著者さまご自身でもコメントされていますが、この作品の読後感、「えっ、いま視界を通り過ぎたのは一体何だったの！？」という感じが好きです。二度見を誘発する素敵な作品。

レビューなど書くまでもない、楽しすぎる作品！だが！ 出オチリスク高そうな設定なのに、全く設定負けしていない！ しかも！ページをどんどんめくっていくと！ この作品には独特の筆法が採られていて！

物語中盤、ジェニファーがケイトに言い放つある一言が、ケイトを突き動かしていくわけですが、私自身の耳にも、ジェニファーの鋭い声が響いてくるようでした。小手先ではない本当の“知恵”というものを教えてくれる

読了させて頂きました。 私は今後の生活の中で、この作品の寓意を個人的に重宝するかも、と思いました。歯車というメタファーが明快で、浅ましい幸せに目が眩んでいるとき「私は誰かからもらった『歯車』を回して

ああそうだよな、そうだよな、って思いながら読みました。きっと弁当だけじゃなく、あんなものにも、こんなものにも、っていう感性まで呼び覚まされて。

いったい何なんでしょうか、この作品は。 まず著者ご自身によるセルフレビューに吹き出して読み始めたら １ページ、１ページが、もう完全に好きです。即しおり、即お気に入り。 【追記】 何で☆は、1日1回し