにお兄ちゃんは何も言わなかった。 わたしもどう言っていいのかわからなくて箸を置いた。 その夜、締めたはずの窓が風に開いていたのに気づくと、優しい香りがしてそばに狼が立っていた。 何故か怖くない。美しい毛並みに顔を埋めると包み返してくれた。 その次の夜も狼は部屋にきた。 頬を優しく舐めてわたしの体を包むように丸くなる。わたしが寝入ると夜明け前には戻ってく。目が覚めた時にはいない不思議な狼。 そんな夜が続いて、わたしの誕生日が明日に迫った時、 「今夜はこいつを家に帰さないから。いいよな?センセ?」 芝くんは挑戦的な目でお兄ちゃんの前に立つとそう宣言したのだった。 うそっ!! 後編へ続く
‡水無月‡
凄く挑発してる… どうなるか気になる~(○_○)!! 狼の正体はお兄ちゃんな気がします(*^^*) 勝手な願いですが、芝くんとは結ばれてほしくないですね(;・∀・)
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@りかりー:続き そう言って、起き上がると高ちゃんを引き剥がしてわたしを引き寄せた。 いつも前髪と眼鏡で隠していた顔がすぐ目の前にある。 幼い頃から変わらない香りが伝えてくれる。 記憶の奥底にずっとあった香りを、石段から落ちた祭りの夜にはっきりと思い出したことも。 このまま失ってしまうかもしれないところまできて思い知った。 みんなとの関係が壊れてしまったとしても失いたくないのは、 ───征太郎 あなただと。 「もう我慢しない。たとえ高弘にだってこいつはやれない」 きつく抱き締められて征太郎のシャツを震える手で握った。 「やっと起きたと思ったら、いきなり告りやがって。……初めからわかってたんだよ。征太郎の気持ちは」 高ちゃんは小さなため息を吐いた。 「何年幼なじみやってると思ってるんだ?ふたりが想い合っていることぐらい気づいてたさ。だけどいつまで経っても進展しない。……そうしてるうち、俺の、俺たちの気持ちだけでもわかれよって、な」 わたしは征太郎ばかり見てて高ちゃんの気持ちにもみんなの気持ちにも気づけなかった。 「高ちゃん……」 「そんな表情すんな。ちゃんとフラれて今度こそさっぱりした。だからって幼なじみの絆が消えるなんて思うなよ。俺たちは死ぬまで離れねえからな」 そう言って、高ちゃんは背中を向けて病室から出ていった。 「……高弘の言ってたそれって、俺のことを好きだってこと?」 「ちが、」 ううん、違わない。 もう後悔したくない。失ってしまうと凍えた時に素直になろうと誓ったから。 その想いを込めて、目を閉じた。 少し身動ぎした征太郎が息を飲んだ気配がして、やがてくちびるに熱いものが触れ角度を変えて甘く息をとめた。 「……俺は、ずっとおまえが幸せになれるんなら高弘に託せるって思ってた。だけど違った。夢でも高弘の腕の中にいたおまえを見た時、その宣言を聞いた時、ぶちギレた」 抱き締められる腕に力がこもる。 苦しいほどの強さに小さく頷いた。 「……わたしの好きなのは、征太郎だけだよ」 そう告げた瞬間に、目の前が反転してベッドに押し倒されてた。 「俺はもう我慢しないって、さっき言ったよ」 征太郎は顔を熱くしたわたしを見て、 「やめてって言っても、やめてやらないからな」 楽しそうに嬉しそうに笑ったのだった。 完
‡水無月‡
待ってました‼️ 征太郎ー(*≧∀≦*)ノ♪ こういう展開大好きです(*^^*) 楽しそうで嬉しそうな感じがまた…いいですね(*´∀`) 高ちゃん達には悪いけど、主人公を奪い守ったのが征太郎で良かった(*´ー`*)
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